わらべうたは乳児とのふれあい遊びのひとつとして、保育園で取り入れることも多いでしょう。音色にあわせてスキンシップを図ったり、いっしょに歌ったりと遊びの幅も広がりそうです。今回は、わらべうた遊びの概要やねらい、保育に取り入れる際のポイント、0歳児〜2歳児向けの人気のわらべ歌を一覧で詳しく紹介します。
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■目次
わらべうたとは
わらべうたとは、子どもたちの遊びや生活の中で伝承された「うた」のことを言います。日本には数多くのわらべうたがあり、現在も歌い継がれています。
わらべうたの「童(わらべ)」とは「子ども」を意味する言葉です。どの曲も歌いやすい音階で構成されていることから、口ずさみながら楽しめるふれあい遊びのひとつでしょう。
また、保育の中でわらべうたの他に童謡を取り入れることもありますが、「童謡」は大人が子ども向けに作曲したものであることから、区別して考えるとよいかもしれません。
保育園でわらべうたを楽しみ、子どもたちとふれあう時間を大切にしていきましょう。
乳児クラスでわらべうたを取り入れるねらい
保育にわらべうたを取り入れるねらいは以下の通りです。
- メロディーやリズムを感じながら保育士さんとスキンシップを楽しむ
- 音色にあわせ手や足を動かす楽しさを知る
- 繰り返し遊び、記憶力や表現力を養う
わらべうたを通してスキンシップを図れば、子どもは保育士さんに親しみを持って接することができ、愛着関係も育めるでしょう。短い歌詞のうたが多いため、繰り返し遊ぶとすぐに覚えることができそうですね。
室内だけでなく、散歩や公園探索の中でも口ずさみ、さまざまな場面でわらべうたを楽しみましょう。
乳児クラスにわらべうたを取り入れるポイント
ここでは、乳児クラスにわらべうたを取り入れる際の注意点を紹介します。
環境を整える
わらべうたは、保育室にゴミや危険なものが落ちていないかを確認してから楽しみましょう。
あらかじめ使わないおもちゃなども片づけておき、子どもたちの気がちらないよう、遊びに集中できる環境を整えるとよさそうです。
ねんねの時期は、敷物やシートを敷いてその上に寝かせてから遊び始めましょう。
一人ひとりの関わりを大切にする
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わらべうたは子どもを抱っこしたり、膝にのせたりしながら楽しむことも多いでしょう。一人ひとりと対話する時間であることを意識して、スキンシップを大切にするとよさそうです。
たくさん子どもがいる場合は、事前に担当を決めて時間配分を考えて遊びを進めていきましょう。
乳児が楽しめるわらべうた:0歳児向け
0歳児向けのわらべうたを紹介します。
保育士バンク!動画で解説!「いっぽんばしこちょこちょ」
「いっぽんばしこちょこちょ」は、子どもの身体をくすぐってスキンシップを楽しむわらべうたです。
慣れてきたらうたのテンポを速くしたり、遅くしたりして、遊び方を工夫するとよいかもしれません。
うたにあわせて首の周りや手の甲などさまざまな部位にふれて笑顔で楽しみましょう。
その他にも0歳児向けの短めの曲を取り入れ、ふれあう時間を大切にしてくださいね。
人気のわらべうた一覧
0歳児向けの短い曲を一覧で紹介します。
- にぎり・ぱっちり
- おすわりやっせ
- もちっこやいて
- だんごだんご
- おてぶしてぶし
- ぼうがいっぽん
- おふねがぎっちらこ
- おおなみこなみ
- ももやももや
- ぎっこんばったん
- うえからしたから
- おにさのるすに
0歳児クラスはねんねやハイハイ、つかまり立ちの時期などそれぞれの子どもの成長段階に違いがあることも多いでしょう。子どもを床に寝かせてから行ったり、保育士さんの膝にのせたりと一人ひとりの成長過程にあわせて、ふれあい遊びを楽しめるとよいですね。
乳児が楽しめるわらべうた:1歳児〜2歳児向け
1歳児〜2歳児向けのわらべうたを紹介します。
保育士バンク!動画で解説!「むすんでひらいて」
「むすんでひらいて」は、リズムにあわせて手や指をたくさん動かして楽しむわらべうたです。
繰り返し遊び、ほっぺやひざ、おへそなど、手を置く場所を変えてみると盛り上がるでしょう。
1歳児〜2歳児クラスでは繰り返し楽しめば、長めの曲も少しずつ覚えることができそうです。子どもとのやり取りを楽しめる曲も取り入れて、室内や室外で遊べるとよいですね。
人気のわらべうた一覧
1歳児〜2歳児向けの少し長めの曲を一覧で紹介します。
- にんどころ
- あめこんこん
- げんこつやまのたぬきさん
- だるまさん
- おちゃをのみに
- ちいさいまめこーろころ
- あぶくたった
- ゆうびんやさん
- あたごやまこえて
- いちごにんじん
- おてらのおしょうさん
- いちべいさんとごんべいさん
子どもたちが覚えられるように、ゆっくりうたって動作を確認しながら行うとよいでしょう。
「あぶくたった」や「ゆうびんやさん」などは、友だちと向きあいながら遊ぶと楽しめそうですね。わらべうたの歌詞には日常生活で使う言葉も多く使われていることから、言葉や数字を覚えることにも役立ちそうです。
乳児クラスでわらべうたを楽しみ、スキンシップを大切にしよう
今回は、乳児クラスで楽しめるわらべうたのねらいや0歳児〜2歳児が楽しめる人気の曲を一覧で紹介しました。
保育の中で積極的にわらべうたを取り入れて、日本の伝統を受け継いでいきましょう。子どもたちはメロディーにあわせて身体を動かし、さまざまな表情を見せてくれるのではないでしょうか。
スキンシップを大切にしながら、わらべうたのふれあい遊びを楽しみましょう。
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