製作の準備や事務作業、壁面の装飾など、保育士の仕事はさまざまでしょう。便利グッズを使って業務の効率をアップさせ、作業時間を短縮したいと考える方も多いかもしれません。今回は、保育士の仕事にあると便利なグッズをまとめました。業務を助けるアイテムを活用して、保育士の仕事を充実させてみましょう。
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■目次
便利グッズが役立つ保育のシーンとは?
仕事量が多いと言われる保育士さんにとって、便利グッズは重宝するアイテムかもしれません。
うまく使いこなすことができれば、いつもの仕事が少し楽になったり時間を短縮できたりとさまざまなメリットがあるでしょう。
そもそも、保育士さんの仕事において、便利グッズが役立つのはどのようなシーンでしょうか。
事務作業
便利グッズが役立つ場面として、事務作業が挙げられます。
保育士さんは、毎日連絡帳や保育記録を書いたり定期的におたよりを作成したりと、書き物が多いでしょう。
加えて、地域の役所や小学校へ提出する書類を用意したり、会議の資料をまとめたりと、書類作成をすることも日常的かもしれません。
その際に、効率的に作業を進められる文房具があれば、膨大な時間を割いていた作業時間をカットすることができ、勤務時間の短縮につなげることができそうですね。
製作物の準備
製作物の準備をする際にも便利グッズが役立ちそうです。
季節や行事の製作、壁面装飾、保育園内の飾りつけなどを定期的に行っている保育士さんもいるでしょう。一から手作りをする場合、絵をかいたり切ったり貼りつけたりとかなりの時間がかかってしまいます。
その際、簡単にデコレーションできるアイテムや文房具があれば、かわいらしい装飾品を簡単に作れるでしょう。また、便利グッズを使えば作業時間を削減しやすくなるので、持ち帰り仕事を減らすことにもつながるかもしれませんね。
保育活動
子どもと接する保育活動でも便利グッズが役立つでしょう。
保育中はイレギュラーなことも起こるため、万が一に備えて救急セットなどの便利グッズを持っておけば助かることがあるかもしれません。
また、子どもを楽しませるアイテムなども用意しておけば、活動の切り替えや導入時などさまざまな場面で活躍しそうですね。
保育士の便利グッズ【事務作業編】
ここでは、事務作業の際に使える保育士の便利グッズをまとめました。
印鑑
役所に提出する書類や保育日誌など、サインが必要になる場面が多くあるでしょう。その際に役立つのがキャップレス印鑑です。
通常のハンコは蓋がついていますが、キャップレス印鑑は蓋を取り外しする手間を省けるうえに、なくしてしまうという心配もありません。
また、大切な書類で誤字をしてしまった場合に用いられる訂正印も、あわせて持っておくと便利かもしれません。
付箋
付箋は自分用のメモや目印、職員間の連絡ツールとして使うことができる便利グッズです。
TODOリストとして使えるだけでなく、資料に貼りつければしおりとしての役割も果たします。
また、会議で出た案を簡単にまとめたり、子どもや行事に関する共有事項を書いて職員室に貼りつけたりといろいろな使い方ができるので、一つ持っておくと便利でしょう。
100均一ショップなどに、かわいらしいデザインや色分けできる付箋があるので、用途に応じて使い分けてみてもよいかもしれませんね。
針なしホチキス
会議の資料や保護者会の資料など、紙を何枚もまとめる際に役立つのが針なしホチキスです。
針なしホチキスは穴をあけて用紙を綴じているため、なくなった針を補充するという作業は必要ありません。また、針を使用していないため、保育室内に持って行っても安全であるというのも魅力でしょう。
保育士の便利グッズ【製作編】
ここでは、保育士さんが製作物を準備したり壁面装飾を作ったりする際に役立つ文房具を紹介します。
コンパスカッター
コンパスカッターとは、コンパスのように円をかきながら、紙を丸く切れるカッターです。
製作では、紙皿や画用紙、折り紙などを丸く切ったものを用意することも多いでしょう。その際にコンパスカッターを使えば、効率が上がるうえにきれいにカットできるので一石二鳥かもしれません。
ねじを調節すれば円の直径の大きさも変えられるので、細かい製作から大きな壁面装飾まで幅広く活躍しそうです。
クラフトパンチ
クラフトパンチとは、お花やハート、雪の結晶などさまざまな形に紙を型抜きできる文房具です。
効率が良く形もきれいに仕上がるので、壁面装飾や行事の製作を作る際に役立つでしょう。
細かいデザインに対応しているものが多いので、切り抜いたものは子どもの製作の飾りつけなどにも活用できそうです。
丸シール
丸シールはさまざまな色や大きさがあるので、動物の目やお花の中心部分を作ったりする際などに役立つでしょう。
また、1歳児や2歳児の子どもにとっては指先の練習にもなるので、積極的にシールを使った製作を取り入れるのもよいかもしれません。
カラーペン
ボールペンや油性ペンといった通常のペンに加えて、カラフルなペンや蛍光ペン、キラキラのラメが入ったペンなどがあると便利でしょう。
子どもにちょっとしたメッセージを書くときにかわいいペンを使えば、子どもたちもよろこんでくれるかもしれません。また、おえかきをするときに子どもに渡して使ってもらえば、表現の幅が広がりそうですね。
マスキングテープ
貼ってはがせるマスキングテープは、目印として物に貼りつけたり上から文字を書いたりと、使い勝手のよい便利グッズです。
また、豊富なデザインが展開されているため、製作の装飾アイテムとしても活躍するでしょう。
目印として機能したり装飾に使えたりと、さまざまな用途のあるマスキングテープは、保育士の仕事をするうえで持っておきたい便利グッズの一つと言えそうです。
ギザギザはさみ
