副主任保育士とは、主任をサポートして現場をまとめるポジションです。手当などで最高月額4万円がプラスされることも。本記事では副主任保育士にスポットをあてて、具体的な仕事内容や向いている人、手当による給料アップの仕組み、修了するべきキャリアアップ研修の内容や2026年4月からの必要な研修数の変更についてなど、これから目指したい人や、キャリアについて迷っている方の疑問に答えます。
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- 副主任とは:主任の下で現場を指揮するリーダー。手当は月4万円が目安
- 2026年の変更:研修の経過措置が終了。「4分野(60時間)」の修了が完全必須に
- なるには:経験7年+マネジメント含む4分野の研修修了。転職時の強みになる
副主任保育士とは? 専門リーダーとの違い
保育士の「副主任」とは、クラス担任として現場に入りながら、主任からの指示を現場にわかりやすく伝え、現場をまとめるプレイングマネージャーです。
ここでは専門リーダーとの違いや、副主任保育士になるための要件について解説します。
副主任保育士は、以下のように一般保育士と園長・主任のあいだに位置する役職です。この役職に就くことによって、キャリアとしての役割やもらえる手当の額などが大きく変わります。
副主任保育士になるための要件
- おおむね7年以上の経験年数がある
- 職務分野別リーダーを経験している
- マネジメント研修(必須)+ほか3つ以上の分野の研修を修了している
- 園から副主任保育士として任命される
上記をすべてクリアすれば、副主任保育士として働くことができます。
副主任保育士と専門リーダーは役割が違う!
副主任保育士と専門リーダーは、どちらも「ミドルリーダー」とされるポジションです。
約7年の勤務経験・分野別リーダーの経験・キャリアアップ研修の修了が必要・手当の上限額など、この二つは共通点が多いため、ここではその違いについてみていきましょう。
| 項目 | 副主任保育士 | 専門リーダー |
| ポジション | 主任保育士の補佐的な役割 | 保育に関する現場のリーダー |
| 必須研修 | マネジメント研修 + 3分野 | 専門分野別研修のうち4分野 |
| 要件 | 7年以上の経験年数/職務分野別リーダーを経験/園から任命される | |
副主任保育士と専門リーダーは、求められる役割と、修了が必要な研修の中身が異なります。
副主任の主な役割としては、主任保育士のサポートとして、園の運営に関わるマネジメント業務といえるでしょう。
職員が働きやすい現場にしたり、保育現場を一歩引いて全体的な視点で見たりすることで、間接的に子どもたちの育ちや安全を支えることができる役割です。
そのため、必須となる研修には「マネジメント分野」が絶対条件として含まれています。
対して専門リーダーは、現場で実際に子どもたちと関わる部分での保育の質を高めるリーダーとしての役割を担うため、マネジメント研修は必須ではありません。
どっちが向いている?副主任保育士・専門リーダー適性チェック
チェックリストAとB、どちらのチェックが多いかで、あなたのミドルリーダーとしての適性が分かります。
【副主任保育士の仕事】現場の調整や若手の育成などが主な役割
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園によって実際の業務内容や役割は異なりますが、副主任はミドルリーダーとして、現場と管理職をつなぐ役割が求められます。
基本的には主任のサポート役として、連携をとりながら動くことが多くなりそうです。
シフト管理や行事の進行【現場の調整役】
たとえば、急な体調不良などで職員が欠勤した場合などに、クラスの配置基準を守りつつ保育が回るよう、迅速にシフト調整を行ったり、補助員さんにサポート指示をしたりすることもあるでしょう。
また、運動会や発表会などの行事では、各クラスの進捗状況を確認したり、出し物や練習の担当決め・スケジュール調整を把握したりと、進行管理をすることも。
日常でも、クラス間で協力が必要なときは連携をうながすなど、現場がスムーズに回るように潤滑油としての動きが求められそうです。
技術指導や職員のメンタルケア【若手の育成・メンター】
技術指導では、日々の保育を通して、子どもへの声かけのタイミングや安全管理のコツなど、試験勉強や実習だけでは学べない、園で共有される具体的なスキルを伝えます。
同時に、メンタル面のサポートも欠かせません。職場の人間関係や保護者対応で悩んだり、保育士として自信がなくなったりする場面などで、身近な相談役(メンター)として話を聞くことでメンタルを支えます。
保育現場で、実際に子どもたちや保護者と接しながら、疑問や不安・悩みが出てきたときに、すぐに助言やサポートしてくれるミドルリーダーの存在は、若手保育士の「働きやすさ」につながります。
園の方針を現場に分かりやすく伝える【パイプ役】
決定事項をただ流すのではなく、現場の保育士たちの状況や思いを分かったうえで伝えることで、みんなが納得して動けるようサポートします。
また、現場の「こうしたい」「ここが困っている」という小さな声を拾い上げ、園長や主任に届ける役割としても貢献できるでしょう。
現場と園の橋渡しをしながら、職員が気持ちよく働ける、風通しのよい職場づくりをすることが、結果的に保育の質を高めることにもなりそうですね。
副主任になったものの、今の園の業務内容に疑問をもっている保育士さんもいるようです。
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【副主任保育士の給料】処遇改善手当で給料アップ!
副主任の手当は、国の「処遇改善等加算制度」によって支給されます。そのため、こちらで示した通り、ミドルリーダー職として月額上限4万円の手当がつきます。
しかし、その配分ルールは2025年度から変更されており、副主任になったとしても全員が一律の金額をもらえるわけではないことに注意が必要です。
国からは月額上限4万円の手当、副主任への支給額は園の判断
副主任がもらえる手当は、国からの「処遇改善等加算」という補助金から出ています。この制度上の上限額が、月額4万円です。
これまでは園に対して「副主任などの役職者に対し、月額4万円の昇給をする人を必ず1人以上作らなければならない」というルールがありました。
しかし、2025年に処遇改善等加算制度が改正されたことで、この規定がなくなり、支給された手当を園の判断で自由に配分できるようになりました。
園の中で「月額4万円もらう人」を必ず1人以上作らなければならない。
「4万円要件」が撤廃されました!
