保育に紙吹雪を使った遊びを取り入れてみませんか?ちぎったりやぶいたりした紙吹雪は製作などに発展できますよ。紙がちぎれる音を楽しんだり指先の感覚を養ったりするというねらいを立てて、保育に導入してみてくださいね。今回は、子どもが盛り上がる紙吹雪を使った遊びのアイデアを年齢別に紹介します。あわせて、活動する際の注意点もまとめました。
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■目次
保育園で紙吹雪を使った遊びをするねらい
折り紙や新聞紙など、身近な素材を使って簡単に作れる紙吹雪。
紙吹雪とは紙を細かい状態にして吹雪のように舞わせるものですが、一般的には紙吹雪を空中にばら撒いたりくす玉の中に入れたりして、お祝いムードを高める演出として使われますよね。
そのような紙吹雪を保育に取り入れれば、遊びの幅が広がりますよ。
保育園で紙吹雪を使った遊びをするねらいには、次のような内容が挙げられます。
- 紙がちぎれるときの音や感触などを楽しむ
- 紙をちぎりながら手や指先の感覚を養う
- 紙吹雪を使った製作などの遊びを通して想像力を育む
紙をちぎったりやぶいたりするときの感触や音を楽しみながら紙吹雪を作り、存分に遊んだあとは製作などに導入してみましょう。
次より、紙吹雪を使って楽しめる遊びのアイデアを、乳児向けと幼児向けに分けて紹介します。
【乳児向け】紙吹雪を使った遊びのアイデア
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0歳児から2歳児の子どもが夢中になれる、紙吹雪を使った遊びをまとめました。
0歳児
雪やこんこ
<用意するもの>
- 紙吹雪(コピー用紙などの白い紙)
<遊び方>
保育士さんが白い紙で紙吹雪を作り、子どもの上からヒラヒラとまるで雪が降るように舞わせます。
子どもや保育士さんの頭や膝などに紙吹雪を積もらせるなどして遊びましょう。
<ポイント>
子どもは舞い落ちてくる紙吹雪をじーっと見たり、手を広げて触ろうとしたりするかもしれません。
器や袋の中に入れた紙吹雪を一度に降らせてみるなど、工夫してみてくださいね。
うちわでパタパタ
<用意するもの>
- 紙吹雪(新聞紙、チラシなど)
- うちわ
<遊び方>
保育士さんが作った紙吹雪をうちわでパタパタとあおぎます。
紙吹雪が空中を舞い散る様子を楽しみましょう。
<ポイント>
大きめのうちわや扇風機なども使って、紙吹雪に風を送ってみましょう。
紙吹雪が激しく舞い上がる様子を見て、子どもはびっくりするかもしれませんね。
1歳児
プール
<用意するもの>
- 紙吹雪(フラワーペーパー)
- ビニールプール
<遊び方>
ビニールプールのなかに子どもが入り、保育士さんといっしょにフラワーペーパーをちぎります。
フラワーペーパーのプールのなかを泳いだり潜ったりしてみましょう。
<ポイント>
いろいろな色のフラワーペーパーを使えば、カラフルなプールが完成!
紙吹雪を握ったり投げたりして、フラワーペーパーのふわふわとした感触を楽しみましょう。
ハンモック
<用意するもの>
- 紙吹雪(新聞紙、チラシなど)
- 布
<遊び方>
紙吹雪をたくさん作って布の上に集め、みんなで布を持ち上げてから揺らします。
布の上から紙吹雪がきれいに舞い散る様子を楽しみましょう。
<ポイント>
チラシなど複数の色の紙を使えば、色とりどりの紙吹雪に!
たくさんの紙吹雪を作って激しく降らせると、盛り上がりそうですね。
2歳児
雪だるま
<用意するもの>
- 紙吹雪(白)
- 透明なゴミ袋(2つ)
- 画用紙
- セロハンテープ
<作り方>
1.紙吹雪をゴミ袋2つに集めます。
2.それぞれのゴミ袋の口を結び、大小2つの雪玉に見立てます。
3.雪玉を2つ重ねて雪だるまに見立て、画用紙で作った顔のパーツを貼り合わせればできあがりです。
<ポイント>
紙吹雪を雪に見立てて遊んだあとは、保育士さんといっしょに雪だるまを作りましょう。
あらかじめ保育士さんが画用紙で作った雪だるまの顔のパーツを準備しておきます。
完成した雪だるまを保育室に飾れば、冬の装飾として活用できそうですね。
ビニールボール
<用意するもの>
- 紙吹雪(新聞紙、チラシなど)
- ビニール袋
<作り方>
1.紙吹雪をビニール袋のなかに集めます。
2.保育士さんがビニール袋の口をしめればボールのできあがりです。
<ポイント>
紙吹雪で存分に楽しんだあとはボールを作り、投げたり転がしたりして遊びましょう。
フラフープを用意すると、ボールを輪の中に集めたり輪の中をくぐらせたりできるので、より遊び方が広がりそうですね。
【幼児向け】紙吹雪を使った遊びのアイデア
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次に、3歳児から5歳児の子どもが楽しめる、紙吹雪を使った遊びを紹介します。
3歳児
花畑
<用意するもの>
- 紙吹雪(折り紙)
- 模造紙(白)
- ノリ
<作り方>
1.みんなで模造紙にノリを塗ります。
2.折り紙で作った紙吹雪を(1)に降らせればできあがりです。
<ポイント>
折り紙遊びを楽しんだあとは、折り紙をちぎってたくさんの紙吹雪を作りましょう。
紙吹雪を使って遊んだあとは、ちぎり絵の製作へ発展!
