足立区で保育士の仕事がしたいと思っている人もいるでしょう。区は家賃補助や永年勤続の表彰を実施しているので、やりがいを感じながら働けるかもしれません。今回は、足立区の保育士さんが利用できる事業などを紹介します。また、全国データと比較しながら平均年齢や賞与をまとめたので、求人を見る際の参考にしてみてくださいね。
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■目次
足立区の保育施設数や定員数、待機児童数
足立区の事業を見ていく前に、まずは保育施設数や定員数、待機児童数に注目してみましょう。
保育施設数
足立区には2022年6月時点で、認定こども園を含む認可保育施設が295園あります。
また、事業所内保育や院内保育所を含む認可外保育施設は、2022年3月時点で88園となっています。
定員数
足立区の認可保育園の定員数は、2022年6月時点で1万5332人です。(私立認定こども園の長時間利用、休業中の家庭的保育は除く)
また、インターナショナル・プリスクールなどの認可外保育施設の定員は、2022年3月時点で2255人となっています。(定員数設定なしの施設を除く)
待機児童数
足立区では2022年4月時点で待機児童が1人です。
区は、今後も保育需要の状況を把握しながら、待機児童の解消に向けて取り組む姿勢を示しています。
東京都の保育士の現状
保育士の求人を見る際には、勤務先の年収などが気になるのではないでしょうか。
ここでは、2021年のデータをもとに、東京都の保育士さんの平均年収や労働時間などを全国平均と比較しながらまとめてみました。
東京都 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 33.1 | 5.4 | 172 | 30.81 | 92.60 | 462.32 | 2100 |
女性保育士 | 38.0 | 6.9 | 167 | 29.79 | 89.55 | 447.03 | 31170 |
全国 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) | 労働時間(時間) | 給与 (万円) |
賞与 (万円) |
平均年収(万円) | 労働者数(人) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性保育士 | 33.0 | 6.9 | 167 | 28.54 | 78.48 | 420.96 | 11400 |
女性保育士 | 38.4 | 8.9 | 166 | 25.51 | 74.19 | 380.31 | 230690 |
東京都の保育士の平均年齢
東京都の男性保育士さんの平均年齢は33.1歳、女性が38.0歳です。
全国の保育士さんの平均年齢は男性が33歳、女性が38.4歳であることから、東京都では全国平均とほぼ同じ年齢の保育士さんが働いていることが伺えます。
東京都の保育士の平均勤続年数
東京都の男性保育士さんの平均勤続年数は5.4年、女性は6.9年です。
全国の男性保育士さんの勤続年数は6.9年、女性が8.9年であることから、東京都では男女共に全国より勤続年数が短いといえるでしょう。
東京都の保育士の所定内労働時間(残業時間は除く)
東京都の男性保育士さんの労働時間は172時間、女性は167時間となっています。
全国の保育士さんの労働時間は男性が167時間、女性が166時間であることから、東京都では男女共に全国平均よりもやや勤務時間が長いことが伺えるでしょう。
東京都の保育士の決まって支給する現金給与額(給料)
東京都の男性保育士さんの平均給料は30万8100円、女性は29万7900円です。
全国の男性保育士さんの平均給料は28万5400円、女性が25万5100円であることから、東京都では男女共に保育士さんの給料が全国平均よりもやや高いといえるでしょう。
東京都の保育士の年間賞与その他特別給与額
東京都の男性保育士さんの賞与は92万6000円、女性は89万5500円です。
全国の保育士さんの賞与は男性が78万4800円、女性が74万1900円であるため、東京都では男女共に年間賞与が全国よりも高いことが分かるでしょう。
東京都の保育士の平均年収
平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、東京都の男性保育士さんの平均年収は462万3200円、女性は447万300円となりました。
全国の男性保育士さんの平均年収は420万9600円、女性が380万3100円であるため、東京都の保育士さんの年収は全国平均よりも高いことが伺えます。
東京都の保育士の労働者数
東京都の保育士の労働者数は、男性が2100人、女性は3万1170人となっています。
全国の保育士の労働者数は、男性が1万1400人、女性が23万690人であるため、東京都で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約18.42%、女性保育士さんが約13.51%であることが分かるでしょう。
なお、今回紹介している数字は東京都全体の平均値であるため、八王子内で働く保育士さんのデータが気になる方は、実際の求人情報などを確認してみてくださいね。
足立区が実施する保育士向けの支援や取り組み
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足立区が保育士さん向けに取り組んでいる事業などをまとめました。
保育士等住居借上げ支援事業
認可保育所や認定こども園、認証保育所で常勤で働く保育士さんを対象に、月額8万2000円までを上限として家賃補助を行う事業です。
区が事業者に対して、借り上げ費用の8分の7を支給する仕組みになっています。
永年勤続褒賞
足立区では、区内で働く保育士さんや家庭的保育者に対し、勤続年数に応じて表彰する取り組みを行っています。
対象となる勤続年数は、保育士さんの場合は勤続5年と10年、家庭的保育者(保育ママ)では勤続10年と20年で、2019年度から授与式が開催されています。
足立区で永年勤続褒賞を受けることを目標にしながら、保育士としてのキャリアを積むのもよいかもしれませんね。
奨学金返済支援事業補助金
足立区では、奨学金を利用して保育士資格を取得し、区内の私立保育園で働く保育士さんに向けて、10万円を上限として奨学金の返済に要した費用の半額を補助する事業を行っています。
区内の認可保育施設や認証保育所などで、1日6時間以上かつ月20日以上継続して勤務する保育士さんが対象です。
出典:足立区
足立区が実施する子育て支援の取り組み
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ここでは、足立区が実施する子育て支援について紹介します。
「あだち家族ふれあいの日」の設定
区では、子どもたちが人や社会とのかかわりを築く「人間力」を育むことを目的として、
毎月第3土曜日を「あだち家族ふれあいの日」として設定し、親子のふれあいの場や仲間づくりの場を提供しています。
該当日はボウリング場利用料を割引するほか、郷土博物館や生物園、公園などを無料で開放しています。
あだちマイ保育園
区立保育園やこども園を拠点に、登録者に対して保育士さんなどが子育てに関する相談に対応しています。
区在住の0歳から就学前の子どもを育てる家庭や妊娠している方が対象です。
ほかにも、保育園にある絵本の貸し出し、園庭や保育室の利用、保育園の給食体験などあらゆるサービスを提供しています。
出典:足立区
さまざまな保育士支援に取り組む足立区で保育士として働いてみよう
今回は、足立区が取り組む保育士向けの支援とともに、東京都に勤務する保育士さんの平均年齢や平均年収などをお伝えしました。
足立区は、保育士確保に向けて積極的な取り組みを行っています。
家賃補助や勤続年数による表彰など、保育士としてキャリアアップを見据えながら長く働くことができそうな事業が充実しています。
保育士さんが利用できる事業に目を向け、足立区で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
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