保育士と看護師の資格取得はどっちが難しいのでしょうか。今回は、保育士と看護師試験の合格率・難易度、試験内容を解説します。両方の資格を取る場合は、先に看護師資格を取得したほうがよい理由も紹介!また、意外と知られていない保育園看護師という働き方についてもまとめたので、この記事を参考に自身の進むべき道を考えてみましょう。
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保育士と看護師資格どっちが難しい?合格率を比較!
「保育士と看護師、どちらの資格を取るのが大変なんだろう?」
進路を考えている方や子育て・医療の分野で働きたいと考えている方にとって、気になる疑問ではないでしょうか。
【2019年度~2023年度の過去5年間の合格率】
- 保育士試験の合格率:平均約22.3%
- 看護師国家試験の合格率:平均約90.3%
【保育士試験の受験者数と合格率】

【看護師試験の受験者数と合格率】

合格率を比較してみると、保育士試験のほうが難しく感じられるかもしれません。
とはいえ、実はこの合格率の差には、「試験制度の違い」と「受験者層の特徴」が大きく関係しており、単純に数字だけでは比べられない背景があります。
では、なぜ保育士試験の合格率はここまで低くなるのでしょうか。
その理由を、試験の仕組みや受験者の違いから詳しく見ていきましょう。
なぜ保育士試験の合格率は看護師試験よりも低いの?
看護師試験は学校教育が必須だから、そもそも合格率が高い
看護師国家試験は、大学や専門学校などの養成課程を修了した人だけが受験できる資格試験です。
あらかじめ専門的な教育を受けていることが前提であり、誰でも自由に挑戦できる試験ではありません。
養成校では、国家試験の出題範囲に沿った授業が組まれており、医療や看護の基礎から実習、試験対策まで、段階的に学べるカリキュラムが整っています。
さらに、模擬試験やグループ学習などのサポート体制も充実しており、多くの学生が十分に準備を整えて本番に臨んでいるようです。
こうした教育環境のもと、「受かって当たり前」という意識が広がっているのも、90%前後という高い合格率を保つ一因と考えられます。
保育士試験は誰でも受験できるから受験者層が幅広い
保育士試験は、一定の学歴や実務経験を満たしていれば、年齢や職歴を問わず誰でも受験できます。
そのため、養成校に通わずに通信講座や独学で学ぶ方も少なくありません。
「まずは試しに受験してみよう」と軽い気持ちで受験する方もいれば、対策をしっかり立てたうえで1発合格を目指す方もいるでしょう。
このように、受験者の年齢層や学習環境、準備の進み具合が異なることが、合格率にも大きく影響している可能性があります。
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保育士試験と看護師試験の違いをチェック!

