外遊びやお散歩がますます楽しくなってくる時期ですが、同時に心配なのが「紫外線」です。
ただ園庭で遊んでいるだけなのに、子どもたちも、保育士も真っ黒!なんてことはないでしょうか?保育園では、保護者から子どもに日焼け止めを塗るのをお願いされることも増えてきているということです。
実はこれはとても大切なことなのです。
1998年に母子手帳から「日光浴」の必要性の記述が無くなり、2002年にはWHO(世界保健機構)が日焼けのリスクを発表しました。
紫外線の危険性について一般にも広く知られるようになりましたが、「肌の老化に悪影響な物」という様なイメージが占めています。
今回は、日焼け、紫外線対策をご紹介します。
日焼けとは?
シミ、しわの原因にもなる日焼けですが、人は生涯浴びる全紫外線量の約半分を18歳までに浴びているそうです。
現在はオゾン層の破壊により、確実に有害紫外線が増加しています。
急に日焼けをすると、皮膚はやけどと同じ状態になります。
赤く腫れたり、痛みを伴い、水膨れになることもあります。
ひどいときは皮膚科の受診が必要になります。
保育園でやって欲しい、子どもの紫外線対策
〇子どもは大人より紫外線の影響が大きい!
子どもは遊びやお出掛けで、室外で過ごす時間が長い=太陽光を浴びる機会が多い状態です。
まだ体が未発達で皮膚も薄い子どもは、大人より紫外線によるダメージを受けやすく、さらにその影響の積み重ねが後々の皮膚がん、白内障などの眼の障がいの危険性を高めてしまいます。
「生涯に浴びる紫外線の大半は18歳までの間」と言われる程ですので、日光に無防備な状態で長時間さらすことは控えましょう!
〇お日様との上手な付き合い方
紫外線の浴びすぎは禁物ですが、外遊びは子どもの成長に欠かせないものです。
子どもに無理強いや遊びを減らす様なことをさせない、上手な対策方法を準備しましょう。
〇日焼け止めは、体の大事なポイントを抑えて塗り直しをする
首の後ろや耳は忘れがちな箇所。
そして日焼けが目立つ鼻や頬は特に念入りに塗布します。
また、子どもはとても汗っかきなので、2~3時間おきに重ね塗りをすれば安心でしょう。
〇帽子は機能重視
見た目のデザインだけで選ばずに、これから暑くなる季節にも対応できる物を選びましょう。
・つばの広いタイプ
・濃い色、目が詰まった生地など紫外線を遮断できる物
・熱中症対策に通気性・吸収性が良い素材
〇遊ぶ時間、場所に配慮する
アスファルトやコンクリート上は、反射してさらに紫外線量が多くなりなす。
また、園によっては、園庭に木を植えて日陰を作ったり、光を反射しやすい砂場に屋根を設けているところもあったりしますね。
さらに、日本では年間を通してAM10:00~PM2:00が1日の中で最も紫外線が多い時間帯です。
この時間はできるだけ外出を避けたり、日陰を上手く使って過ごせるようにしましょう。
それでも日焼けをしてしまったら…
日焼けをしたら、肌が赤くなり、ヒリヒリと痛いですよね。
そんな症状を和らげるには、まずは、冷たいタオルやアイスノンなどで冷やしましょう。
子どもは加減が分からないので、保育士さんたちや大人が、冷やす位置を変えるなどしてあげてください。
日焼けについて日頃から対策をしましょう
この20年間で、紫外線量は少しずつですが増えてきていると言われています。
もちろん、日焼けが絶対にNG!というわけではありません。
子どもがイキイキと外で遊んでいるのは非常に良いことですし、骨の発育に必要なビタミンDは、紫外線に当たることで生成されます。
日焼けした子どもって、健康的な元気な子!という感じがしますよね。
子どもは限度が分からないことがあるので、保護者・保育士がケアしてあげることは必要ですね。
無闇に紫外線に過敏になる必要はありませんが、日頃から大人がしっかり対策をして、子どもたちを日焼けから守ってあげましょう。