保育士の資格の取り方は、学歴や実務経験によって異なります。だからこそ、自分の状況に合ったルートを知ることが大切です。今回は、保育士の資格の取り方をわかりやすく解説します。保育士資格は年齢制限がなく、条件を満たすことで社会人の方や子育て経験者の方も挑戦できるので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
milatas / stock.adobe.com
保育士になるには?保育資格の取り方を知ろう
「子どもが好き」「子どものお世話をする仕事に就きたい」という想いから、保育士を目指す方はいませんか。
保育士は子どもの命を預かり、日々の生活や遊びを通して心身の成長を支える素敵な仕事。
子どもの成長を見守りながら、発達に合った関わりをするために知識や技術が求められます。
また、保育士として働くには、国家資格である「保育士資格」を取得する必要があります。
保育士資格の取得方法は、大きく分けて次の2通りです。
- 指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業して取得する方法
高校卒業後にこれらの学校へ進学し、必要な課程を修了することで、卒業と同時に保育士資格を得ることができます。
大学の場合は4年、短期大学や専門学校なら2〜3年程度かかるでしょう。
・保育士試験に合格して取得する方法
特に年齢制限はなく、条件を満たせば誰でも受験できるため、社会人や子育て中の方など幅広い世代が挑戦しています。
学習にかかる期間は人それぞれですが、通信講座などで紹介されている合格までの目安は、学習時間をしっかり確保できる人で、おおよそ半年から1年程度です。
この2通りの方法は、学歴や実務経験の有無によってさらに細かく分かれており、実際には4つのルートに分類されます。
自身の学歴や経験にあわせて、保育士資格の取得ルートを確認してみましょう。
保育士資格の取り方は4パターン!各ルートをわかりやすく解説
ここからは4つのルートに分けて保育士資格の取得方法を解説します。
- 指定保育士養成施設を卒業して資格を取得する
- 養成施設以外の学校を卒業後に保育士試験を受ける
- 実務経験を積んで保育士試験を受ける
- 学歴や実務経験に関係なく保育士試験を受ける(※条件あり)
それぞれのルートについて紹介します。
1.指定保育士養成施設卒業ルート
指定保育士養成施設とは、厚生労働省が指定したカリキュラムを持つ大学・短期大学・専門学校のことです。
所定の単位を修了し、卒業と同時に資格が得られるため、試験を受けずに保育士を目指すことができます。
通信教育や夜間課程がある学校もあり、仕事や家庭と両立しながら学習を進めることも可能です。
多くの学校では、保育士資格に加えて幼稚園教諭免許状も取得できる仕組みがあり、将来の働き方の幅を広げやすいでしょう。
続いて、各大学・短期大学・専門学校の特徴を見てみましょう。
各学校 | 大学(4年制) | 短期大学(2~3年制) | 専門学校(2~3年制) |
---|---|---|---|
修業年限 | 4年 | 2年(または3年) | 2年(または3年) |
学位の種類 | 学士 | 短期大学士 | 専門士(文部科学大臣認定) |
取得できる資格 | 保育士+幼稚園教諭一種免許(多くの学校) | 保育士+幼稚園教諭二種免許(多くの学校) | 保育士+幼稚園教諭二種免許が取れる学校もあり |
学費総額(目安) | 約300〜400万円 | 約200〜250万円 | 約200〜280万円 |
※都道府県別の養成施設については指定保育士養成施設の一覧(令和5年4月1日)をご覧ください。
【幼稚園教諭免許について】
幼稚園教諭免許には、「一種免許」と「二種免許」の2種類があります。
一種免許
より高度で専門的な学びを修了した人に与えられ、主に4年制大学で取得されます。条件を満たせば、短大や専門学校でも取得できる場合があります。
二種免許
短期大学や専門学校で取得されることが多く、保育や幼児教育の実践的な学びを中心としています。
どちらの免許でも幼稚園で働くことは可能ですが、園によっては、一種免許を持っている方が昇進や待遇面で有利になる場合もあります。
将来、保育園だけでなく幼稚園で働くことも考えている場合は、指定保育士養成施設への通学を検討してみるとよさそうです。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
2. 指定保育士養成施設以外を卒業後に試験を受けるルート
保育士養成施設ではない大学や短大、専門学校に通って卒業した場合は、保育士試験の受験が必要になります。学歴の条件を満たす方は、どのタイミングでも保育士試験に挑戦することが可能です。
保育士試験は毎年2回(4月・10月)に開催されています。
筆記試験に合格すると実技試験を受けることができる仕組みです。
2023年度の受験者数は約6万6000人にのぼり、毎年多くの方が保育士試験を受験しています。
【筆記試験科目】
保育原理/教育原理および社会的養護/子ども家庭福祉/社会福祉/保育の心理学/子どもの保健/子どもの食と栄養/保育実習理論(全9科目)
【実技試験】
「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の3分野のうち、2分野を選んで受験する実践的な試験です。
筆記試験はすべての科目を一度に合格する必要はなく、一部の科目に合格していれば3年間その合格が有効となるため、少しずつ試験を進めていくことも可能です。
社会人や子育て中の方など、時間に制約がある方にとっても取り組みやすい仕組みになっています。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!
