保育士を目指している方の中には、試験に落ちたことで保育士への道を断念しようか迷っている人もいるかもしれません。そんな保育士志望の方に、資格がなくても保育士として働ける「保育補助」の働き方について紹介します。保育現場で経験を積みながらチャレンジできる再受験制度についても見ていきましょう。
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■目次
【保育士試験に落ちた】保育園で働ける保育補助の道
保育士試験の2023年後期の結果が公開されました。合格した方、おめでとうございます!
そして残念ながら落ちてしまった方、保育士を目指すことをあきらめようとしていませんか?
少し思いとどまって考えてみましょう。
保育士試験は、独学や通信講座などでどんなに勉強して試験に臨んでも、合格率約2割という狭き門です。
出題範囲も広く、実技と筆記どちらも60%以上の得点が必要など、難しいことでも知られているこの試験。8割の受験者が不合格なことを考えれば、そう悲観することではありません。
そして、落ちてしまった方に検討してほしいのが「保育補助として保育園などで働きながら保育士試験に再チャレンジする」ことです。
ここからは、保育補助という仕事について、また、保育補助として働きながら保育士試験を再受験するメリットをお伝えします。
【保育士試験に落ちた】保育補助の仕事と役割
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保育園で働くことができる「保育補助」の仕事は、認可・認可外を問わず非常に需要がある、現場から求められている働き方です。
保育士資格を取得した「保育士」との違いは、保育補助には資格や経験が必要ないことです。
0歳児から就学前の園児を対象にした保育現場で、保育士のサポートをすることが主な業務になります。
勤務先によって異なりますが、保育補助に求められる主な仕事には以下のようなものがあります。
- 食事・トイレの補助
- 午睡時の寝かしつけ・見守り
- おもちゃの準備・片付け、消毒
- 園内の清掃・洗濯
- 園児の着替え、おむつ交換など
- 自由遊びの見守り
基本的には、保育士からの指示で保育サポートを行なうポジションです。
保育士は会議や事務仕事、行事の計画や準備、職員のマネジメントなど、保育以外の面でも担う業務が多いため、現場に手が回らない状況も多くあります。
そのため園によっては、園児のお世話といった現場の保育に関しては、保育補助が大きく関わることができる場合が多いようです。
【保育士試験に落ちた】保育補助として働くメリット
保育補助として働きながら、保育士試験を再受験するという人も増えています。一見、大変なように思えますが、これには多くのメリットがあるのです。
以下では、そのメリットについて解説します。
保育士のサポートをしながら経験を積める
出題範囲が多岐にわたり、すべてを網羅するのは難しい保育士試験の筆記問題。
もちろん勉強も必要ですが、やはり机に向かって暗記するよりも、有資格者である現役の保育士といっしょに働くことで自然と覚えたり、身についたりすることは多いでしょう。
また、実技ではピアノや歌、描画などが出題されますが、これも独学で学ぶより保育の現場で実際に子どもたちを相手にする経験を積むことが、なによりの練習になります。
資格試験を受ける際に補助がある
保育補助として保育園・認定こども園などに勤務している場合は、国や自治体が実施している「保育士資格の取得支援」を利用できます。
この制度は、保育士資格の取得を促進するために実施されています。
すでに保育園などで勤務している方が、保育士資格試験を受験する際に勉強するための講座の受講料などの一部(1/2程度)が補助されるものです。
また、保育園側にも、園で働いている保育補助さんが受験する際の代替職員を雇うための経費の一部も補助されるので、働きながらでも気兼ねなく受験することができます。
これとは別に、独学ではなく指定保育士養成施設で学んで保育士資格を取得したい方であれば、保育補助として保育園などでの勤務を併用することで、入学準備金・就職準備金・生活費などの一部が貸付される制度が利用できます。
この貸付金は、卒業後に実務に5年間従事することで返還が免除されます。
資格取得すればそのまま就職できる可能性も
保育補助として働きながら資格を取得することで、そのまま勤務園で保育士として働き続けることもできるでしょう。資格取得後に就職活動をする必要がないことも大きなメリットと言えます。
園としても、勤務している保育補助さんが原則として3年間で保育士資格を取得した場合には、国や自治体からの補助支援制度の対象になるため、応援してくれる可能性も高いでしょう。
保育士さんへ
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【保育士試験に落ちた】再受験制度で保育士を目指そう!
保育士試験で合格した筆記科目は、受験後3年以内であれば再受験が免除になります。
そのため、できるだけ間を置かずに再受験する受験者が多いようです。
さらに、一定のあいだ保育園などの対象施設で勤務した場合は、通常では3年間の合格科目の有効期間を最長5年まで延長できる制度もあります。
落ちてしまっても、保育補助として勤務しながら取れなかった科目と実技のみを重点的に学びなおせば、働きながら効率よく試験に臨めるでしょう。
また、保育士資格には年齢制限がないので、たとえブランクがある場合でも、保育補助として現場で学びながらいつでも再チャレンジすることもできます。
保育士試験に落ちたとしても保育補助の道がある!
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保育補助の仕事は、園に通う子どもたちだけでなく現役で働いている保育士さんにとっても心強いサポート要員です。
アルバイトやパート勤務で募集されていることが多いこともあり資格試験勉強との両立にも最適です。現場で働きながら、即戦力になれる保育士さんを目指しましょう。
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