保育士の意向調査で退職はどう書く?円満退職につながる例文5パターンと書き方の基本

保育士の意向調査で退職をどう書くか迷っていませんか?退職希望を伝える際は「抽象的な理由+具体的な退職時期の明示」が基本で、ポジティブな理由ほど園に納得されやすくなります。本記事では、一身上の理由から前向きな転職、家庭事情、異動希望、迷い中まで状況別の例文5パターンと、意向調査から退職までの流れ、引き止め対策、有給消化のコツまで解説します。

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この記事でわかること
  • 退職のベストタイミングは意向調査。園と保育士双方にメリットが生まれる理由 ▼詳細
  • 退職をスムーズに伝える状況別5パターンの例文と書き方の鉄則 ▼詳細
  • 意向調査の提出から円満退職までの4ステップ、引き止め対応や有給消化の進め方 ▼詳細

目次

保育士の意向調査は退職意思を伝えるベストタイミング

保育士の意向調査は、園が次年度の人員配置・採用計画を立てるために実施するアンケートまたは面談です。

多くの園で9月〜12月にかけて行われますが、実施しない園もあるため、自分の園のスケジュールを確認しておきましょう。

意向調査が行われる園では、退職や異動の意思を伝える絶好の機会といえます。

【セルフチェック】
意向調査での退職表明を
検討するタイミングかも?

年度末(来年3月)までに退職したい気持ちがある
4月の異動・担任発表前にキャリアを変えたい
今の働き方を来年度も続けるのは難しいと感じる
引き止めや退職交渉への不安が大きい

転職活動のスケジュールに余裕を持たせたい

来年度の役職・担任から外れる選択肢も考えたい

3つ以上当てはまる方は、
意向調査での退職表明を検討
してもよいかもしれません。

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意向調査とは?保育士向けに実施される目的

保育園で行われる意向調査の多くは9月から12月にかけて実施されます。

この結果は、園にとって次年度の人員配置や採用人数を決定するための重要な判断材料になります。

園によって、アンケート形式で回答する場合と、直接、対面で話す面談形式での実施があるようです。

いずれの場合も、意向調査として質問される内容は、園の状況によって異なることもあるでしょう。

意向調査で退職を伝える3つのメリット

年度末(翌年3月末まで)に退職を考えている保育士さんは「半年先だし、いま言うのは早いかも」と考えがちですが、実は、この意向調査で転職希望の意向を伝えておくのは、ベストなタイミングといえます。

園としては早めに退職者や異動希望者を把握できれば、欠員補充のための採用や業務の引き継ぎなど余裕を持って計画できます。そのため、この意向調査の回答は非常に重要と考える園は多いようです。

また退職を考えている保育士さんにとっても、それによって次年度にクラス担任や役職などに選任されないよう考慮してもらえ、転職活動にも集中できるでしょう。双方にメリットがあることが分かりますね。

9〜12月は保育士の求人が年間で最も動く時期です。意向調査前に自分の地域や条件で出ている求人を把握しておくと、回答時の意思もぶれにくくなります。

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意向調査で退職を伝える前に整えておきたい2つの準備

会話する保育士kapinon / stock.adobe.com

意向調査で退職をスムーズに伝えるには、提出前に最低2つの準備が必要です。

「ポジティブな退職理由の整理」と「希望退職日の明確化」、この2点を整えるだけで話し合いが格段に進めやすくなります。

ステップ1:退職理由を前向きな言葉に変換

意向調査票に退職理由を書く欄があるかは園によって異なりますが、ない場合でも退職理由はあとから直接聞かれると考えておいた方がよいでしょう。

そのため、意向調査の時点で意思を伝えておけると、退職までの話がスムーズになりそうです。

この場合の退職理由の伝え方としては「自身のスキルアップのため」「結婚を控えているので家庭との両立を考え働き方を見直したい」など、ポジティブな理由に整理しておくと伝えやすくなります。

たとえ、今の職場に原因があっての退職だとしても、ここでは現状への不満を伝えるのではなく「自分のやりたいことがある→そのための前向きな転職」という内容に変換することで、退職までの間の円滑な関係構築につながります。

