保育園でハロウィンにぴったりな工作をしたいと考える保育士さんもいるのではないでしょうか。 子どもが折り紙や紙コップを活用して作ったものや、保育士さんが手作りしたもので、ハロウィンパーティーを盛り上げられるとよいですよね。 今回は、ハロウィンに使える飾りやおもちゃ、衣装などの工作アイデアを紹介します。
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保育園でのハロウィン行事とは?
保育園で行うイベントの一つとして楽しむことも多いハロウィン。
行事の由来や保育園での過ごし方の例をみていきましょう。
ハロウィンの起源
ハロウィンの発祥は、2000年以上も前。
今のアイルランドに住んでいたケルト人という民族は、一年の終わりにその年の収穫を祝う収穫祭を開いていたようです。
ケルト人にとっての大みそかは10月31日であったため、この日に収穫祭が行われていました。
ただし、死者の霊がこの世に戻ってきて、魔女や悪霊が悪さをすると信じられている日でもあったため、悪霊を追い払うお祭りも同時に開催されていたようです。
その際に、仮装をしたりかぼちゃを飾ったりしていた風習が今でも残っているのですね。
ハロウィンの過ごし方
ハロウィン当日、人々は悪霊から身を守るために仮装をしていたようです。
保育園でも、おばけや魔女、コウモリなどといった定番の仮装をして楽しんでみましょう。
また、魔除けの意味を込めて飾られていたというかぼちゃの飾りを工作したり、おもちゃを作って遊んでみたりしてもよいかもしれません。
保育園のハロウィン工作:飾り
ハロウィンの工作には、保育士さんがメインとなって作るアイデアの他にも、準備を工夫することで子どもといっしょに楽しめるものもあります。
ここでは、保育園をハロウィンらしく装飾できる、飾りの工作アイデアを紹介します。
ハロウィンの壁飾り
用意するもの
- 画用紙 オレンジ色、黒色
- タコ糸 20cmくらい
- 両面テープ
ポイント
画用紙をタコ糸でしっかり縛っておくときれいに仕上がるでしょう。
画用紙を扇状に開く工程は子どももいっしょに取り組めそうです。
保育士さんが作った顔のパーツを貼り、オリジナルのかぼちゃを作っても楽しめるかもしれません。
紙皿で作るクモのモビール
紙皿と毛糸を活用して、クモのモビールを作ってみましょう。
用意するもの
- 画用紙
- 紙皿
- 毛糸
- ハサミ
- きり
作り方
1.紙皿を半分に折り、ふちの部分を切り取ります。
2.きりを使って、ふちの部分に等間隔に穴を開けます。
3.穴にランダムに毛糸を通します。
4.画用紙でクモを作って貼り付けたらできあがりです。
ポイント
穴に毛糸を通す工程は、子どもといっしょに楽しめるでしょう。
指先の感覚を鍛えることにもつながりそうですね。
くわしくは以下の動画を参考に、工作を楽しんでみてくださいね。
参考動画:【保育士必見】紙皿で作るハロウィンのお飾り【5選】/保育士バンク!