さまざまな色の折り紙を使えば、きれいな花畑を表現できますよ。
完成した花畑は、保育園の入口などに飾ってもすてきですね。
おめでとう!
<用意するもの>
- 紙吹雪(折り紙)
- ペットボトル
<遊び方>
折り紙で作った紙吹雪をペットボトルのなかに入れて集めましょう。
ペットボトルを振り、注ぎ口から紙吹雪を降らせて遊びます。
<ポイント>
紙吹雪が詰まらないように、注ぎ口が大きめのペットボトルを用意するとよいでしょう。
お誕生日会などのイベント時に子どもたちみんなで紙吹雪を一斉に降らせれば、お祝いムードが高まりそうですね。
4歳児
手作りクラッカー
<用意するもの>
- 紙吹雪(折り紙)
- 乳酸菌飲料の空き容器
- 風船
- ビニールテープ
- カッターナイフ
- ハサミ
<遊び方>
紙吹雪で遊んだあとは、何度でも遊べる手作りクラッカーを製作します。
お誕生日会などのイベント時に活用しましょう。
<ポイント>
動画を参考に、カッターナイフは保育士さんが使うなど子どもが難しい工程をフォローしながら製作を進めましょう。
金色や銀色の折り紙を使えばキラキラ光る紙吹雪が舞うので、よりきれいに演出できそうです。
スノードーム
<用意するもの>
- 紙吹雪(折り紙)
- ペットボトル(500ml)
- 水
<作り方>
1.ペットボトルの中に紙吹雪を入れます。
2.ペットボトルの中に水を入れて蓋をしめればできあがりです。
<ポイント>
遊んだあとの紙吹雪を使って、スノードームを製作してみましょう。
スパンコールやビーズなどの素材も加えると、すてきな仕上がりになりそうですね。
5歳児
ロケット
<用意するもの>
- 紙吹雪(折り紙)
- 紙コップ(大・小)
- 画用紙で作ったロケットのパーツ
- ビニール袋
- 折り紙
- ストロー
- はさみ
- テープ
- キリ
<遊び方>
紙吹雪で遊んだあとは、動画を参考にロケット製作に発展させてみましょう。
紙吹雪の舞う様子がロケットの飛び立つシーンを表現していますよ。
<ポイント>
紙吹雪と身近な紙コップなどを使って、簡単に作れるロケットです。
あらかじめ紙吹雪で遊びながらロケットについて話をしたり図鑑で確認したりしておけば、興味を持って製作できるかもしれませんね。
くす玉
<用意するもの>
- 紙吹雪
- カップ麺の容器(2個)
- 毛糸 80cm(1本)
- 毛糸 30cm(2本)
- メッキテープ(50cm 適量)
- A4コピー用紙(1枚)
- ストロー(11cm 1本)
- キリ
- テープ
- ハサミ
- ペン
<作り方>
遊んだあとの紙吹雪を、手作りのくす玉に活用してみましょう。
動画を参考にくす玉を作り、紙吹雪を入れて完成させます。
<ポイント>
同じ形のカップ麺の容器を2つ用意します。
キリは保育士さんが使うなどフォローしながら、子どもといっしょに製作を楽しみましょう。
誕生日会などに向けてくす玉を作れば、行事が盛り上がりそうですね。
紙吹雪を使った遊びをするときに注意すること
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最後に、紙吹雪を使った遊びをするときの注意点をまとめました。
紙吹雪が子どもの口に入れないようにする
紙吹雪を使って遊ぶ際には、保育士さんが子どもから目を離さないよう注意しましょう。
とくに乳児クラスでは、紙吹雪を口の中に入れる子どもがいるかもしれません。
細かくちぎった紙吹雪だと飲み込んでしまう恐れがあるので、紙を大きめにちぎるとよいでしょう。
片付け方を工夫する
紙吹雪で存分に遊んだあとは、細かい紙が散乱します。
保育士さんだけで片づけるのは大変なので、子どもが楽しく片づけられるような工夫をしてみましょう。
たとえば、子ども一人ひとりに専用のバックやビニール袋を持たせれば、率先して紙吹雪を集めようとするかもしれません。
あるいは、チームに分かれて紙吹雪を集める早さを競ってもよいでしょう。
紙吹雪を使った遊びにスムーズに発展できるような片付け方を考えてみてくださいね。
紙吹雪を使って保育の活動の幅を広げてみよう
身近な素材を使って子どもが簡単に作れる紙吹雪。
存分に遊んだあとの紙吹雪もさまざまな遊びに活用できるので、ぜひ保育に取り入れてみてくださいね。
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