キャリアの棚卸しのやり方を知って、保育士の転職に役立てましょう。自身のスキルやこれまでの経験を整理することで、得意な分野や仕事への価値観などを再確認できそうですね。今回は、保育士さんが転職の際に行うキャリアの棚卸しの方法を紹介します。さらに、自己PRなどに落とし込むときのポイントもまとめました。
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■目次
保育士の転職に役立つキャリアの棚卸しとは
「キャリアの棚卸し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
転職活動において自分に合う職場を見つけるためには、事前準備として「キャリアの棚卸し」を行うことが効果的なようです。
保育士さんも転職するにあたってキャリアの棚卸しについて知っておけば、自己分析や今後のキャリアプランを考える上で役に立つかもしれません。
まずは、キャリアの棚卸しとは何か見ていきましょう。
概要
キャリアの棚卸しとは、これまでの職業上のスキルや経験を振り返り、自己分析をする作業これまでの職業上のスキルや経験を振り返り、自己分析をする作業を指します。
保育士さんの場合、ピアノやリズム遊びなどの実技経験や、子どもや保護者とかかわるなかで培ったコミュニケーション能力の向上など、身についたスキルや実績を洗い出すとよいでしょう。
なお、一般的にキャリアの棚卸しは職務経歴書を作成する前に行うことが多いようです。
内容
キャリアの棚卸しをする際は、次に挙げる項目を確認しながら、現在までの歩みを振り返ってみましょう。
- 勤務した保育園名
- 在籍期間
- 担当していたクラスの年齢
- 身についたスキル
- 実績、評価
- 入社理由
- 退職理由
- やりがいを感じたことや楽しかったこと
- 辛かったこと
- 困難を乗り越えた方法
- 反省点
上記の各項目に沿ってこれまでの保育経験を振り返り、思いつく事柄を全て書き出してみましょう。
キャリアの棚卸しを行って得意なことや興味のある業務などを客観的に振り返ることができれば、転職活動の際の自己アピールにもつなげられるかもしれませんね。
保育士の転職に役立つキャリアの棚卸しの目的やメリット
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保育士さんがキャリアの棚卸しを行うのには、次のような目的やメリットが挙げられるでしょう。
目的
キャリアの棚卸しを行う目的として、これまでの保育経験から得意なことや理想とする保育方針に気づき、転職活動の際に自分に合った保育園を見つけやすくすることが挙げられます。
また、これまで携わってきた職務経験を整理しながら自己分析をすることで、職務経歴書を作成しやすくするのも目的の一つといえるでしょう。
メリット
保育士さんが転職の際にキャリアの棚卸しを行うメリットとして以下が考えられます。
保育観を確認できる
キャリアの棚卸しを行うことで、どのような保育を目標にしてきたのかなど自分の大切にしている保育観を再確認できるでしょう。
保育に対する姿勢を把握できれば、面接の際に芯の通った受け答えができるようになったり、自分にマッチする職場を見つけやすくなったりするかもしれません。
得意なことに気づける
保育に携わるなかで楽しかったことや辛かったことなどを深堀りすると、自身の得意や長所に気づけるかもしれません。
今まで理解していなかった得意分野やアピールポイントなどを見つけることができれば、転職の際の自己PRにも活かせそうですね。
転職先の選択肢が広がる
キャリアの棚卸しをして自分の職歴を見つめ直すことで、キャリアを活かせる保育園を見つけられるかもしれません。
自分のこれまでの保育実績と照らし合わせることで、働きたいと思えるような職場と出逢えるチャンスが広がりそうですね。
【3STEP】保育士の転職に役立つキャリアの棚卸しのやり方
ここまで、職務経歴書を準備する際にキャリアの棚卸しを行うとよいことがわかりました。では、実際のやり方を3つのステップで見ていきましょう。
1.一日の業務や行動を書き出す
やり方
まずは、自分が現在行っている保育業務についてまとめましょう。
タイムテーブルを作成して自分の行動を時間ごとに記録するようにすれば、より一日の流れを把握しやすいかもしれません。
ポイント
書き出す際に、過去の業務から思い出そうとすると時間がかかるため、直近の保育業務から洗い出すとスムーズかもしれません。
例えば、翌日の製作のために人数分の折り紙の準備が必要なことなど、細かい業務も書き出すことで、多方面の業務に携わっていた経験から新たな発見につながることがあるかもしれません。
2.それぞれの実績を記す
やり方
次に、書き出したそれぞれの業務について実績を書いていきます。
保育士さんの工夫によって、スムーズに活動できた成功体験などを挙げてみましょう。
具体的な数字や結果での実績がない場合は、保護者や上司から言われて嬉しかった言葉などを記してもよいかもしれません。
ポイント
それぞれの業務に対する実績を挙げていくことで、自分がどのような姿勢で保育に向き合っているのかに気づくことができそうです。
例えば、製作活動の際にあらかじめ切り取り線をつけたことで子どもが前向きに取り組めた様子など、保育士として手応えを感じたことを書き記すのもよいでしょう。
3.キャリアシートを作成する
やり方
先に挙げた業務や実績を踏まえて、これまでの自分の保育歴をオリジナルのキャリアシートにまとめていきます。
キャリアシートは、冒頭で挙げた各項目の内容を参考に作成するとよいですね。
ポイント
自分の歩みが一目で分かるキャリアシートを活用することで、転職に必要な職務経歴書も作成しやすくなるでしょう。
これまで苦労したことや前向きに取り組んできたことなどを振り返りながら、自分の経歴を整理したり自己分析したりできそうですね。
キャリアの棚卸しのやり方を押さえたところで、ここからは注意すべきポイントについてみていきましょう。
保育士がキャリアの棚卸しをするときのポイント
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転職活動をスムーズに進めるために行うキャリアの棚卸しですが、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。
具体的なエピソードとともに記す
これまでの保育を振り返り、子どもの言動で感動したことやかかわりのなかで意識したことなどを具体的に書き出してみましょう。
保育士としての歩みを丁寧に振り返ることで、自分の理想とする保育観などを再確認できるかもしれません。
実績や評価などを簡潔に記載する
「身についたスキル」など、先に挙げた内容の各項目を参考に、保育における自分の実績について簡潔にまとめしょう。
例えば、ピアノを習得した経験や保育に活かせる資格取得など、簡潔に多く書き出すことができれば、自分の強みを理解することにつながるかもしれません。
失敗したことも振り返る
仕事で失敗した際に、園長先生や同僚、保護者からの言葉で励まされたことなどがあれば、どのような助言や意見があったのかを書き出し、困難を乗り越えたきっかけとしてまとめてみましょう。
そうすることで、自分が困難に対してどのように対処してきたかを知るきっかけにつながるかもしれません。
職務経歴書の作成前にキャリアの棚卸しを行い、転職活動に役立てよう
今回は、保育士さんが行うキャリアの棚卸しについて、やり方やメリットなどを解説しました。
キャリアの棚卸しとは、これまでの仕事の歩みを振り返り、スキルや経験を整理する作業です。
例えば保育経験を思い起こし、自分がどのような保育を理想としているのか知ることで、希望する保育園の保育方針が自分とマッチするかを事前に確認できるかもしれません。
キャリアの棚卸しを行って自分のスキルや得意な分野などを再確認し、職務経歴書の作成や今後のキャリア形成に役立ててみましょう。
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