転職活動中に複数応募するべきか悩む保育士さんもいるでしょう。複数の園に応募することで「内定のチャンスが増える」「比較して自分に合った園を選びやすい」などのメリットがありそうです。今回は保育士さんが転職先を見つける際に複数応募をしてもよいのか、利点や注意点などを紹介します。内定後の保留や断り方のポイントもまとめました。
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■目次
保育士さんの転職活動では複数応募をしても大丈夫?
転職活動中の保育士さんの中には、複数の園へ同時に応募してよいのか迷う方もいるのではないでしょうか?
さまざまな園の中から自分に合った保育園を選びたいと考える一方、複数応募することで失礼にあたらないかと考えてしまいますよね。
結論、転職活動で複数応募することに問題はありません。
マナー違反ということもなく、多くの保育士さんが複数応募したうえで転職先を決めています。
ただ、ときには面接中に「他の園にも応募していますか?」と問われて、返答に迷うこともありますよね。
その際に嘘をついてしまうとトラブルに発展するケースもあるため、正直に他園への応募を伝えることも大切になります。
また、園への伝え方や選考の進め方に工夫が必要なのも事実。この記事では保育士さんが複数応募をして転職活動を行う際に知っておきたいポイントを徹底解説します!
保育士さんの転職活動で複数応募をするメリット
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では始めに、保育士さんが転職活動中に複数応募をするとどのようなメリットがあるのかを確認しておきましょう。
内定のチャンスが増える
複数の園に応募すると、当然内定のチャンスが増えます。
転職活動中は多くの内定をゲットしてその中から自分に合った園を選びたいものですよね。
また、中には競争率が高い求人に応募する方もいるでしょう。
例えば、高収入・好待遇の園や駅近くで通勤しやすい園などを希望している場合は、高倍率になる可能性があると言えます。パート求人の場合も9時〜15時といった中番の時間帯は子育て中の保育士ママに人気があるよう。
このような競争率の高い園に採用される確率を考えると、複数の園に応募することが得策ですね。
複数園を比較することができる
複数園に応募しておけば、他園と比べたうえで自分に合った園を選びやすくなります。
勤務時間帯や通勤のしやすさ、園の特色などさまざまな点を比較して働きやすい園を見つけることができるでしょう。
また、ときには園見学や面接に出向いた際「想定していたイメージと違った」「求人票と実際の条件が違った」ということもあるかもしれません。そうした園から内定をもらっても、承諾するべきか悩んでしまいますよね。
複数園に応募してすると、選択肢の幅が広がって意思決定しやすいでしょう。
効率的に転職活動を進められる
一般的に転職にかかる期間は平均で3か月程度と言われています。
一つの園しか応募しなかった場合、その園で内定をもらわなければ始めから転職活動をやり直さなければなりません。
生活の安定を考えると、できるだけ退職後に無収入の期間が生じないように準備しておきたいですよね。
複数応募しておけば内定のチャンスが増え、効率的に転職活動を進められるでしょう。
保育士さんの転職活動で複数応募をする際の注意点
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次に保育士さんの転職活動で複数応募をする際に気をつける点をまとめました。
各園の面接日程・条件などをしっかり管理する
複数応募する際は各園の面接日程や条件などをきちんと管理することが大切になります。
管理する際の注意点は以下の通りです。
- 応募要項、必要書類をきちんと確認する
- 面接日が重複しないように気をつける
- 内定時期や入職日を確認する
自分の希望条件や園の印象を比較できるように「応募管理シート」を作成すると情報を整理しやすいでしょう。
簡単な形式でよいので以下のようなシートがあると活用できそうです。
<シート例>
応募管理シートがあれば、比較して優先順位をつけるときに役立ちます。スケジュールの調整もしやすいでしょう。
複数応募について聞かれた場合は正直に答える
冒頭でもお伝えしましたが、面接で他の園とも並行して応募しているのか聞かれることもあるでしょう。
その際は正直に複数応募していることを伝えることが大切です。
嘘をついてしまうと内定をもらった際、他園の結果を知ってから承諾の有無を決めたいときに保留の意向を伝えづらくなります。
また、後から他の園への応募が伝わってしまったときに、不信感を与えてしまうこともあるかもしれません。
そのため、複数応募について聞かれた場合は誠実に対応しましょう。
具体的な伝え方の例は以下の通りです。
