人手不足が深刻な状況の中、保育士さんの退職理由には何が挙げられるのでしょうか。保育士の実態調査では約6割が「給与が安い」という結果に..。待遇への不満が浮き彫りとなっています。今回は、保育士さんの退職理由ランキングや園への年度途中での離職方法を徹底解説!ポジティブな伝え方や退職願の例文などもまとめました。
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保育士さんの退職理由ランキング
「今の園を辞めて転職したい」「現場でずっと働く自信がない」など保育士さんの中には退職を考える方も多く、園長先生や主任にどう伝えればよいのか悩む方もいるようです。
そもそもなぜ保育士というやりがいのある職種に就きながらも、現場から離れたいと感じているのでしょうか。
2022年の東京都保育士実態調査報告によれば「保育士退職意向の理由」において約6割の方が「給料が安い」ことが原因で辞めていることがわかりました。

出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局からの抜粋
続いて「仕事量が多い」「労働時間が長い」という理由を挙げる保育士さんが多く、労働環境に対する不満が主な退職理由として挙げられます。
実際にどんな理由で離職を選ぶのか、ここからは保育士さんの退職理由をランキング形式で紹介します。
1位:給料が安い
最も多い退職理由は「給料が安い」という切実な問題。
保育士さんの平均給与は都道府県によって異なりますが、在住する県の平均給与を下回るケースもあるようです。
子どもの命を預かる責任のある仕事ながらも、給与が見合わないと不満が募りますよね。
昇給や査定評価などを設けている職場もありますが、基準があいまいだったり昇給金額が低かったりするとやりがいを感じられず、退職を選ぶことも少なくありません。
2位:仕事量が多い
保育士さんは指導案の作成や保護者との懇談、おたよりの作成やイベント準備など多岐にわたり、常に仕事に追われて休みなく働く方もいるでしょう。
特に人手不足の現場では、一人の保育士さんに過度な負担がかかっているケースもあるようです。身体的・精神的にも負荷となる仕事量は大きな問題になり、保育士さんが退職を決意することにつながるでしょう。
3位:労働時間が長い
延長保育や残業に追われ、身体を休めることができない保育士さんも。
生活発表会や運動会など行事で多忙な時期は特に労働時間が長くなり、仕事に追われてバタバタすることもありそうです。
我慢強い性格の保育士さんは責任感から無理を重ねてしまい、最終的には退職に至ってしまうということも考えられます。
4位:職場の人間関係
職場の人間関係を理由に離職する保育士さんもいるでしょう。
意見や方針の違いだけではなく、性格や価値観の不一致、中には過度な叱責や批判などで一個人を苦しめるようなケースなど、さまざまな状況があるようです。
職場の雰囲気が悪く、状況が変わらないことから退職を決意するケースもありそうです。
5位:異業種への興味
保育の仕事から離れたいと感じ、異業種への転職を希望する方もいるでしょう。
今後のライフプランを立てたうえで、違う仕事でのキャリアアップを図りたいと考えることも。
保育士の仕事に前向きになれないことがきっかけで転職を希望することもあるでしょう。
6位:職業適性に対する不安
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保育士として働く中で上手に子どもと接することができなかったり、先輩保育士さんのように立ち回れなかったりすると「自分は向いていないかも…」と不安を抱くこともあるようです。
特に新人のうちは経験が浅いことで失敗を繰り返してしまう場面もあるかもしれません。そんなときに弱音を吐ける相手などもいないと、孤独になり離職を選ぶこともあるでしょう。
7位:保護者対応の大変さ
子どもの保育だけではなく、保育園に自分の子どもを預けている保護者とのコミュニケーションは保育士さんの重要な仕事のひとつといえるでしょう。
保護者の方との価値観の違いや対応のミスから、修復できないほど関係が悪化してしまうということもあるかもしれません。保育園側と協力し、問題解決ができればよいですが、上手く進められずに精神的に追い詰められることもあるでしょう。
8位:健康上の理由
個人的な事情を抱えているケースや、過度の労働で身体を壊してしまう場合もあるかもしれません。働くこと自体が難しくなり、現場を離れた保育士さんもいるようです。
9位:子育て・家事
保育士の仕事と育児や家事の両立ができず、辞めてしまうこともありそうです。
特に担任を任された場合は家庭の事情を理由に急に休みを取りたくても、代わりの人材が見つからないケースもあるでしょう。
職場に迷惑がかかることを避けたいと考える中で、離職を決断することもあるかもしれません。
10位:自身の昇格などキャリアアップが見通せない
役職者を目指して経験を重ねる保育士さんがいる一方、キャリアアップを見通せない職場で働いていると将来に不安を感じて辞めてしまうこともあるかもしれません。
特に小規模の保育園では役職者の数が限られており、経験を積んでも昇格するのは難しい状況であることを考えて退職を選ぶ方もいるでしょう。
このように、退職に至る理由は個人によってさまざまですが、紹介した退職理由と共通する考えをもつ方も多いかもしれません。
