ルールや準備が簡単なしっぽ取り。保育で取り入れやすい遊びの一つといえるのではないでしょうか。活動前には指導案を作成し、2歳児から5歳児まで、年齢に合った遊び方を展開して楽しめるとよいですね。今回は、しっぽ取りの指導案に役立つ内容を紹介します。発達や年齢に合ったねらいや援助を考えていきましょう!

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目次
保育に活きるしっぽ取りの指導案を作成しよう!
指導案を作成する際、書く内容に悩む保育士さんもいるのではないでしょうか。
指導案は、遊びによってどのような姿を引き出したいかが大切です。
育みたい姿を考え、遊びに落とし込み、指導案を作成して保育する、この流れを意識することで、保育士としての成長につながるでしょう。
保育園で行うしっぽ取りの遊び方とは

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まずはしっぽ取りの遊び方をおさらいしましょう。
準備もルールもとても簡単なので、アイデアの一つとして覚えておくとよいですね。
元気いっぱい走って楽しむ遊びなので、気をつけることもあわせて見てみてください。
基本的なルール
用意するものは、PEテープなどしっぽに見立てるものを人数分だけです。
予備も用意しておきましょう。
ルールもとても簡単です。
1.ズボンのウエストにしっぽをつけます。
2.「よーいどん」の掛け声で範囲内を自由に走ります。
3.走りながら、友だちのつけているしっぽを取りに行きます。
4.しっぽを取られた子は、範囲外に出て座ります。最後まで残った人が勝ちです。
気をつけること
走って勢いよく友だちのしっぽを取りに行きます。
ズボンを掴んでしまうなどして友だちと接触し、怪我につながることもあるため、十分に注意しましょう。
人数や走る範囲を調節して安全に配慮した環境作りをしてみてください。
子どもへの伝え方例
簡潔な言葉で伝えながら、保育士さんが見本を見せると分かりやすいでしょう。
「これなんだ?」と言ってしっぽを見せたり、スズランテープやしっぽの製作を活動前に取り入れたりして、しっぽ取りに期待を持てるような導入も取り入れるとよいですね。

保育士
これなにかわかるかな?
今日は、これをしっぽにして「しっぽ取り」っていうゲームをするよ。
先生たちが見本を見せながら説明するね。
ズボンにしっぽをはさみます。
「よーいどん」でコーンの中を走って、友だちのしっぽを取りにいくよ。
しっぽをとられたら外にでて、友だちを応援してね。
最後までしっぽを取られずに逃げ切れた人が勝ちだよ。
しっぽ取りのお約束!
コーンを置いているから、コーンより向こうには逃げないでね。
コーンより向こうは、しっぽを取られた人がいる場所だよ。
もう一つ。友だちの洋服は掴まない。
怪我をしてしまうからね。必ずしっぽを掴んでね。
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【2歳児向け】しっぽ取りの指導案例

