保育士の平均年齢は?公立・私立別の年齢分布と主任保育士の平均年齢も

保育士の平均年齢は36.7歳と全業種平均より若い一方、施設形態によって20代が中心の園から40代が活躍する園まで分布はさまざまです。今回は、公立・私立の違いや、新任(平均27.0歳)・主任(平均47.5歳)といった役職別の年齢層も徹底比較。年齢層の傾向を知ることで、自分に合った職場選びのヒントが見つかります。

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この記事でわかること
  • 20代〜50代の年齢別平均給与・ボーナス・年収データ ▼詳細
  • 新任保育士の平均年齢は27歳!20代後半にも人気の職種 ▼詳細
  • 今の園で働き続ければ本当に給与は上がるの?年齢×給料のリアル事情 ▼詳細

保育士の平均年齢は36.7歳!

厚生労働省が2020年に公開した資料「保育士の現状と主な取り組み」によると、全国の保育士さんの平均年齢は、36.7歳 となっています。

全業種での平均年齢が43.1歳となっているため、保育士さんの平均年齢は比較的若いことが分かります。

男女の違いでは、女性保育士さんの平均年齢は37.0歳

男性は31.9歳と若干若いようです。

これは、女性保育士の平均勤続年数が7.9年なのに対して、男性保育士の場合は6.2年とやや短いことも関係があるかもしれません。

男性保育士の勤続年数が短いことについては、複合的な理由が考えられます。

例えば、女性中心になってしまいがちな職場環境が多いことや、業務上、乳幼児と触れ合う機会が多い、着替えやオムツ・トイレ介助の必要があることなどから、男性保育士にとって働きにくい状況が生まれてしまう場合があるでしょう。

これらの改善には、男性保育士さん個人の問題だけではなく、保育現場や保育士養成校での教育、現場や保護者の意識を変化させていくことが必要かもしれません。

年齢構成は20代が3割

年齢構成の割合は以下の表のようになっています。

年齢構成比

引用:保育士の現状と主な取り組み/厚生労働省

この割合を見ると、20代がボリュームゾーンになっている ことが分かります。

保育士は年齢制限がなく定年後など高齢でも働くことが可能なため、平均年齢がやや上がる傾向が考えられます。

それでも先述のように、他業種と比べて平均年齢が若いことを考えると、この分布もうなずけるでしょう。

また、これらの結果を裏付けるものとして、「保育士試験合格者が保育士として働くことへ感じる不安」の理由として「年齢・体力」が12.6%で、全体の3番目に多い回答となっていることが挙げられるでしょう。

このことからも、保育士の仕事は体力がある若いうちの方が働きやすいというイメージが根強くあるということが見て取れますね。

施設別に違いがあるものの、全体的に各世代が均等に分布

全国保育協議会の会員調査(2021年版)では、正規保育士・保育教諭の統計が公表されており、保育園の施設ごとの年齢分布を知ることができます。

全体でみると、各世代がほぼ均等に分布しているのが分かります。

年齢別グラフ

なお、施設ごとに見ると、公立の認可園では各世代が均等に分布しているのに対して、同じく公立でも民営の園や、認可・認可外を含んだ私立園では、20代が多いのが特徴的です。

なかでも20代が最も多かった施設は「幼保連携型認定こども園」で、全体の34.5%でした。

また、認可外の託児所などが含まれる「小規模保育事業」では【20代・27.1%】【30代・23.8%】なのに対して【40代・27.4%】と、40代が最も高い割合を占めています。

このように、施設形態や運営母体によっても、年齢分布に差が出ているのが分かります。

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新任保育士の平均年齢は27.0歳

ここでは、新任保育士さんの平均年齢について見ていきましょう。

全国保育協議会の会員調査(2021)によれば、新任保育士さん全体の平均年齢は、27.0歳。

平均年齢の分布は、多い順に【24歳以上・36.1%】【22歳未満・27.1%】の順になっています。最も少ないのが【22歳~24歳未満・12.6%】です。

保育士養成校卒業後に新卒で入職する場合は、2年制は20歳、4年制では22歳となることが多いと考えられるため、新卒という観点から見ると、2年制を卒業して入職している保育士さんが多いことが分かります。

また、24歳以上で新任保育士として入職する割合が多いことからは、2年制・4年制いずれを卒業している場合も、一度保育士以外の職業などを経験してから、改めて保育業界に転職している方が多いことが推察されますね。

施設ごとの新任保育士さんの平均年齢をグラフにしてみました。

施設別平均年齢

全体の平均年齢を中心軸にして、認可園が最も若く、認可外の託児所といった小規模保育事業の平均年齢が高いことが分かります。

新任保育士さんの年齢!公立と私立での違いは?

認可園の公立では多い順に【24歳以上・38.4%】【22~24歳未満・14.6%】となっています。

また私立では【22歳未満・35.8%】【24歳以上・34.6%】の順に多くなっていることから、私立の方が新任保育士さんの年齢はやや若い傾向にあるようです。

新任保育士さんの年齢!認可・認可外など施設ごとの違いは?

