学童保育で行なわれるレクリエーションは、子どもたちが楽しく安全に過ごせるように、そして心身の成長を促すために重要な役割を果たします。しかし、毎日レクリエーションのネタを考えるのは大変ですよね。そこで今回は、学童保育で役立つレクリエーションのネタを15個紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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■目次
【学童保育】学年別に楽しめるレクリエーション
学童保育(放課後児童クラブ・学童クラブ)は、小学校低学年から高学年まで、いろいろな年齢の子どもが利用します。
そのため、子どもの年齢を考慮したレクリエーションを取り入れるとよいでしょう。
低学年向け
低学年向けには、以下のように簡単なルールで楽しめるようなレクリエーションを準備するとよいでしょう。
- 鬼ごっこ
- リレー
- ドッジボール
- 玉入れ
- 綱引き など
初めて学童保育を利用する1年生の子どもには、幼稚園や保育園で馴染みのある活動を取り入れてもよいですね。
高学年向け
高学年向けには、知恵を働かせたり、友だちと協力し合って取り組んだりするようなレクリエーションも導入してみましょう。
- 謎解き
- 創作劇
- バスケットボール
- 共同製作
- 料理 など
ダンボールや木工などを使った共同製作や料理などに友だちと一丸となって取り組めば、大人顔負けの完成度になるかもしれませんね。
【学童保育】身体を動かすレクリエーション(屋外編)
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次に、屋外で身体を思い切り動かして楽しめるレクリエーションの具体的なアイデアを紹介します。
新聞リレー
用意するもの
- 新聞紙(1チーム1枚)
- 三角コーン
遊び方
1.複数のチームに分かれて整列します。
2.先頭から順に新聞紙を広げてお腹にくっつけ、走ったときに起こる風圧を利用し、落とさないように走ります。
3.三角コーンで方向転換して次の友だちとバトンタッチ。一番早く全員が走り終わったチームの勝利です。
ポイント
新聞紙が落ちないように手で押さえるのはルール違反です。
新聞紙の代わりに長いリボンをお尻にくっつけて、地面につかないように走っても楽しいですよ。
このように、子どもに馴染みのあるリレーも、ダンボールで作ったキャタピラを使ったり、料理に使うお玉に卓球のボールを乗せてみたりと、工夫することでより盛り上がるでしょう。
スキップや後ろ走りでリレーを行なうなど、走り方に変化を持たせてもよいですね。
ゾンビ鬼
用意するもの
新聞紙
遊び方
1.最初のゾンビ役を1人決めます。ゾンビは新聞紙に穴をあけて身につけ、ゾンビになりきってゾンビ以外の子どもを追いかけます。
2.ゾンビに捕まった子どもはゾンビになりきり、新聞紙を身につけて子どもを追いかけます。
3.最後までゾンビにならなかった子どもが勝ちです。
ポイント
続々と増えていくゾンビに捕まらないように逃げ回る鬼ごっこです。
ゾンビらしく動くと全速力で走れないので、狭い陣地で遊ぶとよりスリルが増すでしょう。
なかなかゾンビが増えない場合は、制限時間を設けたり陣地を縮小させたりして決着がつくよう工夫してみましょう。
そのほか、ドッジボールや縄跳びなどのスポーツや、音楽に合わせて身体を動かすダンスやリトミックなども積極的に導入してみてくださいね。
【学童保育】身体を動かすレクリエーション(室内編)
天候により屋外活動ができない日もあるでしょう。
そんな時でもちょっとした運動になるような、室内でできるレクリエーションのアイデアをまとめました。
目隠しかかし
用意するもの
アイマスク
遊び方
1.アイマスクで目隠しをし、かかしのように片足立ちでバランスを取ります。
2.途中でバランスを崩し、両足が床についたらゲームオーバーです。
ポイント
片足立ちで何秒間維持できるかチャレンジしてみましょう。
徐々に長く片足立ちができるように記録更新できれば、子どもの向上心を刺激するでしょう。
複数人で競い、一番長く片足でバランスがとれた子どもが勝ちというルールにしても盛り上がりそうですね。
風船リフティング
用意するもの
風船
遊び方
1.7人以上のチームを作り、手をつないで輪になります。
2.手をつないだ状態で、風船を使ってリフティングをします。
3.手以外を使って、風船が床に落ちずにリフティングが多く続いたチームが勝ちです。
ポイント
ゲーム感覚で運動になるようなレクリエーションを取り入れてみましょう。
繋いでいる手が離れてしまったらゲームオーバーです。