ハロウィンモビール
用意するもの
- 画用紙 1枚
- カラーセロハン 1枚
- ストロー 3本
- タコ糸 45cm 4本
- ハサミ
- のり
- テープ
作り方
1.画用紙をかぼちゃの形に切り取り、のりを塗ります。
2.カラーセロハンを(1)に貼り付けます。
4.ストローにタコ糸を通します。
5.ストローの中心にタコ糸をくくりつけて結びます。
6.他のストローにもタコ糸を結び、モビール同士をつなげます。
7.(2)をテープでタコ糸に貼り付けたら、できあがりです。
ポイント
カラーセロハンを使った、ステンドグラス風モビールの作り方です。
光の当たる窓際に飾ってみれば、モビールを通した光がカラフルに色づく様子を楽しめそうです。
「どうして色がつくのかな?」と声をかけ、子どもといっしょに考えてみてもよいでしょう。
ハロウィンの切り絵
用意するもの
- 折り紙
- 鉛筆
- ハサミ
作り方
<コウモリ>
1.折り紙を三角に2回折ります。
2.一辺を中心にコウモリの絵を半分かきます。
3.絵を切り取ってできあがりです。
<クモ>
1.折り紙を四角に2回折ります。
2.一辺を中心にクモの胴体と足2本をかきます。
3.絵を切り取ってできあがりです。
<クモの巣>
1.折り紙を三角になるように半分に折ります。
2.両端を真ん中から少しずらしたところから折ります。
3.縦に半分に折ります。
4.クモの巣の一辺(1/12)をかきます。
5.絵を切り取ってできあがりです。
ポイント
コウモリ、クモ、クモの巣の3種類の切り絵を楽しんでみましょう。
保育士さんが折り紙をいっしょに折ったり切り取り線をかき込んだりすれば、子どもでも作ることができそうです。
自由遊びの時間などに挑戦してみてもよいかもしれません。
ハロウィンスタンプ
用意するもの
- 折り紙 数枚
- ぶつかり防止クッションテープ 5cm×5cm 1枚
- 乳酸菌飲料のカップ 1個
- 鉛筆
- ハサミ
- 水彩ペン
作り方
1.折り紙を数枚重ねて半分に折ります。
2.さらに半分に折ります。
3.かぼちゃとおばけの輪郭をかきます。
4.ハサミで絵を切り抜きます。
5.ぶつかり防止クッションテープに、かぼちゃとおばけの顔の絵をかきます。
6.顔の絵を切り抜きます。
7.顔のパーツをカップの底に貼り付けます。
8.水彩ペンで黒いインクをつけます。
9.(4)で作った折り紙にスタンプしていけば、できあがりです。
ポイント
スタンプを使って、簡単にかぼちゃやおばけの飾りを作ることができるアイデアです。
まとめて折り紙を折ったり切ったりするので、少ない時間で大量に作ることができますよ。
ハロウィンパーティーの準備で忙しい保育士さんにぴったりかもしれませんね。
半紙で作るジャックオーランタン
用意するもの
- 半紙 3~5枚程度
- 水 コップ半分程度
- 絵の具
- 接着剤
- 筆
- 風船 1個
- 紙コップ 1個
- 重り
- テープ
- ゴム手袋
- ハサミ
作り方
1.半紙を細かくちぎります。
2.紙コップに接着剤と絵の具を入れて、よく混ぜます。
3.風船を膨らませて別の紙コップの上に置き、テープで固定します。
4.筆を使って(2)を風船に塗り、半紙を貼り付けます。
5.半紙同士を重ねるように貼り付けます。
6.風船を覆ったら、接着剤でコーティングします。
7.固まるまで一晩置いておきます。
8.固まったら、ゆっくりと土台の紙コップから外します。
9.風船の結び目近くを切り、空気を抜きます。
10.顔のパーツをくりぬいてできあがりです。
ポイント
中にLEDライトなどを入れて照らすと幻想的な雰囲気を演出できるかぼちゃの飾りになりそうです。
この工作では、接着剤をよく乾かしてから風船を割ることがポイントです。
白い絵の具で作って、おばけのランタンにアレンジしてもよいかもしれませんね。
保育園のハロウィン工作:手作りおもちゃ
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ハロウィンパーティーで活用できる手作りおもちゃを紹介します。
アイデアによっては、子どもが挑戦できる工程もあるので、いっしょに工作してみてくださいね。
ハロウィン輪投げ
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 画用紙 2枚ほど
- モール 2本
- ペン
- ハサミ
- のり
ポイント
この輪投げの工作は、2歳児くらいの子どもから遊ぶことができそうです。
「かぼちゃの的を狙って!」などと声をかけ、ねらいを定めてチャレンジするのも盛り上がるでしょう。