保育士試験と看護師試験では、試験内容や受験資格、実施頻度などにさまざまな違いがあります。
それぞれの試験内容を詳しく紹介します。
保育士試験
保育士試験の試験日程や受験資格、試験の内容を紹介します。
試験日程
毎年2回(筆記試験 ・前期4月 ・後期10月 実技試験 ・前期6月 ・後期12月)に開催
受験資格(以下のいずれかに該当)
- 大学・短期大学・専門学校の卒業者
- 1991年3月31日以前に高等学校の卒業者※2025年時点で52歳以上の方が該当
- 高校を卒業し、児童福祉施設などで所定の実務経験者(2年以上かつ2880時間以上)
- 中学校を卒業し、児童福祉施設※などで所定の実務経験者(5年以上かつ7200時間以上)
※児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設
保育所(利用定員20名以上)/保育所型認定こども園/幼保連携型認定こども園/児童厚生施設(児童館)/児童養護施設/助産施設/乳児院/母子生活支援施設/障害児入所施設/児童発達支援センター/児童心理治療施設/児童自立支援施設/児童家庭支援センター
受験内容
筆記試験合格後に実技試験に挑戦し、合格を目指します。
【筆記試験】
9科目:保育原理/教育原理および社会的養護/児童家庭福祉/社会福祉/保育の心理学/子どもの保健/子どもの食と栄養/保育実習理論
マークシート方式で全160問が出題され、各科目で60点以上を取ることが合格の条件です。全科目の合格が必要ですが、一度合格した科目は3年間有効、その期間内に残りの科目に合格すれば、実技試験へと進むことができます。
【実技試験】
受験者が3分野の中から、2分野を選んで試験に臨みます。
・音楽表現に関する技術(ピアノで弾き歌いなど)
・造形表現に関する技術(描画で保育士と子どもが遊ぶ風景を描くなど)
・言語表現に関する技術(3分間の物語を話すなど)
保育士さんは「ピアノを弾けなければ難しい」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実技試験では音楽・造形・言語の3分野から2つを自由に選ぶことができます。
音楽表現を選ばずに試験に臨むという選択肢もあることから、ピアノを弾けない方もチャレンジできる仕組みです。
実際、ピアノが得意でなくても保育士として活躍している方は多く、過度に心配する必要はないでしょう。
看護師試験
試験日程
毎年1回(2月頃)に開催
受験資格(以下のいずれかに該当)
- 看護系大学を卒業、または卒業見込みの方
- 看護師養成校で3年以上の課程を修了、または修了見込みの方
- 准看護師としての実務経験があり、指定された課程を修了した方
- 外国の看護師免許を保有し、厚生労働大臣が認めた方など
看護師国家試験を受けるには、あらかじめ専門的な教育を修了していることが前提となっています。
受験内容
筆記試験の1回のみで、すべての科目に合格する必要があります。
【筆記試験】
11科目:人体の構造と機能/疾病の成り立ちと回復の促進/健康支援と社会保障制度/基礎看護学/地域・在宅看護論/成人看護学/老年看護学/小児看護学/母性看護学/精神看護学/看護の統合と実践
マークシート方式で240問が出題され、必修問題では80%以上、それ以外の一般問題・状況設定問題の合格基準は毎年変動します。全科目を一度に受験し、合格する必要があります。
看護師は筆記試験のみですが問題数が膨大なため、時間配分などに気をつける必要がありそうです。
保育士試験と看護師試験の違いを表でチェックしてみましょう。
| 比較項目 | 保育士試験 | 看護師試験 |
|---|---|---|
| 試験回数 | 年2回 | 年1回 |
| 受験資格 | 学歴や実務経験などで条件を満たせば誰でも可能 | 看護系の養成校卒業(見込み)者のみ |
| 筆記試験の科目数 | 9科目 | 11科目 |
| 合格方法 | 科目ごとに合格を積み重ねられる(合格は3年間有効) | 全科目を一度で合格する必要あり |
| 実技試験の有無 | 筆記試験合格後にあり(音楽・言語・造形の3分野から2分野選択) | なし |
このように、保育士試験と看護師試験の内容には大きな違いがあります。
どちらの資格を目指すか迷っている方は、上記の点を参考にしてみてください。
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保育士・看護師どっちの資格を取得する?自分の考えを整理する方法
ここまで、保育士試験と看護師試験の違いや合格率について紹介しましたが、どちらの資格を取得するべきか迷ったときには自分の考えを整理することが大切です。
そんなときは、次のような視点で自分に合った道をじっくり考えてみましょう。
保育士と看護師の仕事の特徴をふまえて考える
保育士と看護師では、仕事内容や求められる役割に大きな違いがあります。
保育士は、子どもの成長を支える存在として、遊びや生活を通してサポートし、保護者と連携しながら日々の保育を行います。
一方、看護師は医療の現場で命に関わる判断や処置を担い、患者さんやその家族を支える役割を果たします。
このように仕事内容や役割が大きく違うことから、自分が一番興味のある分野がどちらなのかを考えてみましょう。
保育士と看護師の仕事体験の動画やInstagramなどを確認する
保育士と看護師、どちらの仕事が自分に合っているかを考えるとき、実際の現場の雰囲気を知ることが大切です。
たとえば、保育士や看護師として働く方が日々の仕事内容を発信している動画やSNS投稿などをチェックするとよいかもしれません。
それぞれの仕事の密着動画を見たり、Instagramで保育や看護の現場の様子を紹介している投稿をチェックしたりすると、リアルな働き方や現場の雰囲気を知ることができるでしょう。
「想像していた仕事と違った」と後悔しないためにも、こうした情報を参考にしながら、自分が進むべき道を考えてみるとよいですね。
なお、保育士バンク!チャンネルでは、有名人が保育士の仕事に挑戦する様子を紹介しており、保育の楽しさや大変さをリアルに感じられる内容が満載です。
興味のある方は一度視聴してみてくださいね。
将来、「どのような職場で誰の力になりたいか」を考える
保育士も看護師も、さまざまな場所で活躍できる仕事です。
たとえば保育士の場合、私立保育園や認定こども園、児童福祉施設などがあり、子どもの年齢や支援の内容によって働く環境に違いがあります。
看護師も同様に、病院やクリニックのほか、訪問看護・福祉施設・企業など、多様な職場があります。
このように、資格を取得した後も働く場所の選択肢は幅広く、どこでどんな風に人を支えたいかによって、目指す道も変わってくるでしょう。
たとえば…
と感じて職業を考えた場合に
看護師の場合…
小児科やNICU(新生児集中治療室)などで、医療的なケアを通して子どもの命や健康を支える役割を担う
保育士の場合…
病院内や病児保育施設で、病気の子どもの遊び相手になったり、日常生活をサポートしたりする形で関わる
このように、働く場所や関わり方によって、選べる道はたくさんあります。
選択肢を狭めずに「自分自身が本当にやりたいこと」をじっくり考えてみましょう。
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そのため、看護師資格を先に取得してからでも保育士資格に挑戦することができるでしょう。
実際に、看護師として働いた経験を活かして、「もっと子どもに寄り添いたい」「病児保育の分野でも関わりたい」と考える方が、保育士資格の取得に踏み出すケースもあります。
このように、保育士はライフステージに応じて柔軟に目指せる資格であることも、知っておくことが大切です。
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両方の資格を取得する道もありますし、どちらかを選んだ後に、将来的にもう一方の資格にチャレンジすることも可能です。
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出典:看護師国家試験の施行/厚生労働省出典:保育士試験の実施状況(令和5年度)/厚生労働省出典:令和7年試験案内/一般社団法人 全国保育士養成協議会出典:第109回保健師国家試験、第106回助産師国家試験及び第112回看護師国家試験の合格発表/厚生労働省出典:第108回保健師国家試験、第105回助産師国家試験及び第111回看護師国家試験の合格発表/厚生労働省出典:第107回保健師国家試験、第104回助産師国家試験及び第110回看護師国家試験の合格発表/厚生労働省出典:第106回保健師国家試験、第103回助産師国家試験及び第109回看護師国家試験の合格発表/厚生労働省出典:第105 回保健師国家試験、第102回助産師国家試験及び第108回看護師国家試験の合格発表/厚生労働省

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