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2歳児のしっぽ取りは、しっぽを取ることのみをルールにしましょう。
自分のしっぽを取られても、走り続けて構いません。
単純なルールから始めましょう。
環境構成
園庭など戸外のあまり広くない範囲を決めて遊んでみましょう。
コーンやラインで目印を作り、逃げる範囲を分かりやすくするとよいかもしれません。
最初は、少人数から初めてもよいですね。
ねらい
友だちとのかかわりが持てる活動を取り入れたい、と考える保育士さんもいるのではないでしょうか。
2歳児の子どもにとってしっぽ取りが人と遊ぶ楽しさを感じられる遊びになるかもしれません。
保育者を交えて、他者とのかかわりを感じながら遊ぶことを楽しむ
子どもだけで遊びを楽しむことはまだ難しいかもしれないので、保育士さんもいっしょに遊びに参加するとよいでしょう。
しっかり身体を動かしながら遊ぶことをよろこぶ
しっぽを取る、という目標があるため、一生懸命走る姿が見られるでしょう。
怪我に気をつけながら見守りましょう。
予想される子どもの姿
2歳児は話の理解が進んでいる一方で、遊びのルールを正しく理解したり、守ったりすることはまだ難しいといえるでしょう。
成長の目安、そして現在の子どもたちの姿からどんな姿が想像され、どのように援助するべきかを見ていきましょう。
ルールが理解できない、興味がない子がいる
- 一対一のかかわりの中で、簡潔な言葉を使って再度ルール説明を行う
- 理解が難しかったり、興味がわかなかったりする場合は、見学したり、並走しながらいっしょに走る楽しさを感じたり、その子に合わせたかかわりを行う
しっぽを取られて悔しくて泣く子がいる
- 悔しさを感じられる姿も成長の一つとして捉え、その姿を認め、受け止める言葉がけをする
- 保育士がしっぽ取りに参加し、しっぽを取る経験ができるようにする
【3歳児向け】しっぽ取りの指導案例
3歳児の場合は、2歳児のルールに加え、しっぽを多く取った人が勝ち、というルールを取り入れてもよいでしょう。
しっぽを多く取るために勢いづいて、怪我につながらないように注意してくださいね。
環境構成
3歳児は、走る力やスピードもついてくる時期です。
逃げる範囲があまりにも広すぎると追いつけずつまらなく感じる子も出てくるかもしれません。
園庭やホールなどの広い場所を使いつつ、逃げる範囲は決めるようにしましょう。
ねらい
3歳児は、友だちと遊びを共有する時間も増えますが、まだまだ自分中心な部分もあるかもしれないですね。
そのような発達過程の中で、どのような姿を育みたいのか、援助が必要かを考えてみましょう。
友だちと遊ぶことを喜ぶ
子ども一人ひとりが満足感を得て、友だちと遊ぶことを楽しいと思えることが、人への関心や思いやりにつながるかもしれません。
勝ち負けではなく、楽しんだり盛り上がったりするような雰囲気をつくっていきましょう。
ルールのある遊びの面白さや達成感を味わう
うれしい、悲しい、悔しいというさまざまな気持ちを感じることで、ルールを守ることへの理解も深まるでしょう。
達成感を味わうことは、遊び以外の取り組みへの意欲にもつながるのではないでしょうか。
予想される子どもの姿
3歳児は、ルールのある遊びを楽しめる時間が増えてくるのではないでしょうか。
そのような成長過程の中で、一人ひとりの姿も大きく違ってくるでしょう。援助例もいっしょに見てみてください。
積極的に参加できない子がいる
- ルールが理解できない、運動が好きではないなど、参加できない理由を予想し、気持ちを代弁し、寄り添ったかかわりをする
- 保育者も遊びに参加し、子どもにさり気なく寄り添い、ルールを伝えるなどの遊びに必要な言葉がけを行う
しっぽを取られて悔しくて泣く子がいる
- 保育士さんも遊びに参加して、しっぽが取れたよろこびを感じられるようにする
- 「悔しい」という感情は否定せず認め、思いに共感を示しながらスキンシップを取り気持ちを落ち着かせ、気持ちの切り替えを促す
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【4歳児向け】しっぽ取りの指導案例
4歳児では、しっぽ取りをチーム対抗戦にしてもよいでしょう。
時間を設け、多くしっぽを取った方が勝ちのルールです。
環境構成
参加するグループ、応援するグループに分けましょう。
遊びへの関心を継続できるように、友だちの姿がよく見える応援場所を設置するとよいですね。
また、応援も、範囲を分かりやすく明確にしておくとすごしやすいでしょう。
ねらい
ルールのある遊びの中で、どのような姿を育みたいか考えていきましょう。
保育士の援助やかかわりだけでなく、友だち同士がかかわる姿を尊重していきたいですね。
勝ち負けのルールがある遊びの中で、さまざまな感情を味わう
いろいろな感情を持つ中で、遊びへの参加の仕方や気持ちの切り替え方を、子ども自身が学んでいくでしょう。
悔しくて納得いかない様子や、意欲がなくなってしまうこともあるかもしれません。
そのような場合、見守るべきか、声をかけるべきか、保育士さんの判断が大切になってきますね。
チームに分かれて遊ぶ中で、友だちへの関心や協力するよろこびを感じる
チーム対抗で遊ぶねらいを考えましょう。ただ盛り上がる、楽しいというだけではなく、友だちと協力できる環境をつくることで、かかわりが広がり、友だちと気持ちを共有するよろこびにつなげましょう。
予想される子どもの姿
4歳児は、集団でのすごし方を理解し、社会性を育みたい時期ではないでしょうか。
予想される子どもの姿から、どのように援助する必要があるか、考えてみましょう。
応援に参加する子と、応援に興味がない子がいる
- 退屈な気持ちは否定せず、応援することが楽しめるような声かけをする
- 応援への意欲がでないようであれば、静かに見守ることを促す
- 応援に意欲的に参加する子には、その姿を認める言葉がけをする
遊びに熱中しすぎて友だちを押したり、ルールを守れなかったりする子がいる
- 遊びに積極的な姿は認めつつ、危険があった場合は、一対一で話をして伝えるようにする
- 危険な行為を注意するだけではなく、「こうしたらいいんだよ」という正しい姿も伝えていく
【5歳児向け】しっぽ取りの指導案例

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個人での対抗戦にして楽しみましょう。
2歳児からの簡単な遊び方を、徐々に展開させながら活動に取り入れていくとよいですね。
環境構成
4歳児同様、応援も楽しめるような環境構成を工夫しましょう。
応援する子どもも、ゲームをしている友だちに積極的に声をかけるなどできるとよいですね。
ねらい
友だちとのかかわりを通して、刺激をうけられる活動にしたいですね。
保育士さんに見守られながら、子ども同士のやりとりを引き出せるかかわりが大切といえるでしょう。
友だちの頑張る姿を通して、遊びに参加する意欲を深める
友だちから刺激を受けられるとよいですね。
「○○くんに取られそう」「○○ちゃん逃げて」など、子どもたちが友だちに言葉がけできるように促せるとよいですね。
意欲を持って遊びに参加し、達成感を味わう
ゲームの遊びでは、達成感を味わってほしいですね。
勝つことだけが達成感につながるわけではありません。
最後まで頑張ることに、やりきった爽快感を味わえるようにしたいですね。
予想される子どもの姿
5歳児は、保育士からの働きかけだけではなく、子どもが社会性を身につけ、自立心を持ちすごしたい頃ですね。
遊びの中で見える子どもの姿から、どのような援助が必要かを考えてみましょう。
負けてしまうと遊びに関心がなくなり退屈する子がいる
- 応援に注目できるような言葉がけや、ゲームをしている友だちの名前を呼ぶなどする
- 見守られることで友だちが頑張れるなど、応援の大切さも伝えていく
負けてしまい悔しがる子がいる
- まずはその子がどのように気持ちを切り替えるのか、見守る
- 気持ちの切り替えは、一人になる、時間をかける、先生に甘えるなど子どもによって対応がかわるので、日頃の子どもの姿から、必要な援助を考える
指導案で援助やねらいを捉え、しっぽ取りを保育に取り入れよう!
しっぽ取りは、2歳児頃から集団遊びとして楽しめます。
ねらいや援助のやり方はそれぞれ違うため、指導案を年齢ごとに作成し、整理した上で保育ができるとよいですね。
発達に合った遊びの中で子どもの成長を引き出せるよう、しっぽ取りの指導案を完成させましょう!
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