保育士さんの中には子どもと上手く接することができなかったり、職員との人間関係に悩んだりとストレスを抱える方もいるかもしれません。体力的にも精神的にも限界を感じると、体調を崩してしまうこともあるよう。今回は保育士さんがストレスを感じる5つの場面を紹介します。保育士としてやりがいをもって働くための解決策もまとめました。
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■目次
保育士さんがストレスを感じる場面とは?
かわいい子どもたちの成長を見守る保育士の仕事。
保育士の資格を取得したからには子どもとじっくり向き合い、やりがいをもって働きたいと感じますよね。
ただ、仕事中さまざまな場面でストレスを抱き「辞めたい」「私は保育士に向いていない?」と悩む方もいるよう。
精神的に疲れが溜まり、体調を崩してしまうと仕事へのモチベーションも下がってしまいます。
実際にどのような場面でストレスを感じてしまうのか、詳しく見ていきましょう。
保育士さんがストレスを感じる場面1:子どもと接するとき
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まずは、子どもと接する中でストレスを感じる事例と解決策をまとめました。
事例
子どもが話を聞いてくれない
保育士さん
製作の仕方や遊びのルールを説明しているときに子どもが私の話を聞いてくれません。『静かにしてね』と伝えてもおしゃべりに夢中になってしまう子がいると、どうすればいいのかわからず、辛い気持ちになります。
子どもが活動に参加してくれない
保育士さん
クラスの子全員で運動遊びやゲーム遊びをするときに参加してくれない子がいます。どんな風に声をかければよいのか悩みます。
子どもが話を聞いてくれなかったり、活動に参加してくれなかったりすると自分の対応が間違っているのではないかと不安になりますよね。
解決策
子どもと信頼関係が築けていないと声かけしてもなかなか反応してくれず、クラスがまとまらないこともあるでしょう。
子どものことをよく知り、仲を深めるためにも個別に関わる時間を増やし、コミュニケーションを大切にするとよさそうです。
また、活動前の導入で手遊びや手品などを披露すると興味を持ってもらうきっかけになります。なぞなぞやクイズも用意して、子どもたちとのやり取りを楽しんでから次の活動に移るとよいかもしれません。
保育士さんがストレスを感じる場面2:保護者と関わるとき
続いて保護者と関わるときにストレスを感じる事例と解決策をまとめました。
事例
話をするときに緊張してしまう
保育士さん
保護者の方と何を話せばよいのかわからず、対応に緊張してしまいます。先輩が上手に話をしていると自分のコミュニケーション力のなさに落ち込んでしまいます。
対応が難しい方がいる
保育士さん
保護者の方の中に挨拶をしても挨拶が返ってこない冷たい態度の方がいます。自分がなにかしたかもしれないと不安になります。
保護者の方と上手く意思疎通がはかれないとストレスを感じることもあるでしょう。特に新人の頃は経験も浅く、どう対応してよいかわからずに悩みそうですね。
解決策
保護者の方の中には人と話すのが苦手だったり、多忙で余裕がなかったりとさまざまな方がいるでしょう。
コミュニケーションをとることが難しい場合は連絡帳に記入したり、お手紙を渡したりして対応を工夫するとよさそうです。
また、緊張してしまう方は「お仕事お疲れ様です。」「今日は雨なので足元お気をつけくださいね。」などと保護者の方にねぎらいや優しい言葉を伝えるうちに、気持ちがほぐれて話しやすくなるかもしれません。
保育士さんがストレスを感じる場面3:職員と協力するとき
職員同士で協力が必要なときにストレスを感じる事例と解決策をまとめました。
保育観が合わない
保育士さん
先輩保育士さんといっしょに1歳児クラスを担当していますが、子どもへの声かけの仕方に対して意見が合わずに困っています。運動会の練習がスムーズに進まないこともありました。
コミュニケーションのとり方がわからない
保育士さん
後輩の保育士があまり話をしない子なので、どんな風に接してよいかわからずに悩むことが多いです。何か悩んでいる素振りもあるのですが、聞いてよいのかわからずにいます。
