保育士さんが首から下げている笛。これは口をつけて吹くものが多いので、園の備品ではなく保育士さんが各自で準備していることが多いようです。そんな笛を新しく買いたい!という保育士さんに向けて、どこで買えるのか、性能の違い、メンテナンス方法など、笛について改めて紹介します。
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■目次
保育士が持っている笛、なんのために必要?どう使う?
保育園では、笛を首から下げて体操や外遊びの際に使っている保育士さんもいます。これらはホイッスルとも呼ばれ、保育や教育の現場だけではなく、スポーツ競技や防災用品としても広く知られている、幅広い用途を持ったアイテムです。
保育の現場では、主に以下のような場面で活用されています。
- 運動会(体操・ダンス・行進・整列など)
- 発表会(ダンスや出し物、鼓笛など)
- 公園や園庭での外遊び、水遊び中など野外での合図
- 散歩や遠足などでの移動で道を歩いている際、車が来たことを知らせる
野外の広い場所などで遊びに夢中になっている子どもたちには、なかなか声が通りづらいですね。叫びすぎて声がかれてしまう保育士さんもいるようです。
体操やダンスの場だけでなく、日常保育でも効果的に使うことで、子どもたちに必要な合図や、危険を知らせることができる笛が、保育士さんのお助けアイテムになるのもうなずけますね。
保育士の笛はどこで売っている?迷ったらここで買おう!
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保育士さんが使う笛は、保育や学校用品のお店でも販売されていますが、ほかにもさまざまなお店や専門店でも購入できます。 ここでは、笛を取り扱っている主なお店を紹介します。
スポーツ用品店
ショッピングモールや百貨店、アウトレットなどにも出店しているスポーツ用品店。オンラインショップを展開しているお店も多いようです。
主に、サッカー、バレーボールなどの球技用品の売り場や、レフェリー、審判用のコーナーで取り扱っています。体操や陸上競技といった売り場もチェックしてみてください。
文房具・大型雑貨店
文房具店や、幅広いアイテムを扱っている雑貨店でも笛をそろえているところが多いようです。
スタンダードなものはもちろん、デザイン性に優れたアイテムまでそろっている店舗もあります。売り場としては、主に防災用品のコーナーで扱っているようです。
ホームセンター・家電量販店
大型のホームセンターや家電量販店でも、特に近年は防災用品の売り場は商品も充実しており、笛が扱われているのをよく見かけます。手軽なものから本格的なものまで種類も豊富です。
100円ショップ
プラスチックの簡易的なものであれば、100円ショップでも笛を購入できます。
音がかすれやすかったり洗いにくかったりなど難点もあるとの声も聞きますが、安価で手に入りやすいため、予備や室内用などで買い求める保育士さんも多いようです。
保育士の笛の選び方・こだわりポイント
どんな笛を選ぶかは、用途によって変わってくるでしょう。保育士さんの笛と、スポーツや防災用品との違いは、限られた用途ではなく、さまざまな場面で使用することではないでしょうか。
使う場面や用途によって笛を選ぶ場合
体操、ダンス、運動会など
園庭での広い野外で使う場合は、しっかり音が出て響きのよい笛がのぞましいです。
特に運動会や発表会は子どもたちの晴れ舞台ですので、音がかすれたりしっかり響かなかったりする簡易な笛は避けた方がよいでしょう。スポーツで使用する笛などが向いているようです。
散歩や公園、室内での集合・合図など
防災用やスポーツ用でもまったく問題ありませんが、とくにスポーツ審判員が使用する「ビートホイッスル」と呼ばれる本格的な笛は、音が鋭く響きすぎることもあり、子どもには怖いと感じてしまうこともあるようです。
また、散歩で住宅街を通る際や、住宅と隣接した園庭では音を響かせない方がよい場合もあるでしょう。
そんな幅広い用途に適しているのが「電子ホイッスル」です。電子ホイッスルは音量や音色を調節できるので、1台あればさまざまな用途に使用できます。
また「ピッ、ピッ」と切れよく出す音より「ピーッ」と長めに伸ばして合図する用途に向いています。
衛生面が気になる、備品としてみんなで使いたい場合
上で紹介した電子ホイッスルは、手で持ってボタンを押して鳴らすタイプのものが主流のため、口で吹かないことから衛生面でも安心です。備品として園に置いて使用すれば、1台を保育士さん全員で使うことができます。
デメリットとしては、電池式が主でふつうの笛よりは重量があり、つねに首から下げたままでいるのは現実的ではない点です。
ほかにも衛生面や共有を考慮したものに「ハンディホイッスル」もあります。
これは、ふつうの笛にとりつけて使うもので、口で吹く代わりに笛の吹く部分にとりつけた球状のポンプを手で押すことで笛から音が出る仕組みになっています。
電子ホイッスル同様に衛生的なことと、口で呼びかけたり説明したりしながら手元で鳴らせるので、ダンスや体操の練習にも使いやすいのが特徴です。笛本体とセットで販売していることが多いようです。
保育士の笛にぴったりなひも・ストラップは?
