保育園でのハロウィン行事に向けて、3歳児から5歳児の子どもが楽しめる製作を知りたいという先生もいるかもしれません。年長クラスであれば、ハロウィンについて親しみを持ちながら製作に取り組みたいですよね。今回は、3歳児から5歳児向けのハロウィン製作について、お面や帽子、お菓子入れなどのアイデアを紹介します。
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■目次
保育園のハロウィン行事を盛り上げるアイテムとは?
10月31日はハロウィン。
子どもたちがより楽しめるようなアイテムを取り入れて、保育園や幼稚園でのハロウィンパーティーを盛り上げたいですよね。
ハロウィンパーティーでは、以下のようなアイテムが活躍するでしょう。
- 仮装アイテム(お面や帽子など)
- お菓子入れ
- モビールなどの飾り
- おばけのおもちゃなど
そこで、以上のようなアイテムを子どもたちと手作りで作ってみるのはいかがでしょうか。
幼児クラスは、自分の表現したいものをイメージしながら製作する姿が見られる時期なので、紙皿や紙コップ等の身近な素材やはさみなどの道具を使って作れるアイデアを取り入れてみましょう。
そして製作を通して、ハロウィンの風習への理解を深められるといいですね。
今回は、ハロウィン製作にぴったりなアイデアを3歳児、4歳児、5歳児の年齢別に紹介します。
3歳児向けのハロウィン製作
3歳児の子どもが楽しめるハロウィン製作のアイデアをまとめました。
紙皿を使ったハロウィンリース
紙皿を使って簡単に作れるハロウィンリースを紹介します。
用意するもの
- 折り紙
- 紙皿
- リボン
- キリ
- はさみ
- のり
作り方
1.紙皿の中心部分を丸く切り抜きます。
2.紙皿の上部にキリで穴をあけます。
3.折り紙で作ったかぼちゃやおばけ、コウモリなどを紙皿の周りに貼り付けます。
4.(2)であけた穴にリボンを通して結べばできあがりです。
ポイント
先生は紙皿の真ん中を丸く切り抜き、キリで穴をあけておきましょう。
リースにつける飾りは、オレンジ色や黒色、紫色の折り紙をちぎって、ランダムに貼り付けるだけでもハロウィンらしくなりますよ。
また、どんぐりや落ち葉などを貼り付けてみても、秋らしくてかわいいリースに仕上がりそうです。
以下の動画では切り絵を使ったリースの製作を紹介しています。くわしい作り方を知りたい方は、以下を参考にしてみてくださいね。
参考動画:「もみじリースで園を秋色に染めてみよう/保育士バンク!」
ハロウィンのちぎり絵製作
ハロウィンの壁画にも応用できるちぎり絵の製作を紹介します。
用意するもの
- 画用紙
- 折り紙
- クレヨン
- のり
作り方
1.画用紙にかぼちゃやおばけのシルエットをクレヨンでかきます。
2.折り紙をちぎって、(1)でかいた枠の中に貼っていきます。
3.画用紙の空いているスペースに自由に絵をかけばできあがりです。
ポイント
(1)の工程は先生が事前に行なっておきましょう。
折り紙を小さめにちぎり、周りから貼り付けていくときれいな仕上がりになるかもしれません。
製作を始める前の導入として、絵本などでジャック・オー・ランタンの絵を見せておくと、子どもたちも完成形をイメージしながら製作することができそうですね。
ビニール袋と折り紙で作るかぼちゃ
くしゃくしゃと丸めた折り紙とビニール袋を使ってかぼちゃの置物を作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙(オレンジ色)
- 画用紙(黒色)
- ビニール袋
- ビニールテープ(緑色)
- 両面テープ
- セロハンテープ
作り方
1.オレンジ色の折り紙を何枚かくしゃくしゃと丸め、ビニール袋の中に入れます。
2.ビニール袋の中に空気が入るようにして口を結びます。(袋が膨らんだ状態にする)
3.結び目の部分を切り、ビニールテープで巻きます。
4.(2)のビニール袋の底の角2つを内側に折り、セロハンテープでとめます。(手を放しても自立した状態にする)
5.画用紙で作ったかぼちゃの目や口を貼り付ければできあがりです。
ポイント
ビニール袋の中に入れるのは、フラワーペーパーでも代用可能です。
また、結びの目の部分をきつく結び、半分に折ってからビニールテープを巻きつけると、空気が漏れにくくなるので製作物が長持ちするでしょう。
上手くビニール袋に空気が入らなかった場合には、息を吹き込んで膨らませてみてくださいね。
ハロウィン壁飾り
壁画製作にも活用でくるハロウィンの壁飾りの製作を紹介します。
用意するもの
- 画用紙 オレンジ色、黒色
- タコ糸 20cmくらい
- 両面テープ
ポイント
