保育園の生活発表会は子どもたちが楽しみにしているイベントのひとつ。保育士バンク!公式インスタグラムでは、これまで行った生活発表会の題材について保育士さん向けにアンケートを実施しました。
今回は幼児編として、3歳児・4歳児・5歳児で取り入れる劇遊びやダンス、合奏のアイデアを紹介します♪(乳児編はこちら)
保育士さんから寄せられた子どもの様子や保護者の反応もまとめたので、今年の生活発表会にぜひ活用してみてください!
■目次
幼児向けの生活発表会のアイデアが知りたい!
11月から2月にかけて、保育園は生活発表会シーズン。1年間の園生活の集大成を披露する場として、子どもたちが意欲を持って取り組める題材を選びたいですよね。
今回、保育士バンク!公式インスタグラムでは『過去の生活発表会で取り入れたアイデア』を調査。乳児編に続いて、幼児クラス(3歳児・4歳児・5歳児)で使える題材を紹介します!
「ダンス」「劇遊び」「オペレッタ」「合奏」とジャンル別にまとめたうえで、保育士経験のある編集部メンバーが実践するときのポイントも解説!
今年の生活発表会の取り組みに役立ててみてくださいね♪
【ダンス編】現役保育士さんに聞いた!生活発表会アイデア
まずは、幼児クラスで身体を動かして楽しむダンスのアイデアを紹介します!
魔法使いサリー:(楽しめる目安:3歳児~)
子どもたちも魔女の衣装を楽しみにしてくれていたし、保護者も世代の方が多く大好評でした!
また、現役アイドルが歌うカバー楽曲で踊ったので、若い世代の保護者の方にも受けていました。
ドレスやステッキ、ほうきなどを作って魔女になりきれば、年少クラスのみんなが特別な雰囲気を味わえそう!懐かしの曲を踊る子どもたちの姿を微笑ましく見守る保護者の方の様子が目に浮かびます。
ほしぞらカーニバル(楽しめる目安:3歳児~)
子どもたちも知っている曲だったのでノリノリで笑顔満点でやり遂げてくれました。保護者からも華やかで可愛かったと言ってもらえましたよ。
人気の体操曲に子どもたちも張り切って参加してくれたようです!カーニバルやドレスの衣装が似合いそうですね♪
歌詞に出てくる動物のお面などを用意して、なりきって踊るのも楽しいかもしれません。
ソーラン節(楽しめる目安:4歳児~)
練習でなかなか上手くできなくて悔しい思いをしていた子どもたちも、本番では今までで一番の踊りを披露。感動して泣きました。
力強い動きが特徴のソーラン節は子どもたちが元気になる踊り♪
曲中のかけ声もポイントのひとつ。毎日みんなで練習をすれば、一体感が育まれそうですね。
マツケンサンバ(楽しめる目安:4歳児~)
子どもたちは陽気なメロディーとダンスを楽しんでいました!曲を聞いて、懐かしんでいた保護者が多かったです♪
昔流行った歌ですが、現代の子どもたちにとっても楽しめるにぎやかな曲です。
キラキラした衣装や小道具を子どもといっしょに手作りすれば、生活発表会に向けていっそう期待感が高まりそう!
その他にも、AvrilLavigneの曲にあわせてチアダンスを披露したり、子どもたちの馴れ親しんだキャラクターのお遊戯をしたりとたくさんの声をいただきました。
【劇遊び編】現役保育士さんに聞いた!生活発表会アイデア
maroke/shutterstock.com
次に、絵本や童話をもとにした保育園の劇遊びのアイデアを見ていきましょう。幼児さんならではの見ごたえある題材が集まりました。
3匹のやぎのがらがらどん(楽しめる目安:3歳児~)
子どもたちが好きな絵本でもあり、癖があるセリフが面白かったよう。練習から楽しみながら演じていました!