手を繋いで風船が落ちないよう声を掛けあうことで、子ども同士の団結力が生まれそうですね。
このほか、ダンスや体操、ヨガやストレッチなども、室内で身体を動かす活動として取り入れることができるでしょう。
【学童保育】頭を使うレクリエーション
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子どもはクイズやなぞなぞなど、答えを考えるような遊びも好きですよね。
ここでは、知恵を働かせて楽しめるようなレクリエーションのアイデアを紹介します。
ヒントでピント
用意するもの
- 物の名称が書かれた紙(複数枚)
- 空き箱
遊び方
1.あらかじめ空き箱の中に、物の名称が書かれた紙を複数枚入れておきます。
2.子どもが紙を引き、書いてある物の特徴をヒントとして伝えます。
3.ほかの子どもは、ヒントを参考に紙に書いてある物が何かを当てます。
ポイント
「何色ですか?」「遊びに使う物ですか?」などと、質問コーナーを設けてもよいでしょう。
動作を加えた文を紙に書いて、ジェスチャーゲームに発展させてもおもしろそうですね。
謎解き手裏剣探し
用意するもの
- 謎解きの紙(人数分)
- 手裏剣(折り紙製作 人数分)
- ペン
遊び方
1.謎解きに関するクイズの本などを参考に、子どもが紙にお題を書きます。
2.お題の答えとなる場所に、折り紙で折った手裏剣を忍ばせます。
3.(1)の紙を子ども同士で交換し、お題の答えを考えながら手裏剣がどこにあるのか探します。
ポイント
謎を解きながら宝物を探すような遊びは、屋内でも屋外でも楽しめるレクリエーションです。
複数のチームに分かれて、友だちと相談しながらお題を作成して遊んでもよいでしょう。
「テレビの裏」「本棚の中」など、台紙を複数枚つなげて次々と場所を誘導しながら宝物に行きつくようにお題を考えるのも楽しそうですね。
ほかにも、オセロなどのボードゲームやトランプなどのカードゲーム、廃材を使った工作なども、子どもが試行錯誤しながら楽しめるでしょう。
【学童保育】協力し合うレクリエーション
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友だち同士でタッグを組んで楽しめる、勝ち負けのないレクリエーションをまとめました。
以心伝心
用意するもの
- お題
- 画用紙
- ペン
遊び方
1.3人以上のチームを作ります。
2.出題者が「赤いものといえば?」「一番人気のある〇〇は?」といったお題を出します。
3.お題についてチームで相談し、答えが同じになるよう擦り合わせます。
4.1人ひとりが予想する答えを画用紙に書き、一斉に発表します。
5.画用紙に書いた答えが全員同じだったらチャレンジ成功です。
ポイント
少数派の答えを出した子は次のターンで他の子どもと交替するルールにしてもよいでしょう。
友だちと心を合わせて答えながら、仲間同士の結束を強めることができそうですね。
チームの人数を増やせば難易度が上がりますよ。
整列ゲーム
遊び方
1.リーダーが「誕生日の順番」「名前のあいうえおの順番」「朝早く起きた順番」などとお題を出します。
2.子どもたちはお題の答えを擦り合わせながら、制限時間内に1列に整列します。
3.時間切れになったら、お題の順番通りにきちんと整列できているか確認し、間違いなく並べていればチャレンジ成功です。
ポイント
道具いらずで楽しめるので、お題をたくさんストックして繰り返し遊んでみましょう。
活動前など子どもを並ばせたいときに取り入れると、子どもが楽しみながらスムーズに整列できますよ。
紙タワー
用意するもの
- 新聞紙
- チラシ
- 包装紙 など
遊び方
1.チームを作ります。
2.いろいろな紙を使って、制限時間内に一番高いタワーを作れたチームの勝ちです。
ポイント
接着剤などは使わず、不要になった紙類だけでタワーを作ります。
チームで協力しあう姿が見られるかもしれませんね。
個人で競うトーナメント戦にしても盛り上がりそうです。
このほか、合唱や合奏も、みんなで協力して行なう活動として最適でしょう。
【学童保育】机上で落ち着くレクリエーション
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静かな活動を取り入れたいときにピッタリなレクリエーションを紹介します。
絵しりとり
用意するもの
- 紙
- ペン
遊び方
1.描かれた絵の最後の音から始まる絵を順に描きます。
2.途中でしゃべってしまったり、絵を描けなかったりした時点でゲームオーバーです。
ポイント
しりとりと同じルールですが、次の友だちに伝わるように絵を描く必要があります。
制限時間を設け、慌てて絵を描かなければならない状況にしてもおもしろいでしょう。
いつどこで誰が何をした?
