食への興味を育む時期である0歳児クラス。食事の時間以外にも、食育活動を通して「食べる力」を養っていきませんか?子どもの発達や姿によって取り入れる時期は異なりますが、配慮しながら食材に触れることを楽しめるとよいでしょう。さまざまな野菜を使うアイデアや、10月11月の食欲の秋にぴったりな活動まで幅広く紹介します。
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■目次
0歳児に食育活動はまだ早い?
0歳児でも、食育活動を楽しむことはできるでしょう。
さまざまな食材に触れることで、食への興味につながるかもしれません。
ただし、取り入れる際は注意点や配慮点をしっかり理解したうえで行なうことが大切です。
今回は、0歳児の食育活動アイデアとともに、取り入れる際のポイントを紹介します。
0歳児の食育活動:絵本に親しむ
まずは、野菜や果物などの絵本の読み聞かせを取り入れてみましょう。
やり方
食材の出てくる絵本を保育室の絵本棚に用意したり、読み聞かせをしたりして親しみましょう。
絵本を通して野菜や果物を知り、関心を深めることで、食への興味にもつながるようです。
ポイント
食育を目的として絵本を読むのではなく、絵本を通して子どもの興味を探れるとよいですね。
絵本を見る姿を観察して、どのような食材に興味があるのかなどを汲み取り、活動につなげていきましょう。
0歳児の食育活動:食材に触れる
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絵本や離乳食を通して食材を知ることができたら、実際に触れてみましょう。
やり方
さまざまな野菜やフルーツを用意して、子どもたちが自由に触れ楽しみましょう。
離乳食などで親しみのある食材から季節のものまで、たくさん用意できるとよいですね。
ままごとの皿や包丁などで、保育士さんが料理する様子を表現してみるのも楽しいかもしれません。
ポイント
食育では、アレルギーや誤食に注意しましょう。食べたことがあり、アレルギーの心配のない食材を用意する必要があります。
また、玉ねぎなど皮がすぐ取れるものは口に運んでしまう可能性があるため、誤食に注意しましょう。
食材、環境、保育士さんの配置など、配慮すべき点は事前に整理する必要がありますね。
0歳児の食育活動:野菜スタンプをする
野菜スタンプは、7月の七夕でつくる短冊や季節の食材を使った製作としてよく用いられているのではないでしょうか。
0歳児でも、保育士さんといっしょに楽しんでみましょう。
やり方
食材を半分に切るなどして、断面が見える形で用意します。
絵の具に野菜の断面をつけて、画用紙にスタンプして楽しみましょう。
ポイント
大きすぎる食材は、0歳児には持ちにくい場合があります。食材選びの際に配慮しましょう。
7月頃には、夏野菜を使用すると季節感のある作品に仕上がるのではないでしょうか。
さまざまな食材で野菜スタンプを楽しんでみるとよいですね。
0歳児の食育活動:きゅうりの塩もみをする
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きゅうりの塩もみはとても簡単で楽しい食育活動のひとつです。やり方を紹介します。
やり方
きゅうりを輪切りにして、袋にいれます。
中に塩をひとつまみ程度入れて袋の口を結び、子どもたちに揉んでもらってできあがりです。
ポイント
生野菜は、食材と月齢によって食べられる目安が異なります。
生のきゅうりを使用してそのまま食べる場合は、ご家庭に確認するようにしましょう。
塩の分量に注意する必要があります。
食材はきゅうり以外にも、ナスも取り入れられそうです。
7月頃になると厳しい暑さで外に出られない場合も多いため、室内の活動アイデアとして検討してもよいでしょう。
0歳児の食育活動:きのこをほぐす
10月頃になると、きのこの絵本や歌に親しむ時間も増えるでしょう。
きのこほぐしは、子どもたちが思い思いに楽しめるので0歳児さんでも取り入れやすい食育です。
やり方
やり方はとても簡単で、子どもたちがきのこを手に取りほぐすだけ!
いろいろな種類のきのこを用意して、香りを確かめたりほぐしたりして楽しみます。
ポイント
きのこの種類や料理を紹介するなど、導入の仕方も工夫するとよいですね。
きのこはたっぷり用意して、子どもたちが満足できるように準備しましょう。
0歳児の食育活動:さつまいもをつぶす
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10月から11月頃には、さつまいもに親しむとよいでしょう。
馴染みのあるさつまいもの歌がたくさんあるため、導入も工夫できそうですね。季節の製作などで興味を深めるのもよいでしょう。
やり方
ふかしたさつまいもを袋に入れ、袋のうえから子どもたちが握ってつぶします。
熱さには注意が必要です。また、ある程度小さく切っておいた方がつぶしやすいかもしれません。
ポイント
さつまいもをつぶす前に、調理する前のさつまいもを子どもたちに見せるのも楽しいでしょう。
皮をむく様子を見せたり子どもたちがむいたりしてみるのもよいかもしれません。
全てを保育士さんが事前に準備するのではなく、子どもたちの体験につなげられるようにしていきたいですね。
0歳児の食育活動:白菜をちぎる
白菜ちぎりは、握る力がついてきたからこそできる食育といえるでしょう。
やり方
大きな白菜を丸々渡してもいいですし、1枚ずつちぎって渡しても構いません。
子どもたちが自由にちぎったり触ったりして楽しめるように見守りましょう。
ポイント
11月くらいの寒くなったころ、お鍋の季節に取り入れると季節感が楽しめそうですね。
白菜のほかにも、キャベツやレタスなどの葉野菜を取り入れ、見比べてみても面白いかもしれません。
0歳児クラスで食育活動を楽しもう!
0歳児クラスに取り入れやすい食育アイデアを紹介しました。
保育園の生活にも慣れ、生活リズムが安定してくるであろう6月から7月辺りから、食育の活動を取り入れてみてもよいかもしれないですね。
保育士バンク!では、保育に役立つアイデアの掲載、そして転職サポートを行っています。
食育は、指導案の記入や準備が大変なイメージがあるかもしれませんが、職員同士の協力や志の高さがあれば、積極的に取り入れ楽しむことができそうです。
保育士さんは、どのような保育や活動がしたいですか?
ぜひ一度、保育士バンク!にお聞かせください。伺ったのち、ぴったりな保育園をご提案します。