子どもたちや保護者の方にも馴染み深い絵本。年少クラスでヤギとトロルの掛け合いを楽しむ様子が浮かびます♪
橋を渡る場面では平均台を利用してみるとよいかもしれません!異年齢合同での劇にも取り入れられそうですね。
めっきらもっきらどおんどん(楽しめる目安:4歳児~)
保護者にも面白かったと人気でした。クラスの子どもたちも好きなお話だったので、楽しく取り組めたと思います♪
妖怪を題材にしたこの絵本は、昔から大人気ですよね。
かんたが遊びに夢中になっている場面では、跳び箱や縄跳びなど園児が得意な運動遊びを紹介する場面にすればよい見せ場になりそうです。
くすのきだんちは10かいだて(楽しめる目安:4歳児~)
役になりきることを楽しむ子どもたちの姿は、保護者からも好評でした。完成度も高く仕上がり、私自身もやりがいを感じられました!
たくさんの続編が出版されている「くすのきだんち」シリーズ。
それぞれの絵本を読んで子どもたちと劇ごっこを楽しみ、最後に人気投票して生活発表会で行う演目を決めるのも面白そう!
ともだちほしいなおおかみくん(楽しめる目安:4歳児~)
本当はとっても優しいのに、その見た目に怖がられて友達ができないおおかみくんのお話。劇を通して、人を見た目で判断してはいけないということを知るきっかけになったと思います!
「ともだちほしいなおおかみくん」は子どもたちそれぞれが優しい気持ちになれるお話ですよね。友だちの大切さをあらためて知ることができ、演じることでクラスが一つになることでしょう。
エンディングでは、みんなで輪になってパラバルーンを披露しても盛り上がりそうです!
かたあしだちょうのエルフ(楽しめる目安:5歳児~)
友情や本当の強さとは?を子どもと一緒に考えながら劇作りをしていきました!
とても深い話なので、もっと表現の仕方や魅せ方を工夫すればよりよい劇になったかなぁと今は思います。
こちらも昔から親しまれる名作絵本です。深く染み入るような感動的なストーリーに、観ている保護者の方もつい涙を誘われてしまいますね。
主人公であるエルフの役は大人気になりそう。子どもたちがほかの役にも魅力を持てるよう、事前に導入や説明をしておくとよいかもしれません♪
ジャックと豆の木(楽しめる目安:5歳児~)
鬼がジャックを追いかけるところからクライマックスまで、とっても盛り上がりました!
活き活きと演じていた子どもたちを見て、成長を感じました。
登場人物が多いので、大人数の年長クラス向けの作品という情報も。
配役の振り分けを調整すれば、工夫次第でたくさんの見せ場を作ることができそうですね。
ライオンキング(楽しめる目安:5歳児~)
有名なお話なうえ、動物が出てくるので子どもも入り込みやすかった!もともと知っている方も多く、保護者も楽しんでくれたみたいです。
また、登場するのが動物ばかりなので、ドレスなどと比べて衣装の準備も簡単に済みました♪
たくさんの動物が出てくるので、子どもたちもわくわくしながら演じることができるでしょう。
ジャングルの背景画をみんなで協力してかけば、より劇への思い入れも強まりそうです!
これらの回答の他にも「わらしべ長者」「3枚のお札」「ねずみの嫁入り」など日本の昔話の中から演目を選んだという声もありました。劇の最後には子どもたちの好きな曲を合唱する保育園も多いようです。
【オペレッタ編】現役保育士さんに聞いた!生活発表会アイデア
ここでは、オペレッタ編として、物語と音楽が融合した劇の発表アイデアを紹介します。
お月さまとお友だち(楽しめる目安:3歳児~)
あまり有名でないお話でしたが、子どもたちはとてもうれしそうに踊っていました。
目立つことが苦手で先生にべったりだった子も、最後には自信を身につけ、張り切ってやっていました。
お月さまをモチーフにしたかわいらしいお話。たくさんの動物たちが出てくるので子どもたちもよろこんでくれそうです♪
オペレッタのダンスはのびのびとしたシンプルな振り付けなので、年少クラスで踊りが苦手な子でも自信を持って取り組めるかもしれませんね。
オズの魔法使い(楽しめる目安:5歳児~)
子どもも大人もわかりやすい内容で、導入もしやすかったし保護者からも好評でした。小道具作りから子どもたちと行い、楽しく進められました♪
また、劇を通して新しいことに挑戦する大切さを学び、園生活の中でも子どもたちがさまざまなことにチャレンジするようになりました!