保育中は職員同士で協力して取り組むことも多いもの。
コミュニケーションが取りづらい方がいると対応方法がわからず、落ち込む場面も増えそうです。
解決策
協力関係が上手く築けない方に対して苦手意識を持ち続けていると、関係を修復するのは難しいでしょう。
相手の話に耳を傾け、聞き役にまわってよいところを見つけてみるとよいかもしれません。意見が違う場合も多様性を認めて話し合いましょう。
とはいえ、どうしてもよい関係を築くのが難しい相手もいますよね。そんなときは主任や園長などに配置換えをお願いしてみるのも一つの方法です。言いにくさはありますが、ストレスを抱え続ける状況を変える必要がありそうです。
保育士さんがストレスを感じる場面4:働き方があわないとき
現在の園での働き方があわないときの事例と解決策をまとめました。
勤務時間が長い
保育士さん
勤務時間が長く、疲れが溜まることにストレスを感じています。日案やおたよりなどの書類作成が多いため、残業が続いています。
持ち帰り仕事が多い
保育士さん
業務中に製作の準備や指導案の作成が終わらず、自宅に持ち帰って仕事をしています。プライベートの時間が確保できずにしんどいです。
業務量が多いといわれる保育士さんの仕事。
現在の働き方に不満を抱き、プライベートと仕事の両立が難しいと体力的にも精神的にも追い詰められてしまいますよね。
解決策
まずはどんな仕事に時間がかかっているのか、業務量や時間数をチェックするとよいですね。書類作成などはスケジュールをしっかり立てて順序立てて行えば、効率的に進める方法が見つかるかもしれません。
また、働き方を変えるために転職を考えるのも一つの手段です。
保育園以外にも院内保育所や託児所、幼児教室など子どもと関わる仕事はたくさんあります。
業務量が少なく、定時で帰ることができる園がないかチェックしてみるとよいですね。
保育士さんへ
仕事をこなす中で、ストレスを感じたときは一人で悩まずに保育士バンク!にご相談ください。あなたのお悩み解消法するために、転職をふくめてこれからの働き方を考えてみましょう。
保育士さんがストレスを感じる場面5:給料と仕事量が見合わないとき
給料と仕事量が見合わないときにストレスを感じる事例と解決策をまとめました。
給料が安い
保育士さん
手取りが15万円と給与が安いため、一人暮らしをしたくてもできません。役職に就くのは早くても5年先。手当がどれくらいつくのかもわかりません。辞めようか悩んでしまいます。
役職についても昇給額が少ない
保育士さん
役職に就きましたが、1万円の昇給のみです。このまま働き続けても年収が増える可能性が低いため、今の園で経験を積むべきか考えます。
給与が安く、待遇の改善が見込めないと将来に不安を感じてしまうでしょう。
子どもの命を預かる責任ある仕事に対して見合う給与がもらえていないという現状は辛いですよね。
解決策
まず、園に「昇給制度があるのか」「これから待遇を改善する可能性はあるのか」など確認してみるとよさそうです。
改善の余地がみられない場合は転職もふくめて働き方を見直してみましょう。
待遇がよい園があったとしても、保育観が合わなかったり業務量が多かったりする場合もあるかもしれません。
転職を考えている方はさまざまな保育施設の内情に詳しい人材紹介会社などを利用して、自分の希望にあう園が見つかるかチェックしてみるとよさそうです。
保育士さんへ
仕事をこなす中で、ストレスを感じたときは一人で悩まずに保育士バンク!にご相談ください。あなたのお悩み解消法するために、転職をふくめてこれからの働き方を考えてみましょう。
保育士さんがストレスを感じたときは転職も視野に行動を
ストレスを抱えたときはまず、体調が崩れるまで頑張りすぎないことが大切です。
有給をとったり、リフレッシュしたりして休息をとったりと休息をとるのもよいですね。
また、せっかく保育士の資格を取得したのだから自分が働きやすい職場に転職するのもよいかもしれません。気持ちを整理したいときは一度保育士バンク!にご相談くださいね。
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