選択済みの市区町村
3. 高卒の方が実務経験を積んで保育士試験を受けるルート
高校卒業後に大学・短期大学・専門学校などに進学せず、すぐに就職した方は、まずは保育士試験の受験資格を得る必要があります。
児童福祉施設での実務経験を積む必要がありますが、高校を卒業した年度や学科によって受験資格の条件が異なるため、しっかり確認してみましょう。
高卒で実務経験が必要な方
1991年4月1日以降に高校を卒業した場合は、児童福祉施設※で、2年以上かつ2880時間以上実務経験を積むと、受験資格を得られます。
たとえば、パートで週30時間(1日6時間×週5)以上、児童福祉施設で保育の補助スタッフとして働いた場合は、おおよそ2年でこの条件を満たすことができます。
ただし、実務経験としてカウントされるには、勤務先が児童福祉法に基づく施設であることが条件です。企業主導型保育所や一部の認可外保育施設(託児所)などは、対象にならない場合があるため、注意が必要です。
※児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設
- 保育所(利用定員20名以上)
- 保育所型認定こども園
- 幼保連携型認定こども園
- 児童厚生施設(児童館)
- 児童養護施設
- 助産施設
- 乳児院
- 母子生活支援施設
- 障害児入所施設
- 児童発達支援センター
- 児童心理治療施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
高卒で実務経験が不要な方
1991年(平成3年)3月31日以前に高校を卒業している方や1996年(平成8年)3月31日以前に高等学校の保育科を卒業された方は、実務経験がなくても保育士試験の受験資格があります。
たとえば、高校を18歳で卒業したと仮定すると、
- 1991年卒業 → 1972年4月~1973年3月生まれ(2025年時点でおおむね47歳以上)
- 1996年卒業(保育科)→ 1977年4月~1978年3月生まれ(2025年時点でおおむね52歳以上)
にあたる方が対象となります。
以上の要件について、特に50代前後に保育士を目指したいという方はチェックしておくとよいでしょう。
4. 中卒の方が実務経験を積んで保育士試験を受けるルート
中学校卒業後、高校や大学などに進学せずに就職した方は、保育現場で実務経験を積み、保育士試験の受験資格を満たしたうえで、試験に合格すれば保育士資格を取得できます。
対象は児童福祉施設※などでの実務経験「5年以上かつ7,200時間以上」の方です。
たとえば、パートで週30時間以上(1日6時間×週5)、保育の補助スタッフとして働いた場合、5年でおおよそ7,200時間の条件を満たすことができます。
ただし、3のパターンと同様、実務経験が認められるには児童福祉施設での勤務であることが条件です。
企業主導型保育所や認可外の託児施設などは対象外となる場合があるため、勤務先が該当するかどうかを事前に確認しておきましょう。
読んでおきたいおすすめ記事
幼稚園も保育園も経験して11年目。“やりたい保育”を実現できるオープニング保育園への転職
幼稚園と保育園の勤務を経て、10年以上、現場で子どもたちと向き合ってきたHさん。「退職金制度がある園で働きたい」「自分のやりたい保育を実現したい」などという想いから、保育士バンク!を活用した転職を決意...
保育士資格やスキルを活かしてデスクワークがしたい!仕事の種類やメリット
保育士さんは、デスクワークで働くことができるのでしょうか。保育士資格やこれまでのスキルを活かせるような職場があるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんが働けるデスクワークの仕事にはどのようなところ...
