保育士として、保育園で子どもへのスキンシップはどこまでするべきなのでしょうか。あまりやりすぎると、保護者の方に不信感を与えてしまうかもしれません。今回は、保育士さんが子どもと楽しくスキンシップを図れる遊びを紹介します。あわせて、子どもにどのような効果があるのかメリットについてもまとめました。
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■目次
保育士としてのスキンシップはどこまでがよい?
子どもの気持ちを落ち着かせたり安心させたりするために、スキンシップを図ることがあるでしょう。
子どもに対するスキンシップは、保育士としてどこまでしてよいのでしょうか。
子どもに過度にスキンシップをすると、「子どもによくない影響を与えるのでは?」「保護者の方にどう思われるだろうか?」などと考えることがあるかもしれません。
子どもの成長を見据えながら、保育士として適度なスキンシップを図れるとよいですね。
保育士のスキンシップが子どもに与えるメリット
まずは、保育士さんが子どもにスキンシップを図ることで得られるメリットを見ていきましょう。
精神的に安定する
保育士さんの適度なスキンシップにより、子どもに安心感を与えることができるでしょう。
なお、子どもが精神的に落ち着き、さまざまなことに前向きに取り組むことができれば、脳の成長を促すことも期待できます。
ストレスが軽減される
人は、スキンシップによって心地よいと感じることで、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌されるそうです。
子どもも保育士さんとのスキンシップによってオキシトシンが分泌されれば、園生活における不安な気持ちやストレスがやわらぐことが期待できるでしょう。
感情表現の幅が広がる
保育園で保育士さんとふれ合う機会が多ければ、子どものコミュニケーション力が高まり社会性が育まれることも期待できそうです。
人とスキンシップを図ることが楽しい、おもしろいと感じれば、子どもの感情表現の幅が広くなり感受性が豊かになるでしょう。
子どもが保育士さんとの関わりに安心感を持つことができれば、なかなか慣れなかったクラスの友だちやほかの保育士にも心を開けるかもしれません。
このように、子どもとスキンシップを図ることにはさまざまなメリットが考えられそうです。
保育のなかで子どもとふれ合い遊びを楽しみながら、保育士として子どもの成長を見守ることができるとよいですね。
次より、保育に使えるスキンシップを取り入れた遊びを、子どもの年齢別に紹介します。
保育に使えるスキンシップ遊び【乳児向け】
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まずは、乳児とふれ合うスキンシップ遊びのネタをまとめました。
子どもが楽しめるように、声の掛け方や表情などを工夫しながら取り入れてみましょう。
きゅうりができた
0歳児の赤ちゃんと楽しくふれ合える遊びです。
保育士さんが歌いながら、曲のリズムに合わせて子どもの手足を動かしたり体をくすぐったりしてスキンシップを図りましょう。
いっぽんばしこちょこちょ
子どもとのスキンシップ遊びとして長年親しまれている曲です。
基本は手の平からスタートしますが、頭やお腹、足などにもふれながら楽しんでみましょう。
ラララぞうきん
子どもを雑巾に見立ててふれ合える遊びです。
子どもに安心感を与えられるように優しく行ないましょう。
隙間時間にも気軽に取り入れることができそうですね。
保育士と子どものスキンシップ遊び【幼児向け】
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次に、幼児とふれ合うスキンシップ遊びのネタを紹介します。
子どもといっしょにルールを決めながら取り組んでも楽しそうですね。
バスにのって
子どもを保育士さんや保護者の方の膝にのせ、バスごっこをして遊びましょう。
園外保育や親子遠足を行なう前に導入してもよいですね。
ロンドン橋落ちた
自分に橋が落ちてこないかハラハラドキドキしながら楽しめる遊びです。
<遊び方>
1.2人ペアで橋の役になり、両手で橋を作ります。
2.みんなで「ロンドン橋落ちた」の歌を歌い、橋以外の子どもは橋の下をくぐります。
3.歌が止まったときに橋の子どもは両手を下げ、橋が落ちたと見立てます。
4.橋にはさまって捕まった人は橋の役と交代しながら、繰り返し遊びます。
クラス替えをしたばかりの時期に導入すれば、友だちとふれ合いながら関わりが深まるきっかけになるかもしれませんね。
おしくらまんじゅう
子ども同士で体を寄せ合いながら、勝ち抜き戦を楽しみましょう。
<遊び方>
1.地面に子どもたちが入れる大きさの円をえがきます。
2.子どもは中心に背中を向けながら隣の子ども同士で腕を組み、まるくなって円の中に入ります。
3.保育士さんの合図で「おしくらまんじゅう、おされてなくな」と歌いながら、中心に向かって背中やお尻で押し合います。
4.線を踏んだりはみ出したりした子どもは、円の外へ抜けます。
5.(3)と(4)を繰り返し、最後まで残った子どもが勝ちです。
寒い季節に行なえば、体があたたまる効果も期待できそうですね。
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保育士として節度を持ったスキンシップを
保育園でスキンシップをどこまでするべきか悩むことがあるかもしれませんが、子どもの成長を見すえて行なえるとよいでしょう。
今回紹介したスキンシップ遊びを日常保育に導入し、保育士として子どもに安心感を与えたり、いっしょに楽しい時間を過ごしたりしてみてくださいね。
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