画用紙同士を束ねるときはタコ紐をきつめに結ばないと、次の工程で上手く開かなくなってしまいます。子どもが結びにくそうにしていたら、先生が紐を持っていっしょに結ぶようにしましょう。
アレンジとして、かぼちゃ以外にもおばけや黒猫などといった、ハロウィンらしいモチーフのものを作るのもいいですね。
トイレレットペーパーの芯で作るコウモリ
トイレットペーパーの芯を活用してコウモリを作ってみましょう。
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 折り紙(黒色)
- 画用紙(黒色)
- ペンやクレヨン
- 両面テープ
- のり
作り方
1.トイレットペーパーの芯に折り紙を巻きつけます。
2.(1)はみ出した折り紙は内側に折りこみます。
3.トイレットペーパーの芯の上部の真ん中を押して、内側に折りこみます。(向かい側も同様に)
4.芯の下の部分も(3)と同様に内側に折りこみ、左右をとがらせます。
5.画用紙で作った羽を貼り付けて、コウモリの顔をかけばできあがりです。
ポイント
コウモリの形を作るのに少し戸惑ってしまう子どももいるかもしれないので、先生がお手本を見せましょう。
また、内側に折り込む部分に鉛筆で薄く印などをかいて、どのあたりを折るのか分かりやすくするといいかもしれません。
4歳児向けのハロウィン製作
4歳児の子どもが楽しめるハロウィン製作のアイデアをまとめました。
かぼちゃのお菓子入れ
ハロウィンならではのお菓子を入れられる紙コップを使ったバッグを紹介します。
用意するもの
- オレンジの色画用紙
- 黒の色画用紙
- 紙コップ
- はさみ
- セロハンテープ
ポイント
先生は、画用紙に切るときの目印となる線をかいておきましょう。
画用紙を並べる工程は、「バツ印になるように置くと、かぼちゃになるんだよ」と声をかければ、子どもたちは製作の仕上がりをイメージしながら作ることができそうですね。
ハロウィン風の紙相撲
紙相撲をハロウィンらしくアレンジした製作を紹介します。
用意するもの
- 画用紙
- 空き箱
- コンパス
- タコ糸
- 接着剤
- ペン
- のり
作り方
1.空き箱の上にコンパスで丸い線をかきます。
2.(1)の線に沿って接着剤を塗り、タコ糸を貼り付ければ、土俵のできあがりです。
3.画用紙にかぼちゃやおばけなどの絵をかいて半分に折ります。
4.(3)をはさみで切れば、コマのできあがりです。
ポイント
(1)の工程は先生が行ない、(2)の工程から子どもたちと進めましょう。
本来紙相撲に使うコマは半身の絵をかきますが、子どもたちが絵を左右対称にかくのは難しいかもしれないため、絵をかいたものを半分に折ってコマとして使うとよさそうです。
以下の動画ではくわしい紙相撲の作り方を紹介しているので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
参考動画:「画用紙で作る紙相撲/保育士バンク!」
モビール
保育園の飾りにも使えるモビールの製作を紹介します。
画用紙で作るかぼちゃ
画用紙で簡単に作れるかぼちゃのモビールの製作です。
<用意するもの>
- 画用紙(オレンジ色)
- タコ糸
- 穴あけパンチ
- はさみ
<ポイント>
子どもたちがイメージするかぼちゃの表情をかいてもらいましょう。そうすることで、子どもたちは自分なりの表現を楽しみながら製作に取り組めるかもしれません。
また、目の部分を切り抜く工程は4歳児には少し難しいかもしれないため、シールを貼ったりペンでかいたりするとよさそうです。
ステンドグラス風モビール
セロハンを使ったステンドグラス風のハロウィンモビールを紹介します。
<用意するもの>
- 画用紙 1枚
- カラーセロハン 1枚
- ストロー 3本
- タコ糸 45cm 4本
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
<ポイント>
画用紙をかぼちゃの形に切り抜くのは4歳児にとっては難しいかもしれないため、先生が事前に準備しておきましょう。
タコ糸をしっかりと結ばないとストローが抜けてしまう可能性があるので、結び目の部分に上からセロハンテープを貼っておくと、形が崩れにくくなり安定するかもしれません。
ペーパーパンプキン
新聞紙や紙コップを使ってかぼちゃの立体的な飾りを作ってみましょう。
用意するもの
- 紙コップ
- 新聞紙
- 画用紙(黒、橙)
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
ポイント
紙コップを切るときは、あらかじめ側面に目安の線をかいてから切るようにすると、子どもたちはどこまで切ればいいのか分かりやすくなるでしょう。
動画では紙コップの側面に画用紙を貼っていましたが、シールを貼ったりちぎり絵を貼り付けたりして装飾しても、子どもたちの個性的な作品ができあがりそうですね。
