転職活動中の保育士さんの中には「無職期間が何カ月あると不利になるのか」と不安を抱く方もいるでしょう。無職期間が長引いてしまう理由はさまざまですが、注意点を確認しておくことが大切ですね。今回は、保育士さんの転職で無職期間がある場合の対策を詳しく紹介します。転職を成功させるためのポイントもまとめました。
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■目次
【保育士の無職期間】何カ月だと転職に影響がある?
保育士さんの中には前職を退職後「少し休んでから働きたいな」「将来のことを考えてじっくり転職先を決めたい」と考えている方がいるでしょう。
ただ、無職期間があると不利になるのでは?と不安になる方もいますよね。
一般的に前職から次の職場への転職活動時期は「2カ月〜3カ月」といわれています。そのため、3カ月以上無職の状態が続いていると、転職活動に影響がありそうです。
【保育士の無職期間】長いと転職で不利になる理由
保育士の転職で、無職期間が長いことが不利に働く理由を詳しく見ていきましょう。
働くことへの意欲の低下が疑われる
まず、無職期間が長いと採用担当者の方に働くことへの意欲が低下しているのでは?と思われる可能性があります。
また、希望の保育施設で書類選考が行なわれる際、履歴書の職歴欄に空白期間があると「なぜ期間は仕事をせずに休んでいたのだろう?」「仕事をしてもすぐにやめてしまうのではないか」という印象を与え、面接に進めないことがあるでしょう。
ゆっくり休んでから働きたいと思っても、書類選考時点で無職期間が長いことを理由に落選してしまったら辛いですよね。
身につけたスキルが鈍化していると思われる
無職期間が長いと、保育現場を離れてスキルが鈍化しているのではないかと思われてしまうケースもあるでしょう。
「即戦力を探している」「責任のある担任の仕事を任せたい」などと考えて採用活動を行なっている園には、敬遠されることが考えられます。
いままで培った経験を生かすには、なるべく前職から期間を空けずに転職先を見つけることが大切になりそうですね。
【保育士の無職期間】長引く理由
無職期間が長いと転職活動に不利になると感じていても、次の職場を決めるのに一歩踏み出せないという保育士さんもいるかもしれません。
保育士さん
人間関係で悩み、働いていた保育園を退職しました。少し旅行に行ったり、家で過ごしたりしながら心身を休めたいと思いました。ただ、いざ休むとなかなか新しい職場で働く気になれなくて...早く行動しなければならないのはわかっているのですが...
保育士さん
いざ転職しようといろいろな保育施設を見ていると、自分がどの園が合っているのかわからずに希望の勤務先を決めかねています。迷っているうちに無職期間が長くなってしまって、不安が募ります。
無職期間が長引く理由は人それぞれですが、生活が不規則になってしまったり、転職活動中に迷いが生じたりすることがストレスになる方もいるでしょう。
客観的に自身の状況を捉えて「今自分にとって何が最善の行動なのか」をきちんと考えることが大切ですね。
【保育士の無職期間】転職で不利にならない場合
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一般的に無職期間が長いと不利になる可能性が高いですが、無職期間が長くなった理由によっては、必ずしもマイナスなイメージを抱かれるわけではないでしょう。
例えば、以下のような理由であれば、「自分にとって無職期間は有益だった」ということをアピールできそうです。
- 保育に関する資格の勉強やボランティア活動を行なっていた
- 語学留学をしていた
- 子育てに取り組んでいた
上記の状況の場合は、無職期間が長引いた理由を履歴書や面接時にきちんと説明し、その経験を希望園で活かしたいという意思をしっかり伝えられるとよいですね。
また、育児や介護など個人ではどうしようもない家庭の事情などで無職期間が長引いた場合は「今はきちんと働ける体制が整った」ということをきちんと説明すれば、ネガティブな印象を与えずに済みそうです。
【保育士の無職期間】有意義な過ごし方
続いて、無職期間を有意義な期間にするための方法を詳しく紹介します。
資格やスキルを身につける
無職期間中はまとまった時間を取りやすいことから、保育に関係する資格を取得したりスキルを向上したりするチャンスです。
保育に関する講座や検定は以下のようにたくさんあります。
- モンテッソーリ教員の養成講座
- 保育カウンセラーの養成講座
- リトミックの講習会
- チャイルドマインダーの講座
- 乳幼児食の指導士を養成する通信講座
- 絵本専門士の養成講座
- 乳幼児向け幼保英語士の資格認定
- パソコンの検定
自分の興味のある分野の講座の受講を検討してみるとよさそうです。保育関係の講座や資格に興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
時間を意識して行動する
無職期間は自由な反面、生活が不規則になりがちです。
生活リズムが崩れないように時間を意識して行動するとよいでしょう。
「起床時間を決める」「食事をダラダラとらない」など自分でルールを決めて、復職に向けてメリハリのある生活を心がけることが大切ですね。
自己分析をする
無職期間は今までの自分自身を振り返り、これからどう仕事と向き合っているのかを考えるチャンスです。
前職の仕事が忙しくてなかなか自分と向き合う時間を持てていなかった保育士さんが多いかもしれません。
無職期間にしっかり自己分析をして、転職活動に役立てていきましょう。自己分析の方法はこちらの記事をご覧ください。
【保育士の無職期間】転職を成功させるためのポイント
無職期間がある保育士さんが転職を成功させるための秘訣をまとめました。
転職フェアに参加する
保育士専門の転職フェアへ参加することで、自身が働きたい園を見つけることができるかもしれません。
転職フェアとは、多数の保育園の運営法人が集まり、転職希望の方向けに説明を行なうイベントです。
会場では運営法人がブースを出展しているため、同時に多くの保育園や認可子ども園などのお話を聞くことができます。
「なかなか転職先が決まらずに無職期間が長引いている」という方は、一度参加してみるとよさそうです。
転職エージェントを利用する
転職活動に不安を抱いている方は、転職エージェントを活用するのもひとつの手段。
転職エージェントは、企業と法人の間にたって転職活動をサポートしてくれる存在です。
求職者が希望の条件を伝えることで求人を紹介してくれたり、選考に進んだ場合の履歴書・面接対策を行なってくれたり、法人側と給与や条件の交渉をしてくれたりなど、求職者の転職活動をプロの立場で支援してくれます。
保育業界に特化した転職エージェントであれば、各地域の保育業界事情に詳しく、最新の求人情報を提案してくれるでしょう。無料で利用できるので、活用してみるとよさそうです。
保育士が無職期間について悩んだら、早めの行動を心がけよう
無職期間があると「転職先は見つかるかな?」「いつまでもこの状況が続いて大丈夫なのかな…」と不安を抱くことがあるでしょう。
自分にとって無職期間が有意義な期間となるよう、自己分析をしたりスキルアップを目指したりと行動してみることが大切です。
また、転職時期や仕事を探す地域によって保育士の求人状況は変わります。
転職活動に悩んだときは保育士バンク!にご相談くださいね。求人情報の提供や履歴書・面接対策、面接の日程調整などサポートいたします。