新型コロナウイルスの影響で増加した「在宅勤務」。保育士さんの中には、戸惑いながらも自宅で教材準備やレポート作成などに取り組む方もいるかもしれません。子どもたちに会える日を楽しみに、在宅勤務中に保育士としてスキルアップを目指していきましょう。今回は、在宅勤務の内容や簡単な業務報告書の書き方を紹介します。
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■目次
保育士の在宅勤務が増えている背景
新型コロナウイルス感染症拡大対策として、在宅勤務をする保育士さんも多いことでしょう。子どもたちと会えない寂しさを感じて、仕事に前向きになれない方もいるかもしれません。
また、濃厚接触者となった場合、自身の体調に問題なければ自宅での業務が可能なケースもあるようです。
教材の準備や指導案作成などさまざまな仕事を行い、時間を有効活用して保育活動に備えられるとよいですね。
ここからは、保育士さんが在宅勤務でできることを詳しく見ていきましょう。
保育士が在宅勤務でできること①教材準備
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導入や製作遊びなどで使用する教材を在宅勤務中に作成するとよいかもしれません。普段は業務に追われ、このような準備の時間をゆっくりとれない保育士さんもいるでしょう。
子どもたちの様子を思い浮かべながら取り組むと、楽しく教材準備ができそうですね。
導入で使用する教材
- 手作りおもちゃ(廃材を使用したものなど)
- パネルシアター
- エプロンシアター
- 指人形
- ペープサート
- 紙芝居
製作遊びなどの前に行う導入は、これから取り組む遊びに対して、子どもたちの興味や関心を高めるために大切なことです。上記の他にも、クイズや行事の由来をまとめたものを用意しておくと、導入する際に役立ちそうですね。
製作や運動遊びで使用する教材
子どもたちがスムーズに遊びに参加できるように、製作や運動遊びのために使用する教材を準備しましょう。
特に乳児クラスでは、途中まで保育士さんが作ったものを使い、製作することも多いかもしれません。スタンプ遊びやコマ回しなどやることを考えて用意できるとよいですね。
また、運動遊びで使用する平均台やマットを牛乳パックやペットボトルを使って手作りするのもよいですね。
子どもたちの成長段階を考えて、楽しく遊べるように準備していきましょう。
保育士が在宅勤務でできること②実技練習
在宅勤務では、保育活動に備えて以下のような実技の練習をするとよさそうです。
- ピアノや楽器(カスタネット・タンバリン・トライアングルなど)
- 歌や手遊びの練習
- 導入練習(手遊び人形、ペープサート、絵本の読み聞かせなど)
上記の他にも食育を積極的に行う保育園もあるでしょう。在宅勤務の機会に食べ物や栄養の勉強をして、子どもたちへの説明の仕方などを練習するとよいかもしれません。
保育士が在宅勤務でできること③書類作成
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保育士は書き物が多い仕事のため、書類作成に取り組むのもよいですね。
- 保育計画(月案や日案など)
- 連絡帳
- 保育記録
- 園やクラスだよりの作成
在宅勤務が普段の保育活動を振り返るよい機会となるよう、クラスの様子を思い出して計画や記録を書いていきましょう。パソコンが苦手という保育士さんも、入力練習などを行うとよさそうです。
パソコンやタブレットで書類を作成できれば、仕事の効率化にもつながりそうですね。
保育士が在宅勤務でできること④レポート作成
保育園から課題が出て、レポートの提出を求められることもあるでしょう。中には、自分で課題を見つけて作成することもあるようです。
「食育」「子どもの発達」「遊びの導入方法」などさまざまな題材があるため、スキルアップのためにやることを考えてレポートを作成できるとよいですね。
保育士が在宅勤務でできること⑤研修や会議への参加
在宅勤務中にオンライン上で研修や会議を行い、話し合う機会を設けている園もあるようです。
在宅勤務では、人との会話が減ったり、コミュニケーション不足になったりと保育士さん自身が孤独になることも考えられます。園長先生や保育士さん同士のやり取りを大切にして、さまざまな内容を話し合えるとよいですね。
保育士が在宅勤務でできること⑥保護者や子どもへの対応
オンライン上で保護者や子どもに向けて動画配信を行うケースもあるようです。
子どもたちが楽しめるように、手遊びや手品を撮影して配信する保育士さんもいるでしょう。保護者の方には、子どもたちの最近の様子や体調などを聞いて、積極的にコミュニケーションをとり、相談しやすい関係を築けるとよいですね。
また、保護者と電話などでやり取りするために、個人情報を持ち帰ることも考えられます。個人情報保護の観点から持ち帰りを禁止している園もあるため、その点に注意して対応しましょう。
【例文あり】保育士の在宅勤務での報告書の作り方
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保育園の中には、在宅勤務での報告書の提出を求める園もあるようです。報告書の書き方がわからずに困っている保育士さんもいるかもしれません。
最後に、簡単な報告書の作り方を紹介します。
報告書の内容
保育士が在宅勤務で報告書を作る場合の項目は以下の通りです。
- 作成日付
- クラス名・氏名
- 時系列ごとの業務内容
この他に明日の業務予定や課題などを記入する場合もあるでしょう。保育施設でテンプレートを用意している場合は、その日にやることを整理して記入しましょう。
報告書例
保育士さんが作成する業務報告書の一例を紹介します。
書類のチェックは園長先生や主任の方が行うことが考えられます。
「読みづらい文章になっていないか」「誤字脱字はないか」などを確認することが大切です。
在宅勤務で保育士としてスキルアップを目指そう
在宅勤務では、保育活動の準備や指導案作成など、さまざまな事柄に取り組むことができるでしょう。
子どもたちが充実した園生活を送ることができるよう、保育活動に備えるとともに、在宅勤務中は保育士としてのスキルアップを目指していきましょう。
また、中には在宅勤務中に転職や今後のキャリアに悩む方もいるかもしれません。
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