お泊り保育にはたくさんの持ち物が必要です。たくさんの荷物を入れること、移動距離が長い場合を考えると、収納力があり、かつ疲れにくいかばんが理想ですね。このコラムでは、お泊り保育に関する持ち物やリュックの選び方、事前に保護者に伝えておきたいことなどをまとめました。リュック選びで迷ったときは参考にしてみてくださいね。
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お泊り保育とは?
お泊り保育とは、園内もしくは園外の宿泊施設を利用して、子どもたちみんなで1泊2日のお泊りをすること。そのお泊り保育の基本的な流れは、以下のスケジュールが一般的です。園によっては夕食の前にお風呂を済ませたりなど、順番や時間、内容は園ごとに異なります。
<1日目>
15:00 集合・開会式
16:00 お昼の活動(ゲーム、水遊びなど)
17:00 買い物・調理体験
18:00 夕食
19:00 お風呂
20:00 夜の活動(キャンプファイヤー、花火など)
21:00 就寝
<2日目>
6:00 起床・ラジオ体操
7:00 朝食
8:00 お片付け
9:00 閉会式・解散
夜ごはんをみんなで作ったり、お風呂に入ったり、泊まったりなど、盛りだくさんのスケジュールで行われます。そのため、それに必要な持ち物もたくさん持っていくことになります。
持ち物チェックリスト
お泊り保育に必要なものはおおよそ以下のものが基本です。
必要なもの
・スモック
・帽子
・着替え
・パジャマ
・タオル、バスタオル
・歯磨きセット
・水筒
・ビニール袋
場合によっては必要なもの
・常備薬(酔い止め薬など)
・プール道具
・食器類(カレー皿など)
・掛け布団(タオルケットなど)
・敷布団(お昼寝布団など)
・枕
そして何より大事なリュック!
見落としてしまいそうですが、これらの持ち物がしっかりおさまるカバン、すなわちリュックこそ必要な持ち物です。容量のあるカバンであれば必ずしもリュックである必要はないのですが、ボストンバックだと常に手で持っていなければならず、手をふさがいでしまうので、保育園のお泊り保育にはリュックを使う子が多いです。では、次の項でどういったリュックを選べばいいのかポイントを紹介します。
お泊り保育でのリュックの選び方
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持ち物がとても多いお泊り保育。それをしっかり収納するには、どのようなリュックを選べばよいのでしょうか。
サイズ
リュックはおおよそ(縦)45cm×(横)30cm×(高さ)15cmぐらいのサイズのもので、約20リットルのものを使う場合が多いようです。布団などの持参が必要でもう少し大きいリュックがほしい場合、少し大きく感じられるものでも、小学校入学後にも使える機会があるかもしれないので問題ないでしょう。余裕があれば、リュック自体の重さも考慮して軽いものを選ぶと持ち運び時に楽になりますね。
素材や丈夫さ
肩ひも部分や背中に厚めのクッションが入っていれば、多少荷物が重くても背負いやすく疲れにくいでしょう。反対に、肩ひもが細くて肩に食い込みそうなものや、肩ひもがズレ落ちやすいものだと、背負っているだけで必要以上に疲れてしまう可能性があります。新しく購入する場合は、お店で実際に背負ってみて、肩にふれる感覚などを確かめたいですね。
機能やデザイン
例えばトレッキング用やスポーツブランドのものなら、リュックの内側も外側もポケットが充実しているものも多いでしょう。ドリンクホルダーがついていたり、ティッシュやハンカチなどがすぐに取り出しやすいように表のポケットに入れることもできるので便利です。
お泊り保育を行うのは基本的に5歳児なので、小学校入学を控えた子どもたちです。そのため、デザインに関してもサイズ同様に、小学生になってからも使えそうなものを選ぶと、飽きずに長く使えそうですね。
持ち物の準備で保護者に伝えたいこと
お泊り保育の持ち物準備について、保護者に伝えておきたいことがあります。
必ず記名をする
子どもたちの持ち物には、必ず全てのものに名前を書いてもらいましょう。スモックや帽子にはもちろんのこと、下着やくつ下、ハンカチ、ティッシュなど、細かいものにも記入してもらいましょう。
初めてのお泊りの中、大人数で食事やお風呂などの行動をともにするので、紛失物の発生や間違えて他の子のものを使ってしまうということは必ずと言っていいほど起きます。そういった混乱をひとつでも防ぐためにも、記名は徹底して行ってもらうように呼び掛けてくださいね。
新しい物にはある程度慣れておく
楽しみにしていたお泊り保育に備えて、新しいくつやパジャマなどを購入して臨む子も多いでしょう。ただ、当日に新しく使い始めると、くつズレでトレッキングを楽しめなかったり、慣れない着心地のパジャマで眠れないということにもなりかねません。
当日に新品をおろしたい気持ちになってしまいそうですが、お泊り保育が楽しい思い出になるように、事前に使ってある程度慣れた状態で持ってくるように保護者に伝えておきましょう。
子どもといっしょに準備をする
お泊り保育の持ち物の準備は、子どもといっしょにするように保護者に伝えられるとよいでしょう。子どもと保護者がいっしょに準備をすることで、何を入れたか、リュックの中のどこにしまったかを子ども本人が把握することができます。
そうすることで、お泊り保育当日はスムーズに必要なものの出し入れがしやすくなる上、実感がわいてきてより楽しみになるでしょう。また、こういったイベント事に際して、何が必要なのかを自分で考えたり用意したりする練習にもなりますね。
チャック付きビニール袋を活用
チャック付きのビニール袋やメッシュ素材の入れ物などを使うと、中身が見えるので準備のときはもちろん、お泊り保育当日もリュックから探しやすくなります。次の日の着替えが入った袋、パジャマを入れた袋などのように、使うシーン状況別で袋を分けておくと子どももわかりやすいでしょう。
そのため、「着替え」「パジャマ」「お風呂セット」といったように、その袋に中身を書いてもらいましょう。名前もいっしょに書いてもらえるとより安心です。
しっかり準備をしてお泊り保育を成功させよう
お泊り保育は子どもたちにとって楽しみな一大イベントです。持ち物の準備や、リュック選びをしっかりして、当日に備えてもらいましょう。お風呂や寝る時などは保護者がおらず、自分のことを自分でしなければならない不安を子どもたちは感じてしまうかもしれません。その不安やトラブルを少しでも抑えられるよう、事前の準備をしっかりするように保護者に伝えたいですね。