用意するもの
- 紙(4枚×人数分)
- 鉛筆
- 箱(4つ)
遊び方
1.1人に4枚ずつ紙を渡し、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」の内容に合わせてそれぞれ1枚ずつ書きます。
2.お題が見えないよう紙を折った状態で、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」と記されたそれぞれの箱に投入します。
3.「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」の順番に箱からランダムに紙をひき、完成した文を読み上げます。
ポイント
勝ち負けはなく、おもしろい文ができたら子どもたちといっしょに笑顔になるレクリエーションです。
完成した文を使って、ジェスチャーゲームに発展させてもよいでしょう。
ほかにも、リラックスできる音楽を聴きながら本を読んだり、映画鑑賞をしたりする時間を設けても、子どもが落ち着いて過ごすことができるでしょう。
【学童保育】季節感を味わうレクリエーション
ここでは、季節毎に楽しめるレクリエーションを紹介します。
「春」たまご探し
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- フラワーペーパー
- お菓子
- マスキングテープ
- ペン
- ハサミ
- テープ
ポイント
イースターは、「春分の日のあと最初の満月の日の次の日曜日」と定められており、毎年日付が変わります。
イースターのモチーフであるカラフルなたまごは、並べて飾ってもすてきですよ。
ほかにも、春には近くの公園などで花見を楽しむ時間を設けるのもよいですね。
「夏」アイスフラワー
用意するもの
- 牛乳パック(500mL)
- 折り紙で作った紫陽花(複数枚)
花の折り方はこちらの動画を参考にしてくださいね。
遊び方
1.牛乳パックを開き、たっぷり水を入れます。
2.(1)の中に紫陽花を入れます。
3.(2)を冷凍庫に入れて凍らせます。
4.しっかり凍ったら牛乳パックを剥がし、中の氷を出せばできあがりです。
ポイント
ヒンヤリ冷たい氷を使った活動は暑い夏にぴったり!
ひまわりの花弁など、本物の草花を入れてもきれいですよ。
ほかにも、夏には水遊びなど、涼を感じられるレクリエーションを積極的に行ない、暑い季節を楽しく乗り越えましょう。
「秋」ステンドグラス風ハロウィンモビール
用意するもの
- 画用紙(1枚)
- カラーセロハン(1枚)
- ストロー(3本)
- タコ糸(45cm 4本)
- ハサミ
- ノリ
- テープ
ポイント
カラーセロハンをステンドグラスに見立てた製作を楽しみましょう。
室内に飾れば、ハロウィン気分が高まりそうですね♪
暗くして光をあててもカラフルな影が反射してきれいですよ。
ほかにも、「スポーツの秋」なので運動会など身体を使った競技や、「食欲の秋」なので芋掘りなど食育につながるような活動を取り入れてもよいでしょう。
「冬」カラフルスノー
用意するもの
- 絵の具(数色)
- ペットボトル
遊び方
1.ペットボトルの中に絵の具と水を入れて混ぜます。
2.雪の降った地面の上に(1)の色水を振りまいて色付けします。
ポイント
雪が降った日には、雪のキャンバスに絵の具で色をつけて遊びましょう。
ペットボトルの蓋に穴を開ければ、色水を少量ずつ使うことができますよ。
カラフルに色が付いた雪を使って、雪うさぎや雪だるまなどを作ってみてくださいね。
ほかにも、冬にはクリスマスに向けてオーナメントを作ったり、正月にちなんだ凧揚げや駒、羽子板など日本で昔から親しまれている活動を楽しんだりするのもよいでしょう。
学童保育で楽しめるレクリエーションのネタをたくさんストックしよう
学童保育で行なうレクリエーションがマンネリ化すると、子どもたちは飽きてしまうことでしょう。
今回の記事を参考に、さまざまな遊びをたくさんストックしておき、安全面に気をつけながら季節や天候に合わせたレクリエーションを準備できるとよいですね。
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