保育園のクリスマス会で何をしようか、何をしたら子どもたちが喜んでくれるか考え中の保育士さんも多いのではないでしょうか。そこで今回のコラムでは、クリスマス会を盛り上げる企画や製作のアイディアを集めました。クリスマスリースの作り方も紹介しているので、ぜひみんなで作って園内に飾ってみてくださいね。
クリスマス会のプログラムの例
クリスマス会のプログラム進行は、園や担当の保育者によってさまざまです。下記はその一例です。
1.はじめのことば
2.クリスマスのうた
3.えほんよみきかせ
4.クリスマスリースづくり
5.サンタさんからプレゼント
6.おわりのことば
最初にはじまりのあいさつがあり、そのあとに歌や絵本の読み聞かせ、製作、プレゼント、出し物などを経て、最後におわりのあいさつで締めるのが一般的なプログラムのようです。また、プログラムは一人ひとりに配る小さなタイプと、みんなに見える大きなタイプを用意します。保護者も参加する場合には、小さなプログラム用紙を用意するとよいでしょう。
クリスマス会の企画アイディア
クリスマス会を楽しめる企画のアイディアをまとめました。
クリスマスの歌を歌おう
クリスマスにちなんだ歌をみんなで歌って、お部屋全体をクリスマスの雰囲気にしましょう。保育園児が歌えるクリスマスソングはたくさんあります。ジングルベルや赤鼻のトナカイなど、ピアノや音楽に合わせて歌いましょう。鈴をところどころに使うと、クリスマスらしさが増しますね。
プレゼント交換
子どもたち同士でのプレゼント交換を行ってみてはいかがでしょうか。絵やメッセージを書いたクリスマスカードとクリスマス工作を作り、用意した紙袋に入れます。全員分集めたらシャッフルして、全員に配ります。
誰から、何が来るかわからないドキドキ感と、プレゼントとをあげる側ともらう側の両方の気持ちを味わうことができ、子どもたちにとっては少し新鮮な体験になるかもしれませんね。
サンタさんから園児にプレゼント
サンタさんから子どもたちにクリスマスプレゼントを渡しましょう。中身はクリスマス柄のキャンディバッグに詰めたお菓子でOK。サンタさんからのお手紙を添えるのもいいですね。
「お絵描きが上手だね」「お友達に優しいね」など、この子ならではの個別のメッセージがあると、サンタさんの存在をより信じてくれる演出になりそうです。海外から来たために日本語が話せないという設定で、保育士さんに耳打ちをしてお話をするのもよいでしょう。
クリスマスに関する〇×クイズ
子どもたちはクイズも大好きです。中央に線を引き、左側を〇、右側を×、のようにして〇と×の場所を決めたら、準備完了。あとは〇か×で答えられる内容の、クリスマスに関するクイズを出して遊びます。
クイズの前に絵本の読み聞かせなどを行い、その内容に関してのクイズを出すと、子どもたちも「なんだったっけ??」と思い出しながら取り組むことで楽しめるでしょう。後半に行くにつれて、ちょっとややこしい問題や引っ掛け問題を出すのもいいですね。
ペープサート劇
サンタさんやゆきだるまなどが出てくる劇をペープサートを使って披露してみましょう。子どもたちは劇を見るのが大好きなので、喜んでくれること間違いなしの企画です。サプライズで保育士さんを登場させれば、場がより盛り上がりそうですね。クリスマスの由来のストーリーを題材にするのもよいかもしれません。
ハンドベル演奏
クリスマスの楽器演奏と言えば、ハンドベルですね。大人から子どもまで楽しめるので、園児の出し物にも、職員の出し物にも適しています。大人数での演奏にぴったりですね。演奏する際は、部屋を暗くして間接照明やキャンドルを灯せば、クリスマスの神秘的な雰囲気をより味わえますね。
クリスマスのお菓子作り
クリスマスモチーフのお菓子を作るのも、子どもたちを楽しませられる企画になります。型抜きクッキーを作ったり、オリジナルのクッキーを作るのも楽しそうですね。他にも、マシュマロ2つをチョコペンでくっつけ、顔を描いてゆきだるまを作ったり。
また、ホットプレートを用意してパンケーキを焼き、何枚か重ねたら、生クリームやフルーツ、カラースプレーなどでデコレーションしてオリジナルのクリスマスケーキを作るのも、子どもの好奇心を満たしてくれそうですね。
マジック(手品)
保育園の行事では、手品・マジックは定評がある出し物です。普通のマジックももちろんOKですが、クリスマス仕様のマジックも、特別感があって楽しめます。サンタさんがマジックを披露する、という演出もよいかもしれません。
