新年度に行う懇談会は、保護者全体に向けてコミュニケーションを取る貴重な機会となります。クラスの様子を伝えるのはもちろん、保護者の不安がなくなるよう意識して臨みたいですよね。そこで、保育士バンク!公式SNSで懇談会に関するアンケートを実施。開催のポイントや実際にあった質問例について現役保育士さんに聞いてみました!
■目次
保育園の懇談会の準備をしよう!
クラスの保護者に集まってもらい、子どもたちの様子や保育方針を伝えたり、質疑応答をしたりする場となる懇談会。
保護者との信頼関係を深める重要なイベントである一方、
「大勢の前で説明するのは緊張する!」
「保護者からの質問にうまく答えられるか不安…」
など、保育士さんにとってはプレッシャーが大きい行事のひとつ。
そこで今回、保育士バンク!公式SNSではフォロワーの保育士さんより懇談会に関するノウハウを集めました!
現場から寄せられた声をチェックして、気になるギモンを解消しましょう♪
懇談会のギモン:保育士さんの注意ポイントは?
まずは、保育士さんが懇談会で気をつけているポイントについて調査。
上記のグラフの通り、懇談会では「 リラックスして参加してもらえる雰囲気作り」に気をつけている保育士さんが最も多くいました!
また、信頼を得られるような話し方や、子どもの様子を詳細に伝えることを意識しているという方も。
ただ、それぞれの回答数に大きな差は見られなかったため、懇談会ではさまざまな点に配慮し、広い視野を持つことが重要と言えるかもしれませんね。
懇談会のギモン:保護者の自己紹介ネタってどうしてる?
保護者の自己紹介では、名前だけでなくちょっとした雑談ネタを一言加えてもらうと場の雰囲気もなごむもの。
ここでは、保育士さんに教えてもらったアイスブレイクにもなる懇談会の自己紹介例を紹介します♪
子どもに関するネタ
- 名前の由来
- 面白エピソード
- 子どもの長所
- チャームポイント
- 好きな遊び
- 成長に驚いたこと
- 我が子自慢
保護者にとって、子どもに関するネタは話しやすいテーマですよね。子どものエピソードを紹介してもらうことで、保護者同士の会話のきっかけにもなりそう。
これらのほかにも、最近の子育ての悩み、お気に入りの公園といったネタも挙げられました!
保護者自身に関するネタ
- 最近ハマっていること
- 好きな芸能人
- 自分の好きなもの
- 好きな音楽
- 今頑張っていること
- 1人の時の過ごし方
- 今年やってみたいこと
子どもの話題ではなく、保護者自身に関するネタを話してもらうという声も一定数寄せられました。
子どものことは知っていても、保護者のことは意外とじっくり聞く機会がないので新鮮さを味わえそう。
さらに「くじ引きをしてもらい、完全シャッフルでネタを決める」という意見も寄せられました!ドキドキ感を共有できて、より雰囲気がほぐれるかもしれませんね♪
懇談会のギモン:保護者からどんなことを聞かれる?答え方は?
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懇談会では、保護者からの質問にうまく答えられるか心配になるものですよね。
ここでは、実際にあった保護者からの質問例を紹介!さらに、保育士さんがどう答えたかも合わせて聞いてみました。
Q.トイレトレーニングはどのように始めたらいいですか?
<答え方例>
- あったかい春・夏頃から決まった時間にトイレに行く習慣をつけて、無理なくゆっくり慣らしていきましょう!
- 最初はトイレに座る練習から始めてみるといいかもしれませんね。
保育士さんからは「トイレトレーニングについて気にする保護者がかなり多い!」という声が寄せられました。
また、質問に答えるときは一人の保護者とのやり取りになってしまいがちですが、なるべくクラス全体の様子を伝え、すべての保護者に対しての返事となるよう意識することも大切だそうです。
Q.好き嫌いが激しくて困ります。嫌いな食べ物は食べさせなくていいでしょうか?
<答え方例>
- 無理に嫌いなものを食べても美味しくはないし楽しくもないと思っています。ただ、健康のため、味を知ってもらうためにも、一口でも食べられたらいいですね。
食べ物の好き嫌いに関する悩みは、保護者にとって特に気になることかもしれません。
こちらの保育士さんは、園での方針をメインに伝えているようです。年齢や状況によって答えは変わってきますが、保育士さんの考えを示すことで一つの参考にしてもらえるのではないでしょうか。
Q.家では全然言うことを聞いてくれないんです…。
<答え方例>
- いつも保育園で頑張っているので、家では甘えたい気持ちがあるのではないでしょうか?少し大目に見てあげるのもいいかもしれません。
こちらの保育士さんは、保護者の気持ちが軽くなるような一言を伝えたそう。
さらに、園からの返答だけでなく他の家庭からも意見をもらうという方も!
保護者が集まる懇談会の場ならではのやり方ですね。
Q.遊び食べをするので、家でのご飯が全然終わりません。
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<答え方例>
- 量や時間などの約束を伝えてから食べ始め、あまりにも遊びがひどいようなら一度やめてしまっていいと思います。
遊び食べなど、子どものしつけに関する事柄は対応に悩んでしまうものですよね。
年齢によって答え方は異なるかもしれませんが、保育士さんの考えを伝えることで、「園と家庭とで一貫したしつけができる」と安心につながることもあるでしょう。
Q.箸のしつけやトイレトレーニングを園で行ってほしいです。
<答え方例>
- 園でもできる限りの事をさせていただきます。ただ、ご家庭でのご協力も必要になりますので、お忙しいとは思いますがご協力のほどよろしくお願いいたします。もし不安がありましたらご相談くださいね。
- しつけは保育園だけでするものではなくご家庭と共にしていくものなので、いっしょに頑張りましょう!
忙しい家庭が多い保育園では、このような質問も多いかもしれません。
実際、保育士さんからは園での方針を伝えつつ、保護者の大変さに寄り添った返答をしているようです。
今後の園生活に関わる質問であるため、職員同士であらかじめ答え方を相談しておくとよいですね。
Q.年中から家庭で勉強をした方がいいでしょうか?
<答え方例>
- もちろん就学を意識することはいいのですが、無理にさせる必要はないですよ。例えば園での取り組みで言えば、ひらがななどに興味を持ったタイミングを逃さず、子どもが必要な教材を手に取れるよう準備しています。
4歳児・5歳児クラスでは、小学校入学を見据えて家庭教育に力を入れている方もいるでしょう。
保育園で対応していることや就学準備に向けた活動などを伝えれば、保護者も安心できるかもしれません。
保育士さんのノウハウを活かして懇談会を成功させよう!
今回は、保育士バンク!公式SNSで実施したアンケートをもとに、保育園で行う懇談会のノウハウを紹介しました。
懇談会では、リラックスできる雰囲気作りや丁寧な説明がポイントとなるよう。
保護者の問いにスムーズに答えられるよう、よくある質問をもとに答え方を考えておけば安心して行事に臨めるかもしれません。
保育士さんから寄せられたノウハウを知って、懇談会の準備に活かしてみてくださいね。
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