割合に多少の差はありますが、認可・認可外と幼保連携型認定こども園・保育所型認定こども園のいずれも最も多いのが【24歳以上】次いで【22歳未満】となっています。

特に、幼保連携型認定こども園では、他の施設と比較して【22歳未満】の割合が高いのが特徴です。全体の30.8%を占めていることから、若い世代や新卒採用に力を入れている施設も多いことが推測されます。

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主任保育士の平均年齢は47.5歳

全国保育協議会の会員調査(2021)によれば、主任保育士・主幹保育教諭の平均年齢は47.5歳 となっています。

平均年齢の分布は【40~50歳未満・41.5%】がおよそ半数近くを占めているのが分かります。また次いで多いのが【50歳以上・33.5%】。施設によっての差はほとんどないようです。

さらに、主任保育士になるまでの平均勤続年数を見てみましょう。

平均勤続年数は20.5年。分布で見ると【20~30年未満・32.2%】となっており、これは、前回の調査である2016年に比べて短くなっているようです。

幼保連携型認定こども園と保育所型認定こども園では、【10~20年未満】がともに35%代で最も多くなっており、併せて見ても、保育士さんのキャリアパスが若い世代にとって身近なものとなっていることが分かります。

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    年齢 月給 年間賞与等 平均年収
    20~24歳 22万8,900円 51万7,800円 326万4,600円
    25~29歳 25万1,000円 62万7,000円 363万9,000円
    30~34歳 26万4,400円 65万6,300円 382万9,100円
    35~39歳 27万6,600円 80万8,200円 412万7,400円
    40~44歳 28万1,100円 83万7,400円 421万0,600円
    45~49歳 28万6,400円 86万3,700円 430万0,500円
    50~54歳 28万8,300円 81万9,000円 427万8,600円
    55~59歳 30万1,800円 95万7,100円 457万8,700円

    ※上記の年収額は「月給×12ヶ月+年間賞与等」で算出した目安となります(2025年度賃金構造基本統計調査より)。

    40代〜50代にかけて、役職についたり処遇改善加算の対象となったりすることで、給与にしっかりと反映されていると言えます。

    だからこそ、「若手のうちのお給料」だけで見切りをつけてしまうのは要注意。

    定年まで長く働き続けることで、生涯年収は大きく変わってきます。年齢構成の分布にさまざまな世代がいたように、自分自身が年齢を重ねた時にきちんと評価され、昇給ペースが保たれる「長く働ける園」を選ぶことが、将来の安心を掴むことにつながるでしょう。

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    保育士の年齢に関するよくある質問(FAQ)

    Q. 保育士は何歳まで現役で働けますか?

    A. 保育士資格に有効期限はなく、定年後も60代・70代で活躍している方は大勢います。

    公立園では定年まで勤め上げる方が多いですが、私立園や小規模保育、ベビーシッターなどでは定年後の「シニア保育士」の採用も活発です。パートタイムや短時間勤務など、年齢に合わせた柔軟な働き方を選べるのがこの仕事の強みです。

    Q. 40代・50代から未経験で保育士になれますか?

    A. はい、十分に可能です。近年の新任保育士の平均年齢は27.0歳ですが、30代・40代で資格を取得し、異業種から転職する方も増えています。

    特に「小規模保育」や「家庭的保育」では、子育て経験や人生経験が豊かなベテラン層が重宝されます。体力面が心配な場合は、行事の少ない園や担任を持たない補助業務からスタートするのがおすすめです。

    Q. 保育士の平均年齢が他業種より若いのはなぜですか?

    A. 主な理由は「若手の入職者が多いこと」と「ライフイベントによる離職」の2点です。

    全業種の平均年齢が43.1歳なのに対して、保育士の平均年齢は36.7歳と比較的若いのが特徴です。これは毎年多くの新卒者が入職する一方で、結婚や出産を機に一度現場を離れる方が多いためですが、復職支援により長く働き続けるベテラン層も増えています。

    Q. 年齢によって選ぶべき施設形態(公立・私立・認定こども園)は変わりますか?

    A. 自分のライフスタイルや体力に合わせて選ぶのがベストです。

    20代・30代が中心の「認定こども園」は活気があり、若いうちから経験を積むのに適しています。一方、40代以上の割合が高い「小規模保育」は、落ち着いた環境を求める方に人気です。公立園は全世代が均等に在籍しており、幅広い年代と協力して働けるのが特徴です。

    Q. 主任保育士などの役職に就くのは何歳くらいが多いですか?

    A. 主任保育士の平均年齢は47.5歳となっており、40代後半がボリュームゾーンです。

    平均勤続年数は約20.5年程度が目安ですが、キャリアパスの多様化により、30代からリーダー職に就くケースもあります。施設形態によっては、若いうちからマネジメント経験を積むことも可能です。

    Q. 働き続ければ、給料は上がっていきますか?

    A. 多くの園では経験年数に応じた昇給がありますが、園の規模や人事制度によってペースは大きく異なります。

    処遇改善加算をしっかり取得している園や、キャリアアップ研修に伴う役職手当(職務分野別リーダーや副主任など)の制度が整っている園であれば、年齢や経験に合わせて着実に収入は上がっていきます。50代後半には年収450万円となり、定年退職すると500万円以上の退職金が得られる場合もあります。

    もし今の職場で数年働いてもベースアップがほとんどない場合は、将来を見据えて「長く働いた分だけ正当に評価される園」へ目を向けてみるのも、ひとつの選択肢ですよ。

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    出典:保育士の現状と主な取り組みについて/厚生労働省出典:全国保育協議会会員の実態調査2021報告書/全国保育協議会<p>出典:2025年度賃金構造基本統計調査/厚生労働省</p>

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