クリスマスマジック
クリスマスのモチーフのひとつである、星を使ったマジックです。何も入っていないはずの封筒から、どんどん新しい星が出てくる不思議なマジックです。星だけではなく、ツリーやリースにアレンジするのもいいですね。封筒と星を画用紙で作れば、簡単にできます。
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クリスマスの製作
クリスマスの飾りやおもちゃを手作りしてみましょう。中でも、クリスマスのリースはシンプルな丸い形をしているので作りやすいです。細長いものを丸くしたり、パーツを集めて円を作れば、あとは装飾をするだけで簡単に作ることができます。以下で紹介しているクリスマスリースの作り方を参考に、ぜひクリスマス会で作ってみてください。
クリスマスリースの作り方
リースの作り方を動画と一緒に紹介します。
折り紙クリスマスリース
折り紙を使って、少し変わったリースを簡単に製作してみましょう。細長くカットした折り紙で輪を作り、それをどんどんつなげてリースの形にしていきます。最後にリボンで全体を装飾すれば完成。使う折り紙をカラフルにすると存在感がでますね。
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紙皿クリスマスリース
紙皿の外側部分を使ったリースの作り方です。紙皿の真ん中部分を切り抜き、緑色に色を塗って製作します。年少さん以下は穴なしバージョンで作るとよいでしょう。てっぺんのベルを、得意の折り紙に変えてもOKですよ。完成したら、みんなで保育室に飾りましょう。
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ペーパーリース
棒状にした画用紙を円にして作る、簡単なリースの作り方です。できあがったらすぐにツリーに飾れるので、飾りつけまで楽しむことができますよ。最初に紙をきれいに棒状に丸める代わりに、ぐしゃっと軽く握り、それを円にしてリースにするアレンジもできますよ。
アレンジリースの作り方
他にもリースの作り方をまとめました。
ホワイトクリスマスリース
定番の緑のリースの代わりに、白を基調としたリースを作ってみましょう。まず白いダンボールを直径約30cmくらいに丸く切り抜き、ドーナツ状になるように中心部分も切り抜きます。その上にボンドを塗り、紙パッキン全体にふわっとを貼り付けたら、ベースの完成。
あとは、折り紙で作ったツリーや星、ブーツなどを貼り付け、最後に白いリボンをてっぺんに貼り付ければ完成です。今までとは少し違った雰囲気の、雪色のリースができあがります。
紙コップリース
紙コップを飾りにした、大ぶりのリースの作り方です。紙コップを半分ぐらいにカットしたものを数個作り、それにサンタの顔や雪だるまの顔、トナカイの顔、メリークリスマスなど描いたり、色を塗ってデコレーションします。それができたら紙コップの底部分にキリで少し大きめの穴をあけます。
次に、緑のモールを3~5本ほど合わせてねじり、強度のあるベースを作ります。長さが足りない場合は端同士をつないで長くします。ベースができたら紙コップの穴に通して組み立て、端同士をつないで円にします。最後に好きな色のリボンでてっぺんを結んで飾れば、紙コップリースの完成です。
クリスマスリースバンド
手首に通して飾る、小さなリースの作り方です。まず、緑のモール1~2本を手首に巻き付け、手首にちょうどよい大きさをモールで作ります。そのモールに、緑色の刺繍糸や毛糸をふわっと2~3周巻きつけてボリュームを出し、糸を結んで固定したらベースの完成です。
次に赤い毛糸を用意し、リボンのように全体に軽く巻きつけ、ベルのパーツ(なければ鈴)を毛糸に通して、てっぺんでリボン結びをしたら完成です。手首に飾ってクリスマス気分を味わいましょう。
まとめ リース作りなどの楽しい企画で、クリスマス会を盛り上げよう
クリスマスリース作りなどを含めた、クリスマス会を盛り上げるアイディアを紹介しました。そのまま使ったり、アレンジして使ったりしてみてくださいね。保育士さんたちの努力のおかげで子どもたちがクリスマスという行事に興味を持ち、その日を楽しんでくれて、一年を良い気持ちで締めくくれるといいですね。