ステップ2:退職希望日を「年度末」「○月末」と明確に

「年度末」「〇月末まで」など、退職希望日を具体的に決めておくことも大切です。あいまいな伝え方では、園も人員計画を立てにくく、結果的に話し合いが長引いてしまう可能性があります。

自分の希望を整理したうえで園に伝え、そのうえで園からの要望や交渉も検討するようにしましょう。

このように、意向調査のタイミングで話し合いができれば、無理のないスケジュールで引き継ぎや有給休暇の完全消化が可能になりそうです。

退職理由をポジティブに整理したり、希望日を一人で決めたりするのは意外と難しいものです。「これで伝わるかな」「引き止められたらどうしよう」と一人で抱え込まず、第三者の視点を借りるのも一つの方法です。
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【状況別5パターン】角を立てない意向調査票の書き方と例文

意向調査票への記載と直接の口頭での伝え方は、基本構成は同じです。

「退職理由(抽象でも具体でもOK)」+「希望退職時期」+「最後まで責任を持って業務にあたる意思」、この3点をシンプルに揃えるのが、どのケースでも共通する書き方・伝え方のコツです。

書面で記載できれば、口頭で切り出す際の言葉選びにも迷いがなくなります。

ここでは保育士さんからよくいただく5つの状況別に、角を立てない例文をご紹介します。

具体的な退職理由を書きたくない場合は「一身上の理由」

  • 「一身上の理由により、今後は勤務を続けることが難しくなってきました。年度末を目処に退職を希望いたします。」
  •  
  • 「長期的に無理のない働き方を選択するため、来年度からは別の道を考えることにいたしました。年度末を区切りとして退職を検討しております。」
  •  
  • 「生活環境の変化により、現在の勤務を長期的に続けることが難しくなってまいりました。来年3月末での退職を考えております。」

一身上の理由」や「無理のない働き方」「生活環境の変化」といった表現は、退職の背景を大まかに伝えつつ、詳細を伏せられる便利な言い回しです。

年度末や具体的な退職日を明記しているため園側も計画を立てやすく、必要以上に事情を詮索されにくい形で退職の意思を示せます。

「抽象的な理由+退職時期の明示」で角を立てずに伝えられます。あとから直接聞かれる可能性もあるので、その場合の回答は準備しておこう。

前向きなキャリアアップを理由にする場合の例文

  • 「これまでの経験をもとに、今後は異なる環境で保育の知識やスキルを広げたいと考え、転職を決意いたしました。そのため年度末での退職を希望いたします。」
  •  
  • 「今後、保育士を続けていくにあたりキャリアプランを改めて見つめなおすために、転職して自分の力を試すことを決意いたしました。来年3月末までは勤務継続が可能です。」

前向きな退職理由は、園への不満ではなく本人自身の「キャリア形成」「スキルアップ」を軸に書くと角が立ちません。

異なる環境で経験を積みたい」「自分の力を試したい」といった言葉は、成長意欲を示しながら自然に退職の意思を伝えられるため、園側にも納得されやすい表現です。

「成長」や「挑戦」という前向きなイメージを出すと相手も否定しにくくなります。

前向きな理由に変換するのが大切なのは分かっていても、自分のキャリアの伝え方となると言葉が浮かばないこともあるかもしれません。
退職理由の伝え方に迷ったら保育転職のプロに相談できる
「まだ転職を決めていない」段階のご相談も歓迎です。

健康面・家庭の事情で退職する場合の例文

  • 「〇月までの退職を希望いたします。以前から持病の回復につとめてきましたが、現状、勤務を続けることの困難を感じることが増えているためです。治療に専念したくご承知おきをお願いいたします。」

  • 「子どもの受験と実家の家族のサポートが必要になることが増え、現状の勤務を続けることが難しい状況です。無理のない働き方を選択したく、年度末での退職を希望いたします。」

体調や家庭の事情は園側が理解を示しやすい理由です。無理のない働き方を希望していることを伝えると、引き止められる可能性は格段に下がりそうです。

さらに「持病の治療」「子どもの受験や家族のサポート」と具体的に記すことで、やむを得ない状況であることが伝わり、園側にも納得してもらいやすくなりそうです。

「事情」の詳細は簡潔かつ具体的に示すのがコツですよ!