ギザギザはさみは、刃がギザギザになっているため、まっすぐ切るだけで紙を波線にカットすることができる便利グッズです。
例えば、画用紙で作ったメッセージカードのふちをギザギザはさみでカットすれば、簡単にスカラップを施すことができるでしょう。ほかにも、細かいカットが必要なお花の花びらを表現する際などにも役立ちそうですね。
イラスト集や折り紙の本
イラスト集は、おたよりや行事のプログラム、ポスターなどに載せるイラストを選ぶ際に活用できる便利グッズです。
季節ごとのイラストがまとめられているものが多いので、年間を通して使うことができるでしょう。
イラストが苦手な保育士さんがアイデアを得たり、練習したりするのにも役立つかもしれません。
また、折り紙の本も製作のアイデアを探したり、子どもたちへの教え方を覚えたりするのに活躍するアイテムでしょう。
保育士の便利グッズ【保育活動編】
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ここでは、室内や屋外での保育活動の際に役立つ保育士さんの便利グッズを紹介します。
衛生グッズ
救急セット
子どものケガにすぐ対処できるよう、救急セットがあると便利でしょう。
保育園に常備してあることも多いですが、自分用のコンパクトなものがあると使い勝手がよいかもしれません。
最低限の処置ができるよう、消毒液、ばんそうこう、ガーゼがあるとよいですね。
消毒スプレー・ジェル
消毒グッズは、外遊びやお散歩のときなどに役立つ便利グッズです。常備しておけば、近くに水道や石鹸がなく手を洗えない状況でも手軽に消毒できるでしょう。
また、遠足や外でご飯を食べる際にも重宝します。子どもたちの手や口をしっかり拭けるよう、ウェットティッシュがあると便利かもしれません。
ビニール袋
ビニール袋は、子どもが鼻をかんだあとのティッシュや、園内のゴミなどを入れるのに使うことができます。また、お散歩の際に出たゴミを園まで持って帰る際にも使えるので便利でしょう。
他にも、外でみつけたどんぐりや葉っぱを入れて持ち帰ったり、乗り物酔いや体調不良の際のエチケット袋として活用したりすることもできますね。
薄手のビニール手袋やゴム手袋
手袋は、子どもの嘔吐物を処理したりおもらしに対応したりするときに役立つ便利グッズです。
また、ノロウイルスなどウイルス性の感染症対策にも役立ちます。
紫外線対策グッズ
スプレータイプの日焼け止め
外遊びやお散歩の際に気になる紫外線。しかし、ゆっくりと日焼け止めを塗っている時間はないかもしれません。
そんなときに役立つのがスプレータイプの日焼け止めです。スプレーなので塗りづらい首回りなども簡単にカバーでき、広範囲に素早くかけることができるので時間短縮にもなるでしょう。
また、塗り直しが手軽にできるのもポイントです。肌だけでなく髪の毛の日焼け予防もできるので、夏の時期は重宝しそうですね。
アームカバー
日焼け止めを塗る時間がなかったり、急な予定変更でお散歩に行くことになったりした場合の紫外線対策に役立つのがアームカバーです。
腕に着用するだけで簡単に日焼けを防ぐことができるので、1セット持っておくと便利でしょう。
特に手の甲は日焼け止めの塗り忘れが多い場所とも言われているので、手の甲までしっかりカバーしてくれるものがよいかもしれません。
遊びに使えるグッズ
絵本
保育室内に常備してあるものとは別に、季節にあわせた絵本などを持っておくとよいでしょう。
特に読みなれていない絵本であれば、子どもたちもワクワクするかもしれません。
また、仕掛け絵本など子どもの興味を惹けるようなとっておきのものを用意しておけば、活動の隙間時間などに役立ちそうですね。
CD
雨の日や夏の暑い日など、室内で遊ぶ際に役立つのがリトミック用CDです。CDがあれば室内でも身体を動かして遊べるでしょう。
また、子ども向けの歌やアニメの歌などが収録されたものであれば、ゲーム遊びで音楽を使うときや子どもたちの注目を集めたいときなどにも重宝しそうですね。
保育士の便利グッズ【その他】
最後に、仕事の中ではあまり登場しないものの、保育士さんが持っておくと便利なグッズを紹介します。
コンパクトデジタルカメラ
保育の振り返り、保護者への活動報告などをするために、コンパクトデジタルカメラを使って子どもたちの園生活を記録する園が増えているようです。
カメラは保育士さん自身で用意せず園の備品を使うことになりますが、いつでも子どもたちの姿を収められるよう持っておくとよいでしょう。
エコバッグ
自宅から製作に使う材料を園に運んだり、自宅に持ち帰ったりする際など、急に荷物が増えたときに対応できるエコバッグは一つカバンに入れておくと便利でしょう。
小さくたためばポケットティッシュぐらいの大きさになるので、使わないときでも邪魔にならないのも魅力かもしれませんね。
ハンドクリーム
保育士さんはおむつ替えやトイレの介助、園内の清掃や消毒など水にふれる機会が多いため、手が荒れてしまう方も多いようです。
手荒れを防ぐためにも、ハンドクリームは常備しておいた方がよいでしょう。
便利グッズを活用して保育士の仕事効率化を図ろう
今回は、保育士さんが持っておきたい便利グッズを紹介しました。
特に時間がかかりやすい事務作業や製作物の準備の際は、針なしホチキスやギザギザはさみなどの便利な文房具を活用すれば、時間短縮が実現できるかもしれません。
また、外遊びや室内遊びのときは、子どもが安全で楽しく過ごせるように救急セットや絵本などを用意しておくと、不測の事態にも対応できるでしょう。
今回紹介したアイテムは一例ですが、自分自身が使いやすいと思うものを揃え、効率的に仕事を進められるとよいですね。
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