4歳児や5歳児の子どもたちであれば、トイレットペーパーの芯に模様をつけてもらったりモールをねじってもらったりと、作る過程から楽しめるかもしれません。
何度でも遊べるクラッカー
用意するもの
- 乳酸菌飲料の空き容器
- 風船
- 折り紙
- ビニールテープ
- カッターナイフ
- ハサミ
ポイント
風船が伸び縮みする力を利用して繰り返し楽しめるクラッカーです。
中に入れる折り紙は、ホログラムや金色、銀色にすると華やかになりそうです。
また、ハロウィンをイメージして、紫やオレンジ色の折り紙を使ってもよいかもしれません。
いないいないばあ
用意するもの
- 画用紙 2枚
- 紙コップ3個
- のり
- 鉛筆
作り方
1.紙コップを展開して底の部分を切り取っておきます。
2.展開した紙コップを画用紙の上に置き、鉛筆で型を取ります。
3.(2)を線に沿って切り取ります。
これを2枚作ります。
4.それぞれの紙コップに画用紙を貼り付けます。
5.片方の紙コップの側面に円をかき、切り抜きます。
6.(5)をもう一方の紙コップにかぶせて、顔をかけばできあがりです。
ポイント
紙コップを重ね合わせて作る、いないいないばあのおもちゃです。
いろんなおばけの顔をかいて楽しんでみましょう。
紙コップの表面に直接かくのは難しいかもしれないので、画用紙などにかいてから紙コップに貼り付けると簡単に作れそうですね。
飛び出すおばけ
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- 傘用ビニール袋
- ストロー 1本
- ハサミ
- キリ
- ホチキス
- 黒いマジック
- テープ
作り方
1.牛乳パックの口の部分2カ所に、10cm程の切り込みを入れます。
2.(1)を内側に押し込んでフタを閉じ、ホチキスで留めます。
3.側面の下から3cmの場所にストローが通る穴を開けます。
4.反対側の上部の面に8cm×6cmの窓を開けます。
5.傘用ビニール袋を半分にカットします。
(袋になっている方を使用)
6.袋側の傘用ビニール袋に、おばけの絵をかきます。
7.ストローの先端を8cm程切り取ります。
8.(6)にストローを差し込んでビニールテープで固定します。
9.ストローを内側から穴に通し、袋を入れ込みます。
10.牛乳パックを飾りつけてできあがりです。
ポイント
ビニール袋に好きなおばけの絵をかいてみましょう。
おばけがふわっと膨らむ様子が面白く、子どもたちも夢中になってくれるかもしれません。
ハロウィンパーティーの出し物や、由来を説明するときに活用できそうですね。
ハロウィンの牛乳パックパペット
ハロウィンらしい雰囲気のおばけやかぼちゃをモチーフにした、牛乳パックパペットの作り方を紹介します。
用意するもの
- 牛乳パック
- ハサミ
- 油性ペン
作り方
1.牛乳パックの対角位置にあたる2辺を、上から2/3程度の深さにカットします。
2.全体をつぶしたら(1)でカットした部分を外側に折り返します。
3.裏返して(2)の折り目を整えます。
4.底の部分に縦方向に折り目をつけます。
5.かぼちゃやおばけの絵をかき、いらない部分をカットしたらできあがりです。
ポイント
おばけやかぼちゃをモチーフにしたパペットを作ってみましょう。
子どもが怖がりすぎないよう、かわいらしい顔をかくとよいかもしれません。
牛乳アレルギーを持つ子どもがいる場合は、牛乳パックの代わりにジュースなどの紙パックで代用すると、安心して遊ぶことができそうです。
保育園のハロウィン工作:仮装
子どもが身につけて楽しめる、ハロウィン衣装のアイデアを紹介します。
仮装を楽しんでハロウィンムードを盛り上げてみましょう。
かぼちゃの折り紙お面
用意するもの
- 画用紙 1枚
- ゴムひも 40cm
- ハサミ
- ペン
- パンチ
作り方
1.画用紙を正方形に切ります。
2.画用紙を半分に折り、さらにもう一度半分に折ります。
3.袋をひらいてつぶし、反対側も同じようにひらいてつぶします。
4.ひらいた袋の一辺を返して、中心線に合わせて折って戻します。
5.反対側も同じように折ります。
6.端を裏に向かって少し折り、形を整えます。
7.かぼちゃの顔をかきます。
8.かぼちゃの両端にパンチで穴をあけます。
9.穴にゴムひもを通して、内側で結べばできあがりです。
ポイント
折り紙を活用して、本物のかぼちゃのような立体感のあるお面を作ってみましょう。
日頃から折り紙に慣れ親しんでいる子どもたちであれば、スムーズに工作遊びができそうです。