系列園・他園への異動を希望する場合の例文

  • 「来年4月に現在の居住地から転居を予定しています。通勤が困難になるため、系列園への異動を希望いたします。異動先の希望は〇〇園です。」

  • 「自身のキャリア形成のため、今後は大規模園での勤務経験を積みたいと考えております。可能であれば、系列の〇〇園への異動をご検討いただけると幸いです。」

引っ越しやキャリア形成など、園への不満ではない理由を示すとスムーズに伝わります。

「転居予定」「大規模園で経験を積みたい」といった具体的な背景を添えれば、異動希望としても正当性が伝わりやすく、自然な流れで考慮してもらうことができるでしょう。

ライフプランの変化、キャリアプランの意欲を理由にすると納得してもらえそう!

退職を迷っている段階で意向を伝える場合の例文

  • 「今後のライフプランも含めた働き方について検討しており、退職も選択肢の一つとしています。まだ結論には至っていないため、引き続き相談させていただければと思います。」
  •  
  • 「転職を視野に入れながら今後について考えているところです。より自分の希望する働き方や環境を探したいと考えております。方向性が固まり次第あらためてご報告いたします。」

まだ決断していない場合は「選択肢の一つ」「方向性が固まり次第」と表現すると、園側も心づもりができます。

転職を含めて検討していると正直に書いても、前向きな動機を加えることで理解を得やすく、急な退職と捉えられにくくなります。

ただ、この場合はあくまで「退職・転職を積極的に検討している」というニュアンスを強調することが大事です。

「迷っている」ではなく「退職する方向で考えている」とハッキリ伝えないと引き止められることもあるので注意!

退職するか続けるか、まだ気持ちが揺れている方もいるはずです。一人で悩んでいるうちに意向調査の提出日が迫ってくる、という保育士さんも少なくありません。
迷っている段階でも話せる今の状況を聞いてみる
「まだ転職するか分からないけど、他の園の条件を聞いてみるだけ」という登録も多いです。気軽にご相談くださいね。

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    意向調査の提出から円満退職までの4ステップ

    園長と握手する保育士polkadot / stock.adobe.com

    意向調査で退職の意思を伝えたあとは、退職日までに進めたい4つのタスクがあります。引き止め対応・退職届の提出・業務の引き継ぎと有給消化・転職活動の順で、それぞれのポイントを見ていきます。

    ステップ1:引き止められた際の冷静な対応方法

    園長や主任から「もう少し働いてほしい」と言われることは珍しくありません。その際は感謝の気持ちを伝えつつ、自分の意志を再度ていねいに伝えましょう。

    強い引き止めに揺らがないためにも、退職理由を自分のなかでしっかり整理しておくことが大切です。

    なお、民法627条により、退職の意思表示から2週間が経過すれば退職は法的に成立します(無期雇用の場合)。

    極端に強引な引き止めや退職を認めない対応に困った場合は、就業規則と民法の両方を確認し、最終的には書面(退職届)の提出をもって意思を確定させましょう。

    ステップ2:退職願・退職届の正しい提出タイミング

    意向調査後は、正式に退職願や退職届を提出します。このような退職までの流れや必要書類は園ごとの規定に従って行います。

    年度末は忙しくなるので、書類提出は早めに書式や提出先を確認し、手続きできるとよさそうです。また、転職することを視野に入れ、あらかじめ在職証明書の発行も忘れずに依頼しておけるとよいでしょう。

    ステップ3:業務の引き継ぎと有給休暇の完全消化

    特に年度末退職の場合は、行事や書類整理も重なるため、引き継ぎや有給休暇の消化には早めの準備が欠かせません。

    後任への引き継ぎは、「既存の職員に行う場合」と「欠員補充で入職してきた新入職員に行う場合」で、大変さが大きく異なります。引き継ぎ事項は口頭だけではなく、書面でも残して渡せるようにしましょう

    有給休暇の取得は労働基準法第39条で保障された労働者の権利であり、勤続6ヶ月以上で年10日以上が付与されます(厚生労働省「年次有給休暇制度について」)。

    「前任者は消化していなかった」「忙しくて取れない」といった理由で取得を諦める必要はありません。退職日までに残日数を確認し、引き継ぎスケジュールと調整しながら計画的に取得しましょう。