<対応例>
「乳児保育の経験を積みたいと考えて他に2園受けている状況です。」
「子どもとじっくり関わることができる小規模保育園を希望しており、他に1園受けています。」
複数応募を伝える際は応募している理由をきちんと話すと、よい印象を与えることができるでしょう。「自分の考えをしっかり持っている」というアピールにもつながりそうですね。
志望動機の伝え方に注意する
複数応募の場合には、志望動機は園ごとに作成することが大切です。
それぞれの園の保育方針や特色などをよく理解したうえで志望動機を考えていきましょう。
どの園にも同じような志望動機を用意するとありきたりな内容になってしまい、採用担当者の方に入職への意欲が伝わらず、不採用になってしまう場合もあります。
入職意欲が伝わるような志望動機を意識するとよいですね
しかし、どんな風に志望動機を書いてよいか迷ってしまうこともありますよね。
保育士バンク!では専門のキャリアアドバイザーが「想いが伝わる」志望動機の書き方を紹介しています。ケース別例文やありがちなNG例もまとめているため、ぜひご活用くださいね。
保育士さんが複数応募で内定をもらった際の保留・断り方のポイント
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複数応募で内定をもらったときに返答を待ってもらう場合や断る場合のポイントを抑えておくことも大切です。
他園と同時並行で応募している際は、最終結果を確認してから自分に合った園を選びたいですよね。
保留や内定辞退の連絡はメールで済まさず、基本的に電話で連絡するとよいでしょう。
最後に内定先に返答を待ってもらう方法や断り方の具体例を紹介します。
保留の仕方
内定先に返答を待ってもらう場合は保留期間をしっかり伝えるようにしましょう。保留期間は2日~1週間前後を目安に考えておくとよさそうです。
保留を伝えるときの一例を紹介します。
<例文>
内定を頂いた〇〇と申します。
お忙しいところ恐縮ですが、採用担当者の(園長先生)の〇〇様をお願いできますでしょうか?
(担当者に代わる)
〇〇様、ただいまお時間よろしいでしょうか?
先日は内定をいただき、誠にありがとうございます。
高い評価をいただけたことを大変うれしく思っております。
お返事についてのご相談なのですが、〇月〇日まで待っていただくことは可能でしょうか?
別の園の選考が進んでおりまして、その結果を待って考えさせていただければと思います。
前向きに貴園への入職を検討しておりますが、内定承諾についてしっかりと考えるお時間をいただけると幸いです。
ご多忙のところご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。何卒よろしくお願い致します。
このように丁寧な言葉で簡潔に話すことを心がけ、内定を待ってもらうことへの謝罪の気持ちを表しましょう。
断り方
内定辞退を決めた場合は迷惑がかからないよう、すぐに園に連絡することが大切です。
断り方の一例を紹介します。
<例文>
内定を頂いた〇〇と申します。
お忙しいところ恐縮ですが、採用担当者の(園長先生)の〇〇様をお願いできますでしょうか?
(担当者に代わる)
〇〇様、ただいまお時間よろしいでしょうか?
先日は内定をいただき、誠にありがとうございます。
恐縮ですが貴園の内定を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
貴園は大変魅力的ではあったのですが、自分の適性を改めて考えた結果、別の園とのご縁を感じたため、辞退させていただきたく存じます。
ご多忙な中貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に添えない結果となり大変申し訳ありません。何卒よろしくお願い致します。
時間を割いていただいたことへの感謝や謝罪の気持ちを伝えましょう。
また、辞退理由の詳細を聞かれた場合、失礼のないような対応を意識するとよいですね。
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保育士の転職活動では「複数応募」で内定ゲット!
転職活動では複数応募することで選択肢の幅が広がり、自分に合った園を見つけやすくなるでしょう。また、一つの園が不採用となったとしても、他の園で採用されるかもしれないという安心感がありますよね。
転職活動中は不安なことも多いものですが、自分の働き方を見直すチャンスでもあります。複数応募の中からあなたらしく働ける職場を見つけ、保育士としてのやりがいをもって働けるとよいですね。
保育士バンク!は保育士さんの転職をサポートするお仕事紹介サービスです。
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