乳児院で働くには?必要な資格や仕事の魅力、給料などを徹底解説
乳児院で働くには、必要な資格や仕事内容、給料などを把握することが大切です。1日の流れや求人の探し方などを知り、転職活動の参考にしてみてくださいね。今回は、乳児院について徹底解説します。乳児院の仕事の魅...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
子どもと赤ちゃんに関わる仕事31選!必要な資格や保育士以外の異業種、子ども関係の仕事の魅力
子どもや赤ちゃんと関わる仕事というと保育士や幼稚園の先生を思い浮かべますが、子どもに関係する仕事は意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選をご紹介します。職種によって対応する子...
企業内保育所とはどんな施設?保育士として働くメリットや仕事内容、転職先の選び方
企業内や企業に併設された企業内保育所とは、どんな保育所なのでしょうか。仕事内容などを知りたい保育士さんは多いようです、今回は、少人数制でアットホームな環境で保育ができる施設が多い企業内保育所について、...
保育士が保育に集中できる職場「託児所」の特徴や仕事内容とは?
託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園や国の一時保育とどのような点が違うのでしょうか。託児所は夜間保育や短時間の預かりなどの保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想...
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
病院内保育とは?働くメリットや1日のスケジュール、一般的な保育施設との違いについて紹介!
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
フリーランス保育士として自分らしく働くには。働き方、収入、仕事内容からメリットまで解説
保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーラ...
保育園の調理補助に向いてる人の特徴とは?仕事内容ややりがい・大変なこと
保育園で働く調理補助にはどのような人が向いてるのでしょうか。子どもや料理が好きなど、求められる素質を押さえて自己PRなどに活かしましょう。また、働くうえでのやりがいや大変なことなども知って、仕事への理...
子どもと関わる看護師の仕事10選!保育園など病院以外で働く場所も紹介
子どもに関わる仕事がしたいと就職・転職先を探す看護師さんはいませんか?「小児科の経験を活かして保育園に転職した」「看護師の資格を活用してベビーシッターをしている」など保育現場で活躍している方はたくさん...
保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
【保育士の意外な職場10選】こんなにあった!保育園以外の活躍できる場所
保育士の経験やスキルが、実は意外な職場で活かすことができるのを知っていますか?転職を検討しつつも、子どもとかかわりたい、資格や経験を活かしたいと考えている人は多くいるでしょう。保育園や幼稚園以外で保育...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育士資格を持っていたら、保育園で保育士として働くのが当たり前だと思っていませんか? 実は現役の保育士さんの転職先としては、保育園や幼稚園などの保育現場以外にも一般企業や福祉施設、ベビーシッターなど、...
【2025年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など
保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
【2024年最新】保育士の給料は上がる?いつから?9000円賃上げの処遇改善によって数万円の加算も期待
保育士の給料が上がる国の施策として、2022年2月からの「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業(保育士の処遇改善Ⅲ)」で、2年にわたり月9000円の賃上げが行なわれました。また勤続年数などで加算さ...
私って保育士に向いていないかも。そう感じる人の7つの特徴や性格、自信を取り戻す方法
せっかく保育士になったのに「この仕事に向いていないのでは?」と不安を抱いてしまう方は多いようです。子どもにイライラしたり、同僚や保護者と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると、仕事に自信が持て...
ベビーシッターとして登録するなら「キズナシッター」を選びたい理由トップ5
ベビーシッターとしてマッチングサービスに登録する際に、サイト選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。収入や働き方の安定性、サービスごとの特徴や魅力も気になりますよね。本記事ではそんななか「キズナ...
子育て支援センターとは?保育士の役割や必要な資格をわかりやすく解説!
子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場です。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職を考える方も多いよう。また、子育て経験を活かして相談員として勤務したい方もいる...
ベビーシッターになるには?資格や仕事内容、向いている人の特徴
ベビーシッターになるにはどうすればいいのでしょうか?まずは必要な資格やスキルをチェックしましょう。ベビーシッターは働く時間や場所を柔軟に調整できる場合が多く、副業としても人気です!初めてでも安心してベ...