    ステップ4:保育士専門の転職エージェントを利用

    退職の準備と並行して、早めの転職活動を進めるのがおすすめです。

    とくに年末から年度末、新年度にかけては保育士転職のピークともいえる時期です。焦らずに希望の転職先を見つけて内定をもらうためには、保育士専門の転職エージェントや紹介サービスを利用しましょう。

    求人を効率的に探せたり、希望を伝えて合う転職先を見つけてもらえたりするのはもちろん、キャリアアドバイザーが面接対策や条件交渉もサポートしてくれるので、安心して転職を進めることができそうです。

    保育士の年度末転職は、求人数も内定スピードも年間で最も動きの大きい時期。意向調査で意思を伝えたタイミングと並行して動き出すことで、慌てずに次の職場を選べます。
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    意向調査と退職に関するよくある疑問Q&A

    意向調査で退職を伝えたいときによくある質問や疑問をまとめました。

    Q. 意向調査で退職を伝えたらすぐに辞めないといけない?

    A. 退職時期は本人の希望と園との調整で決められるため、即日退職になることはありません。

    意向調査はあくまで次年度の人員計画を立てるためのもの。意思を伝える際に「年度末」「○月末」など具体的な希望日を示しておけば、園側も計画を立てやすく、双方の認識ズレを防げます。保育士バンク!では希望退職日からの逆算で転職スケジュールもご提案しています。

    Q. 意向調査では「続ける」と書いておいて、あとから辞められる?

    A. 後から退職に変更することは可能ですが、意向調査の段階で正直に伝える方がスムーズです。

    後から「やはり退職」となれば園の人員計画の変更を強いることになり、関係が気まずくなる原因にもなります。退職を考えているなら意向調査で伝える方が、退職までの関係を円満に保ちやすくなります。

    Q. 転職先が決まっていないと、退職の希望は伝えられない?

    A. 転職先が決まっていなくても、退職の意思があれば伝えてOKです。

    むしろ早めに伝えることで計画的に転職活動を進められ、希望する園に「○月から入職可能」と伝えやすくなります。保育士バンク!では、意向調査後に転職活動を始める保育士さんを多数サポートしており、退職準備と求人紹介を並行して進められます。

    Q. 意向調査で退職を伝えたら、退職日までいたたまれなくならない?

    A. 伝え方とその後の過ごし方次第で、気まずさはほぼ避けられます。

    意向調査ではポジティブな理由と希望日を明確に伝え、「最後まで業務と引き継ぎをしっかり務めます」と添えるのが基本です。後任への引き継ぎや保護者・関係者への配慮ができていれば、退職までの関係が悪化することはほとんどありません。

    Q. 保育士の転職サービスに登録すると、今の職場にバレない?

    A. バレません。本人の許可なく勤務先に情報が共有されることはありません。

    保育士バンク!では「在職中」とお伝えいただければ、連絡のタイミングや方法にも配慮します。電話を控えてほしい時間帯のリクエストにも対応するので、休憩時間や勤務後のやりとりが基本になります。

    Q. まだ辞めるか決めていないけど、相談だけでもOK?

    A. はい、相談だけでもOKです。

    「他の園の条件を知りたいだけ」「自分の働き方を一度見直したい」という情報収集目的のご相談も多くいただきます。保育士バンク!では強引な転職誘導は行わず、検討段階のご相談を歓迎しています。

    Q. 保育士バンク!に登録後、しつこく連絡が来ない?

    A. 連絡頻度は指定できるので、しつこい連絡はありません。

    希望の連絡方法(電話・LINE・メールなど)や時間帯を伝えれば、それに合わせた対応になります。「まずは情報収集だけ」と伝えておけば必要以上の連絡はなく、ご自身のペースで進められます。

    電話が苦手ならLINE、勤務中の連絡を避けたいなら時間帯の指定、と先に伝えておけば自分のペースで進められます。
    連絡頻度や時間指定もどんな感じか気軽に聞いてみる

    意向調査は、退職の意思を前向きに伝える機会

    意向調査は、園に配慮しながら自分の退職意思を伝えられる絶好の機会といえます。前向きな理由と明確な希望日を整理して伝えて、スムーズに次のステップへ進めましょう。

    無理のない円満退職を成功させるためにも、意向調査での伝え方やその後の流れなども把握して、早めの準備を心がけたいですね。その際は、早めの転職活動も忘れずに!

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