今回の記事では、働き方改革法案について、そして保育士さんの業務改善策を紹介します。保育士さんの中には、今の働き方に疑問を感じている人もいるでしょう。人員不足や保育の質が問われる今こそ、働きやすい保育園作りに取り組んでみませんか?働き方改革することでどのような変化が起きるのか、事例も見て検討していきましょう。
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働き方改革で保育士の労働環境は改善された?
2019年に「働き方改革法案」が施行されました。
そもそも「働き方改革」とは、働く人たちが個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革のこと。
もちろん、保育士さんにも関係のある法案です。しかし現状、働きやすさを感じられていないと思う保育士さんも多いかもしれません。
働き方改革法案についてくわしく知ることで、仕事への取り組み方も変わるでしょう。
くわしく紹介します。
働き方改革法案とは
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働き方改革法案は、日本国内雇用の7割を担う中小企業・小規模事業者において、着実に実施することが必要です。
内容をくわしく見ていきましょう。
時間外労働の上限規制
時間外労働の上限の基本は、月45時間、年360時間を原則としています。臨時的、特別な事情がある場合にも上限が設定されます。
年次有給休暇を確実に取得
10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対し、年5日間を確実に取得させなければなりません。
中小企業の月60時間超の残業割増賃金引上げ
中小企業は2023年4月1日より、月60時間を超える残業の割増賃金率を50%に引き上げることになります。
フレックスタイム制の拡充
労働時間の調節可能期間を3カ月まで延長できます。より働きやすくするための取り組みです。
「高度プロフェッショナル制度」を創設
高い専門的知識が必要な業務にあたる場合、労働時間や休日、深夜の割増賃金などの規定をなくすことができます。
一定の年収があること、本人同意、労使委員会決議などを条件としているようです。
産業医・産業保健機能の強化
産業医は、労働者が健康に就労できるような支援をする、健康管理を行う役割があります。
労働者が50人以上の事業場では、専任することが義務付けられているようです。
勤務間インターバル制度の導入促進
終業時間から次の始業時間の間、一定時間以上の休息の確保に努めなければなりません。
正社員と非正規雇用労働者との間の不合理な待遇差の禁止
正社員と非正規雇用労働者との間で、基本給や賞与などあらゆる待遇について不合理な差を設けることが禁止とされます。
出典:中小企業事業者の為に産業医ができること/独立行政法人 労働者健康安全機構
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保育士の働き方改革における課題とは
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保育士は、人手不足がひとつの課題といえるでしょう。
働いてみて感じる大変さに思い描いていたイメージとのギャップを感じるのかもしれません。
働くうえでの課題を見てみましょう。
職員の勤務時間
保育士は、休憩時間がない、サービス残業が当たり前、持ち帰り仕事が習慣化しているなど、勤務時間に関する問題が多くあるでしょう。
しかし、人手不足だからこそ改善に向けて動けないという現状もあるかもしれません。
有給休暇の取得
勤務時間同様、人手不足の影響で有給休暇が取りづらい人もいるかもしれません。
先輩に遠慮してしまう、等の人間関係も影響しているかもしれないですね。
就業規則の整備
制度の充実は、働くうえで大きな安心となるでしょう。
育児・介護休業制度、短時間勤務制度、看病休暇、介護休暇などが心置きなく取得できる体制となればよいですね。
処遇改善
保育士の技能、経験、役割に応じた処遇となることが望ましいでしょう。
保育士としての未来の姿を想像し、期待を持てることが重要かもしれません。
このような課題は、人手不足が大きな要因といえるでしょう。
働き方に課題を抱えているからこそ、保育士不足となり、現役保育士さんがさらにつらくなる、という悪循環があるのかもしれません。
保育士の働き方改革事例
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ここでは、保育園で行われている働き方改革の事例を紹介します。
紹介する内容を元に、保育士さんが勤める園でも取り組みを検討していきましょう。
行事回数が多く準備が大変
保育園の行事準備は、装飾、衣装、進行管理などやることが盛りだくさんです。どのような対策が取られたのでしょうか。
A園
保護者参加型行事だったものの一部を、日常保育の中で実施することにしました。
B園
保護者支援と子どもを中心に考える保育、両方の観点から、本当に必要な行事なのかを改めて見直しました。
子ども中心の保育を改めて考えることで本当に必要な取り組みに気づき、結果的に凝った衣装や練習の必要性が減り、保育士さんの負担も変わったのかもしれませんね。
生き生きと子どもがすごすことが、保護者支援にもつながるでしょう。
保育の他に、掃除や雑用の負担もあり大変
清掃は、用務員さんがいる保育園もあるでしょう。
しかし、保育現場での雑用も多いのかもしれないですね。欠かすことの出来ない清掃や雑用ですが、どのように軽減されたのでしょうか。
A園
清掃日を週2回に減らしました。その分、保育に清掃時間を取り入れ、子どもたちと取り組みました。
B園
掃除とは直接関係ありませんが、「保育士がやる必要性」を考えました。ICTを取り入れて機械に頼ったり、子どもたちと取り組んだりすることで負担軽減につながります。
昔からの風習が残っていたり、ついつい頑張ってしまいがちだったりする保育士さん。
「本当に必要なこと」を見極めて取り組むことが大切なようですね。
とにかく書類が多すぎる
保育士さんは手紙やおたより、児童票などを作成する保育以外の仕事が多くあるでしょう。大切な取り組みではありますが、どのような工夫が実施されているのでしょうか。
A園
おたよりや手紙の配布をやめ、PDFで配信することにしました。
B園
記録のICT化を進めました。データによって記録の管理もしやすいです。
ICTとは、タブレットなどの情報通信技術を使ってコミュニケーションやサービスに活かすことです。
最初は慣れるまで大変かもしれませんが、将来的に大きな業務負担につながるのではないでしょうか。
待遇による職務の差が分かりづらい
保育士の業務内容は雇用形態によって異なるでしょう。しかし最近では、非正規職員でも担任のような仕事内容だったり、反対に、正社員の負担だけが大きかったりなどの状況もあるようです。
解決策を見てみましょう。
A園
雇用形態に応じて職務を明確化しました。
B園
職員の役割を細分化することで、キャリアアップにもつなげていけるようにしました。
独自のやり方で役割を明確にすることで、仕事がやりやすくなったり将来のビジョンが見えやすくなったりするのですね。
出典:保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書/保育の現場・職業の魅力向上検討会
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