【2024年最新版】子育て支援員とは?資格の取り方・研修、やりがいや仕事内容について解説
保育の仕事に興味がある方のなかには、子育て支援員とはどんな資格?と気になっている方がいるかもしれません。2023年に新設されたこども家庭庁が、放課後児童クラブ(学童保育)の人材確保に取り組んでいるなか...
保育士の転職の時期はいつが最適?後悔しないタイミング&スケジュールの立て方
保育士の転職の最適な時期とはいつなのでしょうか?スムーズに内定を獲得できるよう、いつから動き始めればよいのかなど、転職活動における適切なタイミングを知っておきましょう。今回は、保育士さんの転職に最適な...
【2024年版】幼稚園教諭免許の更新をしていない!期限切れや休眠状態の対応、窓口などを紹介
所有する幼稚園教諭免許が期限切れになった場合の手続きの方法を知りたい方もいるでしょう。更新制の廃止も話題となりましたが、更新していない方は今後の対応方法をくわしく把握しておくことが大切です。今回は、幼...
【2024年最新】調理師の給料、年収はどれくらい?仕事内容や求人、志望動機なども徹底解説
保育園の調理師は、子どもたちが毎日口にする給食やおやつを作る仕事です。成長する子どもの身体づくりを助ける存在として、やりがいをもって働けるかもしれません。しかし、年収はどれくらいなのでしょうか?今回は...
インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見!給料や仕事内容、有利な資格とは
保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルス...
児童館職員になるには?必要な資格や仕事内容、給料
児童館は、地域の子どもたちへの健全な遊び場の提供や子育て家庭の育児相談などを行なう重要な施設です。そんな児童館の職員になるにはどのような資格が必要なのかを解説します。また、児童館の先生の仕事内容や20...
病児保育とはどのような仕事?主な仕事内容や給与事情、働くメリットも解説
病児保育とは、保護者の代わりに病気の子どもを預かる保育サービスのことを言います。一般的に、風邪による発熱などで保育施設や学校に通えない子どもを持つ保護者が利用します。今回は、そんな病児保育の概要を詳し...
保育士の給料・年収は?安いのはなぜ⁉年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術
「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解...
保育園事務は何がきつい?仕事内容や給料、業務で楽しいことについても紹介
子どもたちが通園する保育園で事務として働く場合の仕事内容とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。中には、仕事に就いてから「きつい」「つらい」と感じることもあるかもしれません。今回は、保育園事務の仕...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育士試験で資格を取得を目指す!試験の難易度は?
保育士資格を試験で取得するルートでは、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。
実際、試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
こども家庭庁の資料によれば、2023年度の保育士試験の合格率は26.9%。
例年20%前後で推移していることから、約4人に1人が合格している難関資格といえるでしょう。
保育士試験の難易度が高い理由は以下の通りです。
筆記試験の試験科目が多い(全9科目)
保育士試験の筆記試験は、全部で9科目あり、出題範囲が広いのが特徴です。
試験はマークシート形式で行われ、各科目60点以上(100点満点中)で合格となります。
保育の基礎理論から、心理学、社会福祉、栄養、実習理論まで多岐にわたるため、単なる暗記だけではなく、幅広い知識と制度への理解が求められます。
特に注意したいのは、保育に関する制度や施策は毎年のように見直されることがある点です。
たとえば、こども家庭庁の設置や保育所保育指針の改訂など、社会の動きに応じて試験内容も更新されるため、古い情報だけで学習してしまうと、得点に結びつきにくいこともあります。
そのため、テキストの最新版を使ったり、直近の試験問題を参考にしたりすることが重要です。
ただし、筆記試験は難易度が高いことから、一部科目の合格が「3年間有効」となる制度があるため、数回に分けて合格を目指す方もたくさんいます。
実際に、最初の年に4〜5科目、次年度に残りの科目というように、計画的に受験して少しずつ合格を積み上げるスタイルを取る方も少なくありません。
実技試験は練習が必要
筆記試験のすべての科目に合格すると、次は実技試験を受けることができます。
実技試験では、音楽表現・造形表現・言語表現の3分野の中から2つを選んで受験します。
以下のような内容が出題されます。
音楽表現:課題曲(例年2曲)を、ピアノやキーボードで伴奏しながら、歌詞を暗記して歌唱します。
造形表現:当日与えられた保育の場面をテーマに、制限時間45分以内で絵を描く試験です。
言語表現:3歳児クラスを想定し、暗記した物語の内容を子どもに語り掛けるようにお話します。
実技試験では、保育士としての表現力や親しみやすさなどが評価されます。
練習次第で着実に力をつけられる試験でもあるため、自分の得意・不得意を把握し、早めに準備を始めることが合格への近道です。
ただし、実技試験の合格率は毎年70%~80%といわれていることから、まずは9科目の筆記試験に合格することが重要です。
筆記試験の対策をしっかり行い、計画的に勉強していきましょう。
保育士試験で資格を取得を目指す!あなたに合う勉強法はどれ?