「このお面をつけて仮装すれば、悪いおばけを追い払えそうだよ。 」などと声をかけ、子どもたちとハロウィンのお話を楽しみながら作ってみてくださいね。
かぼちゃのかぶり物
用意するもの
- 画用紙 2枚
- 輪ゴム 1個
- ハサミ
- のり
- ホチキス
作り方
1.画用紙を縦に置き、上から10cmのところで折ります。
2.上部分から10cmのスペースを開け、5cm間隔で切り込みを入れていきます。
3.(2)をもう一枚作ります。
4.片方の画用紙の右端の帯をカットします。
5.のりで(2)と(4)を貼り合わせます。
6.切り込みを入れた部分の先端を少し折り、折った部分にのりをつけます。
7.余っている上の10cm幅の部分に貼り付けます。
8. (4)でカットした画用紙を半分に切ります。
9.(8)の真ん中に輪ゴムを挟み込んで折り、(7)の端にホチキスで留めます。
10.目や口をつけたらできあがりです。
ポイント
ふっくらとした形がかわいらしいかぼちゃのかぶりものです。
子どもの頭のサイズに合わせてゴムの長さを調整するとよいでしょう。
目や鼻のパーツを保育士さんが用意し、子どもが自由に貼り付けられるようにすると、より個性が表れる仮装アイテムになるかもしれません。
ぼうしとマントの手作り衣装
用意するもの
<ぼうし>
- フェルト 70cm×60cm
- チャコペン
- タコ糸
- コンパス
- 裁縫セット
- クリップ 数個
- ハサミ
<マント>
- フェルト 70cm×60cm
- リボン 40cm
- ハサミ
作り方
<ぼうし>
1.フェルトの端から40cmのところに印をつけます。
2.チャコペンにタコ糸を結び、コンパスのように弧をかきます。
3.(2)をハサミで切り取ります。
4.別のフェルトに、半径9cmの円をかきます。
5.(4)と同じ中心を取り、19cmの円をかいてドーナツ状に切り取ります。
6.(3)を円錐状に縫い合わせます。
7.(5)と(6)のふちを合わせて帽子の形にし、縫い合わせればできあがりです。
<マント>
1.フェルトを端から10cmのところで折ります。
2.5cmの間隔を取りながら、2cmの切り込みを入れます。
3.交互になるように切り込みにリボンを通します。
4.結んで形を整えたらできあがりです。
ポイント
ハロウィンパーティーにぴったりな、マントと帽子の工作です。
縫う工程が多いので、先生向けの衣装でしょう。
魔女の他にもドラキュラなど、いろいろな仮装にアレンジして使えますよ。
先生たちの完成度の高い仮装を見たら、子どもたちもびっくりしてくれるでしょう。
魔法のほうき
用意するもの
- 新聞紙 1枚
- PEテープ
- テープ
- ビニールテープ
- ハサミ
ポイント
PEテープを裂いてふわふわとさせることで、より本物のほうきのような質感を表現できるでしょう。
保育士さんがテープを貼ったり、PEテープを束ねたりすれば、4歳児や5歳児の子どもたちでも楽しめそうです。
チュチュスカート
用意するもの
- 水切りネット
- ゴムひも
- ハサミ
ポイント
さまざまな色の水切りネットを使えば、カラフルな衣装を作ることができます。
針や糸を使わないので、4歳児や5歳児の子どもたちもいっしょに楽しめるかもしれません。
ゴムひもを短くして、シュシュやブレスレットなどにアレンジしてもよいでしょう。
妖精の羽根
用意するもの
- ハンガー 2本
- 水切りネット 5枚
- 平ひも
- フェルト
- グルーガン
- カラーヘアゴム 1本
- ラメやスパンコールなど
ポイント
水切りネットとハンガーを使った衣装で、妖精の仮装を楽しんでみましょう。
この作り方を参考にして、妖精をモチーフにした立体的な壁面製作を作ったり、たこ糸を付けてモビールなどの飾りに活用したりすることもできるでしょう。
保育士さんの自由な発想を活かしてハロウィンアイテムを作ってみてくださいね。
工作アイデアを活用して、保育園のハロウィンを盛り上げよう
今回は、保育園のハロウィンパーティーを盛り上げる飾りや手作りおもちゃ、衣装などの工作アイデアを紹介しました。
身近にある紙皿や折り紙、牛乳パックを使って、かぼちゃの飾りやハロウィン遊びに使えるおもちゃを作ることができます。
ハロウィンは、保育園の行事の中でも衣装を身につける数少ないイベントの一つでしょう。
いつもと違う格好で仮装を楽しめば、子どもたちの気分も盛り上がりそうです。
今回紹介した工作のアイデアを活かして、保育園のハロウィンパーティーを子どもたちと楽しんでみてくださいね。
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