保育園で実施される親子遠足やお別れ遠足は、子どもたちが楽しみにしている行事の一つでしょう。親子遠足やお別れ遠足などシーンごとのねらいを知ったうえで、下見・しおり作成などの準備や、保育士さんが配慮すべき点などをしっかりと把握しておきたいですよね。今回は、保育園の遠足について、ねらいや当日の流れ、保育士さんの持ち物などを紹介します。
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保育園で遠足をするねらい
園から離れて遠くへ出かける遠足は子どもたちに人気のイベント。
春から夏にかけての交流遠足や、秋の芋ほり遠足、年度末のお別れ遠足など、季節にあわせて実施されることが多いようですが、保育過程の一環としての「遠足」にはどのようなねらいがあるのでしょうか。
遠足全体を通したねらいやシーン別のねらいをまとめました。
共通のねらい
コンセプトを問わず、遠足における共通のねらいは以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 公共の場でのマナーや立ち振る舞いを学ぶ
- 友だちや保育士と親睦を深めて思い出を作る
- 外でお弁当を食べることによる食育としての体験
このような基本のねらいに加えて、季節や年齢、遠足のコンセプトに合わせたねらいを追加していけるとよいでしょう。
季節や行き先ごとのねらい
季節や行き先ごとのねらいとして以下が挙げられます。
- 季節や自然の移り変わりを体感する
- 草木や花などにふれて自然に親しむ
- 広い場所で思い切り身体を動かして楽しむ
- バスや電車の乗り方や移動時間の楽しみを体験する
このように、遠足では季節や行き先、目的ごとにさまざまなねらいを持って臨むとよいでしょう。
親子遠足のねらい
なかには、春や秋に親子遠足を取り入れる園もあるでしょう。
親子遠足のねらいは、以下の通りです。
- 親子でふれあい、園外ならではの開放感の中で特別な時間を共有する
- 保護者同士や保育者との交流を深め、子どもの成長を共に喜び合う
- 集団活動を通して、家庭とは違う子どもの社会性や自立した姿を知る
親子遠足は、大切な交流の場となるため、親子で協力できるゲームなどを取り入れて盛り上げられるとよいですね。
保護者の方々と安全面に気をつけながら、遠足を楽しみましょう。
お別れ遠足のねらい
3月にはお別れ遠足を開催し、「1年間の締めくくりとなる大切な園外活動」として、取り入れることもあるでしょう。
お別れ遠足のねらいは、以下の通りです。
- 同じクラスの友だちと1年を振り返りながら、楽しい思い出をつくる
- 進級・卒園への期待を高める
- 「自分たちの成長」を実感し、自信を持つ
なお、5歳児クラスは、保育園での最後の遠足となります。楽しい時間を過ごして、仲間との絆を改めて感じることができるとよいですね。
動物園や大きい公園など、遠足ならではの場所に行き、特別な思い出をつくりましょう。
無料転職相談遊びを大事にする園で働きたい!保育園の遠足の時期や行き先
保育園の遠足行事が行なわれる時期や、主な行き先について紹介します。
1.時期
保育園の遠足は、天候が穏やかで気温も落ち着いている春や秋に行われることが多いようです。
春の遠足は4月から5月、秋の遠足は9月から11月に行なわれるのが一般的と言えるでしょう。
園によって異なりますが、親子遠足がある場合は保護者同士の親睦を深めるために新学期が落ち着いてくる 5月頃に実施されるケースが多いようです。親子遠足がない園では、子どものみで春の遠足が行なわれることもあります。
また、年齢によって秋の芋ほり遠足や3月のお別れ遠足などもあり、シーズンにあわせて実施されることが多いようですね。
2.行き先
保育園の遠足で選ばれることが多い定番の行き先として、以下が挙げられるでしょう。
- 近隣の大きな公園(総合公園や運動公園など)
- 動物園
- 水族館
- プラネタリウム
- アスレチック施設
- 科学館や博物館
総合公園などの屋外の施設を行き先にすると、子どもたちが季節の変化や自然を肌で感じながら楽しめるでしょう。
また動物園などのレジャー施設を行き先に設定することで、子どもたちが周囲を意識して行動したり静かに見学したりといった体験を通して、社会性を育むことにつながるかもしれませんね。
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保育園の遠足前に必要な6つの準備
保育園の遠足をトラブルなく実施するためには、事前準備をしっかりと整えておくことが大切です。
ここでは、遠足に向けて保育士さんが事前にやっておくべき準備について紹介します。
1.行き先を決める
まずは、子どもたちの年齢や興味などを考慮して行き先を決めましょう。
目的地によって交通手段は変わってくるので、徒歩で行くのか、観光バスを借りるのか、あるいは公共交通機関を利用するのかなどもあわせて考える必要があります。
