保育士の配置基準は年齢ごとに比率が異なり、計算も意外と複雑。今回は、園児数を入力するだけで必要な保育士数がすぐにわかる自動計算ツールを紹介!2024年度からの新しい配置基準にも対応しているので、今の基準で自分の園の状況をすぐにチェックできます。計算の考え方や注意点、1歳児の新制度についてわかりやすく解説します。
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園児数を入れるだけで必要な保育士数がわかる「自動計算ツール」
「うちの園、保育士の人数は足りているのかな……」
そんな疑問を感じたことがある方に向けて、自動計算ツールを紹介します。
配置基準とは、子どもの年齢ごとに「保育士1人で最大何人の子どもを担当できるか」を定めた国のルールです。
厚生労働省の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第33条で定められており、保育施設はこの基準を守らなければ運営できません。
2024年度には76年ぶりの見直しが行われ、以下が現在の年齢別配置基準です。
| 0歳児 子ども3人につき 保育士1人 |
1・2歳児 子ども6人につき 保育士1人 |
| 3歳児 子ども15人につき 保育士1人 ※2024年度より~旧基準は20:1 |
4・5歳児 子ども25人につき 1人 ※2024年度より~旧基準は30:1 |
子どもの年齢が低いほど、授乳やおむつ替えなど1対1の援助が多くなるため、保育士1人あたりの子ども数は少なく設定されています。
また、配置基準では、子どもの人数に関係なく施設全体で「最低2人保育士を配置する」というルールもあります。
自動計算ツールの使い方
下のツールに、年齢別の園児数を入力してみてください。
国の新基準(2024年度〜)をもとに、必要な保育士の最低人数を自動で算出します。
「現在の保育士数」を入れると、基準を満たしているかの判定も表示されます。
配置基準 適合判定シミュレーター
| 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3:1 | 6:1 | 6:1 | 15:1 | 25:1 | 25:1 |
1歳児は子ども5人につき保育士1人の配置が推奨されていますが、まだ移行していない園も多いため、6:1で算出しています。
このツールは国基準ベースの簡易計算です。自治体が独自に上乗せしている基準や、シフト体制・早朝・延長保育の人数は反映されていません。
管轄の自治体のルールをしっかり確認してみてくださいね。
新し一歩を踏み出す!配置が手厚い園の求人を見る配置基準の計算方法を3ステップで解説
自動計算ツールを使えばすぐに結果が出ますが、「なぜその人数になるのか」を理解しておくと、急な園児数の変動やクラス編成の検討にも役立ちます。
ここでは、認可保育園を例にした計算方法を3つのステップで紹介します。
ステップ1:年齢ごとの園児数を確認する
まずは、園に在籍している子どもの人数を年齢別に書き出します。
園のしおりやクラス表、園児名簿などから確認できるでしょう。
年度途中で入退園があれば、その都度人数が変わるため、定期的な見直しが大切です。
ステップ2:年齢ごとに「園児数÷配置基準」で割る
たとえば、次のような定員90名の園で計算してみましょう。
0歳児6人÷3=2.0人→保育士2人
1歳児12人÷6=2.0人→保育士2人
2歳児12人÷6=2.0人→保育士2人
3歳児20人÷15=1.33…人→保育士2人
4歳児20人÷25=0.8人→保育士1人
5歳児20人÷25=0.8人→保育士1人
合計:最低10人の保育士が必要です。
割り切れない場合は切り上げるのが一般的です。
たとえば3歳児20人の場合、20÷15=1.33…なので、保育士は2人必要になります。
ステップ3:合計して「常時2人以上」を確認する
年齢ごとの計算結果を合計したら、もうひとつ確認することがあります。
国の基準では、園児が1人でもいる場合は常時2人以上の保育士を配置する義務があります。
たとえば、園児数が極端に少なく計算結果が「1人」になったとしても、施設全体では最低2人の保育士が必要です。
また、この計算で出る人数は「日中の保育に常時必要な最低人数」です。
実際にはシフト勤務で早番・遅番がありますし、休憩や有給、研修の時間もあります。
安定した運営のためには、この最低人数よりも多めに保育士を確保するのが現実的でしょう。
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異年齢保育や小規模保育園はどうする?計算で迷いやすいポイント
配置基準の計算は基本的にはシンプルですが、合同保育や小数点処理がわからないこともあるでしょう。詳しい計算方法を紹介します。
異年齢保育(合同保育)の場合も年齢ごとに計算してから合算する
合同クラスだからといって基準が変わるわけではありません。たとえば、0歳児4人と1歳児7人の合同クラスの場合は、次のように計算します。
0歳児:4÷3=1.33…→切り上げて保育士2人
1歳児:7÷6=1.16…→切り上げて保育士2人
合計:合計保育士4人を配置
このように、年齢ごとに必要な保育士の人数を計算し、最後に合算するのが基本的な考え方です。
小規模保育園(A型・B型)は「+1名」を忘れずに