映画版「オズの魔法使い」では、現実世界ではモノクロ、夢の世界はカラフルになるという演出がされています。
オペレッタでも、年長クラスの子どもたちといっしょに色彩を意識したうえで小道具や背景を作れば、より物語の世界観を再現した劇になりそうですね!
【合奏編】現役保育士さんに聞いた!生活発表会アイデア
Sally B/shutterstock.com
ここでは、保育士さんが実際に生活発表会で行った合奏のアイデアをまとめました。
ハイホー(楽しめる目安:4歳児~)
子どもたちはとっても楽しんで参加していました♪
ほかにも劇『キンコンかえるののどじまん』ダンス『笑顔にあいたくて』をやりました!
親しみやすいメロディが人気の曲!
テンポが少し早いので、合奏で行うときはゆっくりめのリズムを意識して演奏するとよいかもしれません。
やってみよう/WANIMA(楽しめる目安:5歳児~)
運動会の組体操で採用した曲だったので、子どもたちも親しみやすかったようです。
一人ひとりが目標を持って取り組むことができました♪
別の行事とのつながりが感じられるエピソード!
ほかにも、お泊り会やお祭りなど思い出のある行事の曲を使えば、年長クラスの子どもたちも意欲的に取り組めそう。
個性が際立つ!ユニークな回答を紹介
T.TATSU/shutterstock.com
最後に、個性的なアイデアや珍しい回答内容を紹介します!演目に悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
劇遊び
「ともだちや」
かぼちゃスープというお話と組み合わせて創作劇にしたのですが、とても好評でした!
「ともだちや」と「かぼちゃスープ」、どちらの絵本も『友だちとは何か』や、『仲間の大切さ』を教えてくれる絵本ですよね。
2つのお話を組み合わせることで、子どもたちの好きな場面や思い入れの深さを表すことができそうです♪
「桃太郎」
見せ場である鬼との戦いは、子どもたち手作りのカルタで勝負をしました!
自分たちで読み札を考えたり、自分で絵を描いたりと、楽しみながら意欲的に参加していました。
戦いの場面にカルタを活用することで、見せ場をより面白く演出できそうです。桃太郎の曲を合唱したものを録音し、BGMとして流してもよいですね。
子どもたちが普段から遊んでいる内容や、劇を作り上げる過程などを垣間見ることができるアイデアですね。
ダンス「宝塚歌劇団」
今まで宝塚をテーマにした遊戯はやってこなかったので保護者からも面白い!と言ってもらえました♪
衣装や手具をキラキラ豪華に仕上げるなど、私自身もとてもやりがいがあって楽しかったです!
きらびやかなダンスや衣装に、子どもたちも夢中になってくれそうです!配役になりきって実際の舞台をイメージして合唱すれば、華やかな演目に仕上がるでしょう。
過去の演目とも被りにくい題材なので、きょうだい児が多いクラスで取り入れるとよいかもしれませんね。
保育士さんの経験談を参考に生活発表会のアイデアを工夫しよう
今回は、保育士さんから集めた幼児(3歳児・4歳児・5歳児)向けの生活発表会アイデアを紹介しました。
保育園の幼児クラスでは、子どもたちが大好きな絵本を劇遊び・オペレッタの題材にした回答や、懐かしの歌・人気のポップスを合奏に取り入れたという意見が集まりましたね。
なかには、子どもたちといっしょにお話をアレンジしたり、小道具を製作したりという方も!
保育士さんから寄せられた数多くのアイデアを、今年の生活発表会の参考にしてみましょう♪
保育園の0歳児・1歳児・2歳児の乳児クラスで使える生活発表会のアイデアはこちらにまとめたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、保育士バンク!ではユーザーの方に向けたアンケートをもとにしたコンテンツをほかにも公開しています♪この機会に、気になる記事をぜひご活用くださいね!