また、親子遠足なのか子どものみの遠足なのかによっても異なるでしょう。
子どものみの場合は、保育士さんの目が届くように人が多いところは避け、視界が開けた公園などに行くとよいかもしれません。
一方、親子遠足の場合は、保護者と子どもがいっしょに行動できるように、自由時間にゆっくり遊んだり観覧したりできる目玉スポットがあるレジャー施設を選ぶとよさそうですね。
2.行き先の下見をする
行き先の候補が決まったら、当日の引率を担当する職員を中心に、複数の保育士さんで下見をしましょう。
その場合、以下のポイントを意識してチェックするとよいかもしれません。
- 駐車場や最寄り駅から目的地までの道順と所要時間
- トイレの場所や個室の数
- お弁当を食べられる場所
- 写真撮影をできる場所
- 当日の行動ルート
目的地までのルートを確認する際は、途中で危ない場所がないか、また道路の交通量なども確認しておきましょう。
また、トイレの場所を確認するときは、施設全体でいくつあるのか、子どもが使いやすいトイレの場所などもあわせて見ておいて、遠足のルートや休憩時間などのスケジュールに反映させることも必要です。
当日のスムーズな誘導につながるよう、職員全体で確認・共有しておきましょう。
遠足の行き先の下見は、一日の流れや子どもが取りそうな行動、急な天候の変化などを想定しながら進めることが大切です。
3.保育士の役割分担を決める
遠足を引率する保育士さんの分担を決めましょう。保育園の遠足で必要になる主な役割を、以下の表にまとめました。
| 係・役割 | 内容 |
|---|---|
| 写真係(業者を手配しない場合) | 子どもの様子を写真に収める。 |
| 引率係 | 子どもの先頭を歩いて引率する。目印となる旗を持って誘導し、全体の様子や人数を細かく確認する。 |
| 救急係 | 子どもや保護者の体調不良・ケガの対応をする。救急セットを用意して持参する。万が一の際の連絡先を準備する。 |
| タイムキーパー | タイムスケジュールを把握し、当日の進行状況を定期的に確認し、時間を調整しながら進める。 |
決まった担当を受け持たない保育士さんは、子どものトイレを援助したり、遅れている子や体調不良の子にすぐ気づけるよう周囲を確認したりと、状況に合わせた臨機応変な動きが求められるでしょう。
遠足を安全に実施するためには、保育士さん同士が協力し合い連携できていることが重要です。
自身の分担だけでなく誰がどの役割を担っているのかも把握し、手が行き届かない場合やトラブルが発生した際には互いにフォローに回れるよう、役割の内容を共有しておきましょう。
4.しおりを作成する
担当の係を決めたら、子どもたちや保護者へ配布するしおりを作成します。遠足のしおりには、以下の内容を記載しましょう。
- 日程や行き先
- 当日の流れ(集合時間~解散まで)
- 服装や持ち物
- 遠足でのお約束
以上の項目以外に、しおりの空いているスペースに行き先にちなんだイラストを添えれば、子どもたちのワクワク感を高められるかもしれません。
しおりの作成は手書き・パソコンでもどちらでもよいですが、手書きの場合は時間がかかってしまうので、余裕を持って用意するとよいですね。
また、親子遠足の場合は、保育士の連絡先や集合場所のマップ、保護者へのお願いなど注意事項などがあれば忘れずに記載しておきましょう。
5.保護者へお知らせする
おたよりや連絡帳などを通を通じて、保護者へ遠足の実施をお知らせしましょう。
おたよりには、日程や行き先、集合時間など最低限の項目のみ記載し、遠足の詳細を記載したプリントを別で配布するとよいですね。
念のため、前日の送り迎えの際に「明日の遠足は〇時に△△集合となっていますので、よろしくお願いいたします」 と挨拶を一言添えてもよいかもしれませんね。
6.バスの中で行なうレクリエーションを考える
バスで遠足に行く場合は、車内で楽しめるレクリエーションを考えましょう。
ずっと座っていることに飽きてしまう子どももいるかもしれません。歌やクイズ、簡単な手遊びなどいくつかのバスレクを行なえば、移動中の時間も退屈せずに過ごせるでしょう。
おおよその移動時間を考慮して、いくつ程度ネタを用意しておけばよいか考えておくとよいですね。
親子遠足の場合は、保護者からの挨拶の時間を設けてもよいでしょう。保護者同士が打ち解けやすくなって空気も和やかになりそうですね。
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保育園の遠足当日の流れ
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保育園の遠足に向けた準備をふまえ、当日の流れを見ていきましょう。
| 流れ | 段取り・内容 |
|---|---|
| 1.集合 | 子どもたちが集合したら、保育士さんが人数確認をします。 |
| 2.保育士の始めの挨拶 | 保育士さんから改めて一日の流れや約束ごとを確認します。親子遠足の場合は簡単な自己紹介も行ないましょう。 |