筆記試験は科目数が多く、効率よく学習を進めるには、自分に合った方法を選ぶことが何より大切です。
ここからは、代表的な3つの勉強スタイルをご紹介します。それぞれの特徴を比べながら、自分にぴったりの学び方を探してみましょう。
独学で取り組む
独学は、テキストや過去問を使ってコツコツ学ぶ方法です。自分の生活に合わせて柔軟に進められ、費用を抑えられるのがメリットです。
ただし、学習計画を立てたり、苦手分野を克服したりするのもすべて自分次第。継続する力と自己管理が求められるでしょう。
【効果的な進め方のコツ】
- 9科目の出題範囲を理解し、スケジュールを立てて学習する
- 暗記だけでなく、過去問や問題集で「解く力」も養う
- 全国保育士養成協議会のサイトにある過去問を繰り返し活用する
模試を取り入れて、こまめに実力チェックを行うことも大切です。
予備校・スクールを利用する
「ひとりで勉強するのが不安」「どうしても続かない…」という方には、予備校やスクールが向いています。講師による解説や質問対応が受けられるので、理解しづらい部分もしっかりサポートしてもらえるでしょう。
授業料はコース内容や受講スタイルによって異なりますが、通学型の講座ではおおよそ30万円程度が相場のようです。
費用や通学のしやすさ、学習期間なども含めて、自分に合った形で続けられるかどうかを検討することが大切です。
通信講座を活用する
自宅で自分のペースで学びたい方や仕事・育児と両立しながら学習を進めたい方には、通信講座が利用しやすいかもしれません。
動画やテキスト教材を用いた学習形式で、添削課題や質問対応などのサポートがついた講座もあります。通信講座の受講料は、おおよそ4万円〜8万円程度が相場のようです。
学習期間の目安は、半年〜1年程度とされており、仕事や家事のスキマ時間を活用しやすいのが特長です。
たとえば、四谷学院の保育士講座では「55段階®学習システム」が用意されており、試験範囲を段階的に整理し、テキスト・動画・演習を組み合わせて効率的に学習できます。
1日45分の学習を継続することで、約8ヵ月で合格を目指せます。
2023年度の受講生合格率は73.2%。予備校などに比べると、費用も抑えられるため、検討してみるとよいでしょう。
出典:保育士になるには/こども家庭庁出典:保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究研究報告書/厚生労働省出典:保育士試験の実施状況(令和5年度)/こども家庭庁出典:令和7年試験案内/一般社団法人 全国保育士養成協議会
保育士資格の取り方を知り、自分に合った方法を見つけよう
保育士資格の取得には学歴や経験、ライフスタイルに応じて最適なルートを選ぶことが大切です。
特に、保育士試験を受験するルートを選ぶ方は、限られた時間の中で、効率的に学習を進めることが重要です。
また、「何から始めたらいいかわからない」「一人で勉強を続けられるか不安」などという方は、四谷学院の保育士講座を確認してみましょう。
四谷学院の講座は、テキストや動画に加え、学んだ内容を確認できる課題が用意されており、提出すると個別にアドバイスがもらえます。
理解できていない部分を指摘してもらえるので、自分の苦手に気づきやすく、復習もしやすくなるでしょう。
さらに、実技試験3分野に対応した対策コンテンツもそろっており、合格までしっかりとサポートが受けられます。
合格者からはこのような声も…
出典:四谷学院通信講座/保育士講座/体験談(口コミ・合格実績)「子どもと関わる仕事がしたい」「保育士として働きたい」という想いを、確かな形へ変えていくために…四谷学院の保育士講座を選択肢のひとつとして、検討してみてくださいね。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!