保育士さんのなかには、色探しゲームを保育に取り入れたいと考える方もいるのではないでしょうか。このゲームは、色の名前を理解し始める3歳児頃から取り入れられるので、遊び方などを知って子どもたちと楽しめるとよいですね。今回は、色探しゲームの遊び方やねらい、アレンジ方法とあわせて遊ぶときのポイントも紹介します。
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■目次
色探しゲームとは?
色探しゲームとは、身の回りにある色をたくさん探し集め、数を競うゲームです。
小人数はもちろん、クラスの中でチームを作って競うこともできるため、友だちと協力をしながら遊べるでしょう。また、季節問わず室内でできるため年間を通して保育活動に取り入れやすい遊びでもあります。
保育園で色探しゲームをするねらいには、以下が挙げられます。
- さまざまな色の名前を知る
- 友だちや保育士といっしょに色探しゲームを楽しむ
- それぞれの色の違いに気づく
このようなねらいをもとに指導案に記入します。
色探しゲームは、色が理解できるようになり、集団でも遊べるようになる頃の3歳児頃から取り入れるとよいでしょう。
子どもたちが理解している色はもちろん、知らない色の名前を知ったり覚えたり、友だちと相談をしたりしながら楽しめるとよいですね。
【基本編】保育園での色探しゲームの導入と遊び方
まずは、保育園で色探しゲームをするときの導入の仕方や基本的な遊び方を見ていきましょう。
導入の仕方
わかりやすい導入として、「どんな色がすき」を歌ってみましょう。歌っているなかで、歌詞に「赤」が出たときは赤いカードを見せると、赤という名前と色のイメージがしやすくなりそうです。
また、クレヨンが出てくる絵本や紙芝居などを読みながら、子どもたちに「この部屋に赤いものはあるかな」と質問をしてもよいでしょう。
実際に、「この色は何色でしょう?」と聞いて子どもたちに答えてもらい、色を理解したうえで色探しゲームをすると混乱することなく楽しめそうですね。
基本的な遊び方
導入の仕方がわかったところで基本的な遊び方をみていきましょう。
1.数種類の色のカードを用意しておきます。
※表面は色がついていて、裏面は色がついていないものとします。
2.3人、4人のチームに分かれてスタートラインに並びます。
3.机の上に色が見えないようにカードを並べます。
4.「よーいドン」の合図で、机の上にある色のカードを1枚引きます。
5.チームで引いた色のものを探し、5個集めて先にゴールしたチームが勝ちです。
以上が基本的な遊び方になります。初めは6色ぐらいにして慣れてきたら、10色ぐらいに色を増やして遊んでもよいかもしれません。
【アレンジ編】保育園での色探しゲームの遊び方
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基本の色探しゲームの遊び方に慣れたら、アレンジをして遊んでみましょう。
個人で遊んでみる→1番先にタッチできた人が勝ち
通常複数人で遊ぶゲームですが、個人個人で遊んでみるのもよいでしょう。
一番先に色を見つけて、保育士さんにタッチした人が勝ちになるというルールに変えてみるとまた違って面白いかもしれません。ルールを変えるときは、基本的な遊び方をきちんと理解して慣れてきてから行なうようにしましょう。
指定する色を保育士が口頭で伝える
色のカードを引くのではなく、保育士さんが口頭で「赤を探そう」と伝えてみましょう。
ただ「赤」と言うより、子どもたちと掛け合いをする言葉を決めるとよいかもしれません。例えば色鬼のように子どもたちが「何色欲しい」と言ったら保育士さんが「赤色探そう」とするとオリジナル感が出そうです。
色を探す範囲を限定してみる
保育室内で場所やおもちゃなど探す範囲を限定してみると楽しいかもしれません。普段ならあまり気に留めなかったところにも新たに色を発見できる機会になりそうです。
また、子ども同士で「こっちにあったよ」「小さいけど見つけた」と教える姿も見られるかもしれませんね。
保育園で色探しゲームをするときのポイント
最後に、子どもたちと色探しゲームをするときのポイントをまとめました。
行う場所は保育室など色が多いところにする
色探しゲームを行うときは、保育室内など色が多くある場所で遊びましょう。園庭などは色が少ないかもしれないため、事前にどんな色があるのか、何色あるのかを確認しておくことが大切です。
難しい色があった場合は、遊ぶ前にクラスで確認する
黄色に近い茶色や、赤に近い紅色など少しわかりにくい色があった場合、茶色にするのか黄色にするのかを子どもたちといっしょにきちんと確認しましょう。そうすると、ゲームを始めても混乱することがなくスムーズに遊べそうです。
色探しゲームの遊び方を知って、子どもたちといっしょに遊ぼう
今回は、色探しゲームくわしい遊び方を紹介しました。
色探しゲームとは、身の回りにある色を探して、集めた数をチームで競うゲームです。色を理解し始める3歳児頃から楽しむことができ、友だちや保育士さんといっしょに遊びながら色の違いに気づくことなどをねらいとしています。
保育室など色が見つけやすい場所で行い、始める前に子どもたちと色の認識を統一しておくとみんなで楽しむことができるでしょう。
この記事を参考にしながら、子どもたちといっしょに色探しゲームで遊んでみてくださいね。