| 3.出発・移動 | 貸し切りバスや公共交通機関を利用して目的地へ移動します。 |
| 4.目的地に到着 | 目的地に到着したら、子どものトイレの時間を確保します。その後、全員揃っているか人数確認を行いましょう。 |
| 5.記念撮影 | 下見の際に確認した場所で記念撮影を行います。 |
| 6.施設見学 | 動物園や水族館など、施設を見学します。子どもたちにルールや順番を守って行動することを伝えましょう。 |
| 7.昼食 | 昼食前に子どもたちのトイレの時間を設けます。全員揃ったら、下見をした場所で昼食をとりましょう。 |
| 8.自由時間 | 自由時間をたっぷり設けて子どもたちとのびのび遊びます。子どもが動いてもよい範囲をあらかじめ決めておき、お約束として伝えましょう。こまめな人数確認も大切です。 |
| 9.集合 | 子どもたちを集合させ、人数確認を行ないます。 |
| 10.保育士の終わりの挨拶 | 子どもたちに一日の感想を聞き、終わりの挨拶をします。親子遠足の場合は保護者に感謝を伝えましょう。 |
子どものみの遠足と親子遠足では、集合や解散の流れが異なることもあるので、園の方針や行き先に従ってプログラムを作成しましょう。
屋外かつ人が多くいる場所は、保育士さんの目が届きにくくなりがちです。こまめに人数を数えて、子どもが全員揃っているか確認しましょう。
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- 救急セット
- ホイッスル
- 子どもの着替え
- タオル
- ビニール袋
- ティッシュ/ウェットティッシュ
- トイレットペーパー
- レジャーシート
- 保護者の連絡先
- カメラ
- 時計
- 携帯電話
- 雨具
- 遠足のしおり
遠足先で子どもがケガすることがあるかもしれません。ばんそうこうや消毒液、ガーゼなどを入れた簡易的な救急セットを持ち歩いておくと、その場ですぐに対処できるでしょう。
また、遠足中に万が一の事態が発生したときのために保護者の連絡先リストも用意し、保育士同士ですぐに連絡を取れるように携帯電話も持っておきましょう。念のため、充電器も持ち歩くと安心ですね。
さらに、天気予報を確認して日焼け止めや雨具の準備もしておくと、急な天候の変化にも対応できるでしょう。
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1.子どもの安全性を確保する
遠足を無事に終えるためには、子どもたちの安全を確保することが大切です。
行き先決めや下見の段階はもちろんのこと、目的地に到着してからも周囲に危険な場所がないか、想定される事故がないかなどに目を配りましょう。
また、広い運動公園などに出かける際は、子どもたちの様子を確認できるように動き回れる範囲を決めるのもよいかもしれません。保育士さんは遠足の間は子どもから目を離さないようにしましょう。
2.事前準備を入念に行なう
子どもたちが安全に過ごせるよう、遠足当日に起こりうるさまざまなトラブルを想定して、念入りに準備を進めましょう。
たとえば、屋外と屋内の両方を楽しめる施設を選ぶなど、急な天候の変化にも対応できるよう計画するとよいかもしれません。
また、子どもが急に体調不良になったり大きなケガをしたりなど、緊急時の対応についてシミュレーションしておくことも重要です。保育士さん同士で連携を取りながら、当日に向けて準備を行ないましょう
保育園の遠足に関するよくある質問Q&A
Q.雨天時の対応はどのように決めるべきですか?
しおりや保護者へのおたよりで、前日の〇時時点での天気予報による判断基準(降水確率〇%以上など)を明確に伝えておくことが大切です。
Q.親子遠足で保護者同士のトラブルが起きた場合の対応は?
園外活動中は、怪我や事故がないよう安全確保を最優先に、必要であれば園長や主任保育士と連携して対応します。
Q.遠足後、保育園に戻ってからの活動はどのように過ごしますか?
帰りの会などでは、簡単な振り返りをして、楽しかったことを発表するのもよさそうです。早めに休息を取らせるなど、子どもの体調に合わせて柔軟に対応しましょう。
行事を楽しめる保育を!チームワークがよい園を探すしっかりと準備をして、保育園の遠足を成功させよう
今回は、保育園の遠足について、ねらいや必要な準備、配慮すべきポイントなどを紹介しました。
保育園の遠足には、子どもが友だちや保育士さんと楽しく過ごし、ルールやマナーを学ぶねらいがあります。
このようなねらいをもとに、子どもの年齢や興味に合わせて行き先を選びましょう。
また、無事に遠足を終えるためには、入念な下見や準備、保育士間の連携などが大切です。
必要な持ち物や当日の流れなどもあわせて把握し、子どもたちの思い出に残る遠足を実施できるとよいですね。
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