小規模保育園の計算ベース(0歳児3:1、1・2歳児6:1)は、認可保育園と同じです。
しかし、小規模保育園には「計算した合計人数に、さらに1名を加える」という独自のルールがあります。
【計算の具体例(A型・B型の場合)】
0歳児3人・1歳児6人・2歳児6人を預かっている場合…
年齢ごとに計算する
0歳児:3÷3=1人
1歳児:6÷6=1人
2歳児:6÷6=1人
⇒小計:3人
最後に「+1名」を足す(3人+1名(小規模独自の上乗せ分)
⇒合計:保育士4人が必要
認可保育園も「最低2人保育士を配置する」というルールがありますが、小規模保育園では「計算で出した人数に、必ず予備の1人をプラスする」という考え方です。
そのため、子どもが増えたときに差が出ます。
認可保育園:計算結果が「1.33」なら、切り上げて2人でOK。
小規模保育:計算結果が「1.33」なら、切り上げた「2人」に「+1」して3人必要。
このように、「認可なら2人で回せる人数でも、小規模なら3人必要になる」という、より手厚い配置が義務づけられていることを覚えておきましょう。
自治体によってルールが異なる場合がある
配置基準は国の最低基準ですが、自治体によってルールが異なる場合があります。
たとえば、横浜市(私立保育園)では、1歳児は保育士1人につき子ども4人、2歳児は5人と、国の基準(6:1)よりも手厚い配置が求められています。
横浜市の基準で1歳児10人の必要保育士数を計算すると、10÷4=2.5人。
国の基準(10÷6=1.67人)とは結果が変わってきます。
このように、同じ園児数でも「どの自治体のルールで計算するか」で必要人数が変わります。
計算する際は、まず自分の園がある自治体に独自の基準があるかどうかを確認し、ある場合はそちらを優先してください。
配置基準の人数=実際に必要な雇用人数ではない
配置基準で求めた人数は、あくまで「保育している時間帯に最低限必要な人数」です。
実際の園運営では、以下の点に注意しながら保育士の配置人数を計算する必要があります。
・早番・遅番のシフトで1日を通して保育士が入れ替わりに注意する
・休憩時間を交代で取りながら配置する
・有給休暇や急な欠勤に備えた余裕が必要になる
・延長保育や土曜保育を実施している場合は別途人員が必要になる可能性がある
「配置基準上は足りているのに、いつも人手が足りないように感じる」という声が現場から上がる場合は、上記の運用に問題がある可能性があります。
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2025年度スタートの「1歳児配置改善加算」で今後さらに手厚くなる可能性
2024年度に3・4・5歳児の配置基準が見直されたのに続き、2025年度からは1歳児の配置基準も改善の動きがあります。
今までは1歳児については子ども6人に対して保育士1人という基準でした。
しかし、「子ども5人に対して保育士1人に改善した園に、国が費用を上乗せして支給する」という加算措置の形がとられています。
なぜ最低基準を変えなかったのかというと、今の保育士不足の状況で基準だけを引き上げてしまうと、人手が足りず基準を満たせない園があるからです。
まずは「5:1にできた園から順に費用を支援する」という段階的な方法で、改善を進めている状況です。
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プロに無料相談!加算に積極的な園の求人を見る保育士の配置基準の自動計算に関するよくある質問
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国の基準に合わせて計算する場合はこちらのツールも活用くださいね。
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Q.2024年度からの新しい配置基準を自分の園がまだ適用していない場合はどうなりますか?
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人材配置が手厚い!あなたに合った園を無料で相談配置基準を正しく把握して、安心できる保育環境を
配置基準はあくまで「最低ライン」です。
独自にもっと手厚い配置をしている園もたくさんあります。
もし今「いつも人手が足りない」「休みが取りにくい」と感じているなら、それはあなたの問題ではなく、園の配置体制に原因があるのかもしれません。
保育士バンク!では、配置基準に余裕のある園や、加算制度を活用している園の求人もご紹介しています。
まずは情報収集からでも大丈夫。気軽に相談してみてくださいね。
出典:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条/e-Gov法令検索出典:こども未来戦略/こども家庭庁出典:令和7年度保育関係予算案関連資料/こども家庭庁出典:保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等)/こども家庭庁出典:幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準/e-Gov法令検索
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