防災もかねて、観勤務時にはつねに笛をつけているという保育士さんもいますね。その場合は、首から下げるためのひもやストラップも必需品です。
保育士さんが日常で使用する笛用のひも・ストラップでは、以下のようなことに気をつけて選ぶのが適しているようです。
長さを調節しやすいもの
ひもやストラップが長いと、子どもたちのトイレサポートや乳幼児乳を抱っこしたりおむつ替えのをしたりするときなど、かがむ際に邪魔になります。かといって短すぎても吹きづらいのが難しいところ。アジャスターなどでさっと長さを調節できるものがのぞましいようです。
色や柄が目立つもの
ほかの保育士さんのものと取り違えがないように、ひもやストラップで区別できるようにするのが安心です。ストラップは色や柄など豊富に販売されているので、個性にあわせて選ぶのも楽しいですね。
人気のキャラクターグッズのストラップは子どもには受けがよい反面、園によってはキャラクターものを禁止している場合もあるので、購入前に確認するなど注意が必要です。
毎日使う保育士の笛、洗う必要はある?
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笛は口で吹くものなので、やはり定期的に洗いたいものです。洗わないでいると不衛生なのはもちろんですが、音がかすれることや、唾液がたまってにおいの原因にもなることから、メンテナンスとしても洗浄が大事なようです。
かんたんな洗浄方法と、日常保育で気をつけたいことを紹介します。
洗い方1・水洗い
基本的には、使用したら毎日水洗いするのがベストのようです。毎日の洗浄であれば、水道水を流しながら笛の内部に水を通してあげるだけでもよいでしょう。食器用洗剤やハンドソープでもきれいになります。
洗い方2・入れ歯洗浄剤
普段、あまり洗えていなくて音がかすれたり小さくなってしまった、という場合は、入れ歯洗浄剤での洗浄も効果があるようです。
市販の入れ歯洗浄剤を説明書どおりに使用できます。つけ置きするだけなのでかんたんです。
なお、金属製の笛、コルクが中に入っている笛は、入れ歯洗浄剤が使用できませんので注意が必要です。
洗い方3・超音波洗浄機
メガネや貴金属を洗うための超音波洗浄機も、笛の洗浄に使用できます。こちらも中にコルクが入った笛には適していませんので注意してくださいね。
日常保育ではこんなことに気をつけて
音の出るものが大好きな幼児も多いですよね。首から下げていたら、抱っこした園児が興味本位で吹いてしまった…という体験もよく耳にします。
衛生面や感染症対策のためにも、話ができる年齢の子どもたちにはしっかり言い聞かせ、乳幼児の場合はうっかり口に入れたりしないよう、使用しないときは襟やエプロンの首元から中に入れるなどの対策をしている保育士さんも多いようです。
笛を活用したい保育士さんの心強い味方に!
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運動会などでよく活躍してくれる笛ですが、保育士さんが使う場合も、お気に入りのものをメンテナンスしながら気持ちよく使いましょう。
そのときどきのシーンにあわせて笛をうまく活用することで、子どもたちの運動や健康、安全をしっかりサポートするツールにもなりますね。
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