5歳児向けのハロウィン製作
年長クラスの5歳児が楽しめるハロウィン製作のアイデアをまとめました。
仮装アイテム
ハロウィンの仮装を楽しめるような手作り衣装の製作を紹介します。
かぼちゃのお面
簡単なかぼちゃのお面を作ってみましょう。
<用意するもの>
- 画用紙
- 穴あけパンチ
- ゴムひも
- ペン
- はさみ
<ポイント>
先生はできあがりを想定して、少し大きめの画用紙を用意しておきましょう。
折り紙のような要領で作ることができるので、5歳児なら自力で作ることができそうです。
できあがったお面を顔につけて仮装のごっこ遊びを楽しんでみてくださいね。
かぼちゃの帽子
ハロウィンにぴったりなかぼちゃの帽子の製作を紹介します。
<用意するもの>
- 画用紙
- 輪ゴム
- はさみ
- ホチキス
- のり
<ポイント>
先生は、あらかじめ画用紙に折ったり切ったりする際の目印となる線をかいておくと、子どもたちがスムーズに製作を進められるでしょう。
5歳児であればホチキスを上手に使える子どもも出てくるかもしれませんが、念のため子どもたちが使うときには子どもの手の位置などに注意して見守るとよさそうです。
また、ホチキスでとめたところに上からセロハンテープを貼っておけば、ホチキスの針で怪我をするのを防げるかもしれません。
ハロウィンパペット
ハロウィンパーティーで活躍しそうなパペットを紹介します。
用意するもの
- 画用紙
- ペン
- はさみ
ポイント
先生は、画用紙に切る際の目印となる線をかいておきましょう。
おばけや黒猫、羽をつけてコウモリなどにアレンジしてもかわいく仕上がりそうです。
できあがったパペットを使って、人形遊びに発展させることもできますよ。
ハロウィンカップ飾り
ハロウィンの飾り付けに使える製作を紹介します。
用意するもの
- プラスチックカップ 1個
- プラ板 12cm×8cm 2枚
- タコ糸 40cm×2本
- 折り紙 7.5cm角 2枚
- トースター
- 穴あけパンチ
- コンパス
- 油性ペン
- キリ
- はさみ
ポイント
プラスチックカップにキリで穴をあける工程や、プラ板をトースターで加熱する工程は、先生が行ないましょう。また、プラ板がきちんと冷めたことを確認してから子どもたちに渡すことも大切です。
先生は、子どもたちにプラ板は熱を加えると小さくなってしまうことを説明しましょう。
あとで小さくなることを知れば、子どもたちはできあがりをイメージしながら作業をするようになるかもしれません。
クモの巣リース
クモの巣にそっくりなリースを紹介します。
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 毛糸(白色)
- リボン
- 装飾するもの(折り紙・シール・綿など)
- パンチ
- キリ
- ペン(黒色)
- はさみ
作り方
1.紙皿の真ん中を切り抜きます。このとき、残った部分にキリで穴をあけておきます。
2.穴あけパンチを使って(1)の内側に8カ所穴をあけます。
3.ペンで紙皿に色を塗ります。
4.(2)であけた穴に毛糸を通し、網目状にします。
5.折り紙やシールで装飾します。
6.(1)であけた穴にリボンを通せばできあがりです。
ポイント
先生は(1)の工程を行ない、子どもたちには(2)の工程からやってもらうようにしましょう。
毛糸を穴に通すときは、「クモの巣ってどんな見た目をしているかな?それをイメージして通してみよう」と声をかければ、子どもたちは自分なりに想像しながら取り組んでくれるかもしません。
今回のクモの巣リースの製作は、以下の動画の作り方をもとにハロウィンバージョンとして紹介しました。くわしい作り方を知りたい方は、以下を参考にしてみてくださいね。
参考動画:「紙皿と毛糸で作るクリスマスリース/保育士バンク!」
3歳児から5歳児までの子どもたちとハロウィンに向けた製作を楽しもう
今回は、3歳児、4歳児、5歳児が楽しめるハロウィンの製作について、お面や帽子、お菓子バッグなどのアイデアを紹介しました。
年長クラスになると、はさみやのりなどの道具を上手に使えるようになる子どもも出てくるため、紙コップや紙皿などの身近な素材を使って作れる、リースやお菓子入れなどのアイデアを取り入れるといいでしょう。
また、お面や帽子といった仮装アイテムやお菓子入れの製作を通して、ハロウィンという行事や風習についての理解を深められるきっかけにもなりそうです。
今回紹介したアイデアを参考に、子どもたちと保育園や幼稚園のハロウィン行事をより盛り上げるグッズを作ってみてくださいね。
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