ここからは離職を決めた保育士さんがスムーズに退職を迎えるためのポイントをみていきましょう。
出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局
保育園への退職を申し出るタイミング
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保育園への退職意向は就業規則に申告時期が書かれている場合もあるため、確認しておくようにしましょう。
ただ、退職を決意したらできるだけ早い段階で伝えることが大切。
保育園側は保育士さんが退職することで、引継ぎや後任の人材採用など次に向けた動きをしなければなりません。
退職希望日まで日がない状態での申告は保育園側の負担が大きく、引継ぎ期間も短くなり、他の職員さんへ迷惑をかけてしまうことが予想されます。
お互いにスムーズな対応がとれるよう、保育園側の都合も配慮したうえで伝えることが重要です。
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【ケース別】保育園への退職理由の伝え方例文
保育園への退職理由を伝える際は、円満退職に向けて誠実に対応しましょう。
伝え方のポイントはこちら。
- ストレートに不満をぶつけることは避ける
- 相手側にも言い分や考えがあることをふまえて話す
悩んだり傷ついたりした事実があっても、感情的に気持ちを伝えるとよい方向に話が進まない可能性もあります。
退職理由の伝え方は転職時の面接でも活用できるため、マイナスな印象を与えない内容を考えてみましょう。
ここからはケース別に退職理由の伝え方の例を紹介します。
退職理由:給料が安い
今まで子どもたちと向き合い、たくさんの経験を積ませていただきましたが実績が反映される環境でチャレンジしたいという気持ちが強くなりました。今まで担任や副担任として働かせていただきありがとうございました。今回、退職させていただいて新たな一歩を踏み出そうと思っています。
「給与が安い」という気持ちをそのまま表現するのではなく、成果に応じた収入を得たいということをポジティブに伝えられるとよいですね。
退職理由:仕事量が多い・労働時間が長い
効率よく仕事が進むように努力をしていましたが、どうしても業務に追われてしまうことが続きました。そのため慢性的に疲れがたまり、子どもと元気に過ごすことが難しく体力の面で限界を感じています。今回退職をさせて頂いて、まずは自分の身体を回復させることに専念したいと思っています。
業務量が多い、自分の時間が作れないという言い回しよりも「頑張ってきたけれどこれ以上は身体を壊してしまう」という言い方に変えて伝えてみるのもよいかもしれません。
退職理由:人間関係がよくない
日々の業務でいろいろな経験をしたり教えていただいたりしてきたことで、今後もいろいろな現場で保育を実践しもっと経験値を増やしたいと思っています。新しく挑戦することになりますが、新たな環境で保育の仕事をしていきたいと考えています。
「同僚や先輩と揉めた」「キツイことを言われた」などと伝えると、他の人を責めるように聞こえてしまいます。
「今の職場が嫌だから辞める」ではなく「新たな環境で再度挑戦していきたい」という考えを伝えるとよいでしょう。
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保育士さんの退職願における退職理由の書き方
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保育園にもよりますが、退職時には退職届の記入が必要となる場合がほとんどです。
勤務先の保育園に決まったフォーマットがある場合は、それにあわせた届を提出しましょう。ここでは、決められた書式がない場合の退職届の書き方例を紹介します。
用意するもの
- B5サイズの用紙
- 封筒
- 黒のボールペン
書き方
- 縦書きで1行目に、退職願と書く
- 2行目の下段に、私儀と書く
- 3行目の上段から、退職理由を書く
- 退職理由を書いた次の行に、退職日を書く
- 1行あけて提出日を書く
- 次の行の下段に所属している部署と名前を書く
- 次の行の上段から提出先の法人名と提出する方の役職と氏名を書く
一般的に、退職届には離職理由を詳細には書かず「一身上の都合」とし、会社都合の場合はそのように書きます。退職理由の後に書く日付は、記入日ではなく提出日のため注意しましょう。
また、提出する相手の氏名は前行の自分の氏名よりも上の位置になるよう調整して書きましょう。
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後々トラブルにならないよう、家庭の事情などがあればあらかじめ保育園と相談し、双方が納得できる形で円滑に進めるとよいでしょう。
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送迎のタイミングで伝える方法もありますが、同じタイミングで全ての保護者に報告することは難しいものです。又聞きで情報が流れてしまうと苦情に発展する可能性もあるかもしれません。
不要なトラブルを避けるためにも、自分の言葉でしっかり挨拶するとよいですね。
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