屋外でおにごっこをしたり、室内でゲームを楽しんだりと、保育中にさまざまな集団遊びを取り入れる機会があることでしょう。保育園で集団遊びを行なうねらいはなんでしょうか。子どもの成長に合わせて、集団遊びを取り入れるねらいは異なります。今回は保育に集団遊びを導入するねらいについて、子どもの年齢別にまとめました。
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■目次
保育園で集団遊びを行なう大切さを知ろう
保育園で行なう集団遊びとは?
集団遊びとは、複数の子どもがいっしょに同じ遊びをすることです。
保育園において、子どもが自ら友だちと集団遊びへと発展させることもあれば、保育士さんが保育に集団遊びを導入することもあるかもしれません。
集団遊びを通して友だちと関わり合いながら、子どもの成長をうながすさまざまなメリットが期待できます。
保育園で集団遊びを行なうメリット
保育に集団遊びを導入することにより、子どもにとって次のようなメリットが考えられるでしょう。
体力がつく
走ったり飛び跳ねたりと、思わず身体を動かしたくなるような集団遊びを保育に導入してみましょう。
友だちといっしょに活動することで競争心が刺激されれば、より動きが活発になるかもしれません。
そのため、集団遊びでは一人で遊ぶとき以上に子どもの身体が鍛えられることが期待できそうですね。
社会性が身につく
友だちといっしょに活動するなかで、子どもはルールに基づいて遊ぶ必要があります。
例えば、ゲームなどを行なうことで、チームの仲間と意見を出し合って協力し合う姿が見られるでしょう。
そういったことから、保育に集団遊びを導入することでコミュニケーション能力が高まり、社会性が身につくことにつながりそうですね。
情緒が安定する
こどもは友だちといっしょに遊ぶなかで、自分の感情をコントロールする必要があることを学ぶでしょう。
また、集団遊びを通して身体を思い切り動かすことで子どものストレスが発散されることも、情緒が安定することにつながるかもしれません。
なお、保育園で集団遊びを取り入れるねらいは、子どもの成長により異なります。
0歳児から5歳児それぞれの年齢別に見ていきましょう。
保育園で集団遊びを行なうねらい【0・1歳児】
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まずは、0歳児や1歳児クラスに集団遊びを導入するねらいをまとめました。
- 保育士さんの動きを真似ながら友だちといっしょに遊ぶことを楽しむ
- 友だちや保育士さんといっしょに思い切り身体を動かして遊ぶ
0歳児や1歳児クラスでは、音の出る玩具をみんなで鳴らしたり、曲に合わせて保育士さんの真似をしたりしながらみんなで手遊びをするような活動を取り入れてみましょう。
また、身体を使った集団遊びを楽しみたいときには、マットで山を作ると友だちといっしょにのぼりおりして遊べますよ。
(関連動画はこちら)
保育園で集団遊びを行なうねらい【2・3歳児】
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2歳児や3歳児クラスに集団遊びを導入するねらいは以下の通りです。
- 友だちといっしょに遊ぶ楽しさを味わう
- 保育士の指示を聞きながら、自分の役割を知る
- 遊びながら、簡単なルールを覚える
- 友だちや保育士と関わり合い、親しみを持つ
2歳児や3歳児クラスでは、「しっぽ取り」「じゃんけん列車」など簡単なルールのある集団遊びも楽しめるようになるでしょう。
友だちと関わり合えるような集団遊びを導入することで、コミュニケーション能力を高められるかもしれません。
保育園で集団遊びを行なうねらい【4・5歳児】
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ここでは、4歳児や5歳児クラスに集団遊びを導入するねらいを紹介します。
- 友だちと協力し合って活動することを楽しむ
- 子ども同士の関わりを通し、他者への興味や思いやりの心を育む
- 自分の意見を伝えても思い通りにならない状況があることを知る
- 友だちと相談しながら遊びのルールを設定する
- 友だちと活動のルールを共有しながら遊ぶ
4歳児や5歳児クラスでは、少し複雑なルールや勝ち負けのある遊びを楽しめるようになるでしょう。
子ども同士でルールを相談しながら遊ぶ姿も見られるかもしれません。
保育園で集団遊びを行なうねらいを年齢別におさえよう
子どもの成長にさまざまなメリットが期待できる集団遊び。
保育に集団遊びを導入する場合は、子どもの年齢に合わせて友だちといっしょに楽しめるような活動を取り入れてみましょう。
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