国から入るお金の総額は変わりませんが、「どう分けるか」は園の自由。
この変更により、あなたの園の手当は以下のように変わる可能性があります。
「うちはどのパターンなのか?」を、必ず就業規則や契約書でチェックしておきましょう。
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もらい方は「基本給に上乗せ」か「毎月の手当」
この処遇改善による手当は、賞与や一時金としてまとめて支払うのではなく、原則として毎月の給与として支払うことが国から求められています。
具体的には「基本給」に組み込まれるか、あるいは「副主任手当」「処遇改善手当」などの名称で、決まって毎月支払われる手当として支給されます。
また、基本給として支給される場合は、賞与(ボーナス)や退職金の算定基礎額もアップするため、年収全体への影響はさらに大きくなります。
毎月の給与明細で、どのように支給されているかチェックしてみよう!
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【副主任保育士のなり方】26年度から必要な研修が増える!
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2026年4月からは、副主任になるための要件がやや厳しくなります。
これまでは経過措置により要件が緩和されていましたが、来年度からは本来のルールが完全適用されることになりました。
修了する研修が1つ増えて4分野(60時間)に
副主任保育士になるには「キャリアアップ研修」の修了が必須要件です。
制度開始から2026年度までは、経過措置として「3分野(45時間)」の修了、あるいは園内での研修修了見込みがあれば要件を満たすことができていました。
しかし、2026年4月以降はこの経過措置が終了するため、本来の要件である「マネジメント研修を含む4分野(60時間)以上」の修了が必須となります。
副主任保育士を目指している方は、必ず2025年度中に4分野すべての受講を完了させるように計画を立てましょう。
副主任になるならマネジメント研修は必修
受けなくてはいけない4分野の研修のうち、副主任を目指す人に必修とされているのが「マネジメント研修」です。
この研修は、主任保育士の下でミドルリーダーとしての役割を担う人を対象とした専門研修といえるでしょう。
研修の詳しい内容は以下の通りです。
【そのほか3つを選択】専門分野別研修の内容
副主任になるためには、マネジメント研修に加え、以下の専門分野別研修から3つ以上を選んで修了する必要があります。
1分野につき15時間以上の受講です。自身の得意分野や、今後伸ばしていきたいスキルに合わせて選択しましょう。
乳児保育
主に0歳から3歳未満児向けの保育に関する理解を深め、適切な環境構成の方法や、それぞれの子どもの発達に応じた保育スキルを学びます。
また、ほかの保育士さんに対して、乳児保育に関する適切な助言や指導ができるよう、現場での実践に役立つスキルが身に付きます。
- 乳児保育の意義
- 乳児保育の環境
- 乳児への適切な関わり
- 乳児の発達に応じた保育内容
- 乳児保育の指導計画、記録及び評価
幼児教育
3歳以上の幼児期は、遊びを通じた学びが深まる大切な時期です。幼児期にふさわしい環境づくりや、一人ひとりの発達に合わせた教育的な関わり方を習得します。
また、小学校への接続も見据えながら、リーダーとして周りの職員にアドバイスできる実践力を養います。
- 幼児教育の意義
- 幼児教育の環境
- 幼児の発達に応じた保育内容
- 幼児教育の指導計画、記録及び評価
- 小学校との接続
障がい児保育
障がいのある子どもへの理解を深め、個々の発達に応じた適切な保育計画を立てる力を身に付けます。
子どもたちが安心して過ごせる環境をどう整えるか、家庭や関係機関とどう連携するかといった専門知識も不可欠です。
現場で他の職員をリードし、適切な助言ができるようになることを目指します。
- 障害の理解
- 障害児保育の環境
- 障害児の発達の援助
- 家庭及び関係機関との連携
- 障害児保育の指導計画、記録及び評価
食育・アレルギー対応
毎日の給食やおやつに関わる「食育計画」の作成や活用方法を学ぶことで、子どもたちの健やかな食生活を支える力を磨き、近年増えているアレルギー対応についても基礎から学習します。
子どもへの対応や、万が一の時の備えなど、専門的な知識をもって現場を指導できるスキルを習得します。
- 栄養に関する基礎知識
- 食育計画の作成と活用
- アレルギー疾患の理解
- 保育所における食事の提供ガイドライン
- 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
保健衛生・安全対策
子どもたちの命と健康を守るための、保健計画の作成や活用法を学びます。事故防止や感染症対策など、保育現場には多くのリスクが潜んでいます。
危険を未然に防ぐ知識や、起きてしまった時の適切な対処法を身につけ、園全体の安全管理をリードできる職員を目指します。
- 保健計画の作成と活用
- 事故防止及び健康安全管理
- 保育所における感染症対策ガイドライン
- 血液を介して感染する病気の防止ガイドライン
- 事故防止・事故発生時対応のガイドライン
保護者支援・子育て支援
保護者からの相談に適切に応じたり、地域の子育て支援を行うための専門性を高めます。
気持ちに寄り添う相談援助や、虐待予防の視点、関係機関とのスムーズな連携方法などを幅広く習得できます。
保護者支援の要として、他の職員へ適切な助言や指導ができるようになることが目標です。
- 保護者支援・子育て支援の意義
- 保護者に対する相談援助
- 地域における子育て支援
- 虐待予防
- 関係機関との連携、地域資源の活用
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Q1. 副主任と主任の給料はどれくらい違う?
とはいえ、一般的に、主任保育士は管理職として、副主任保育士より高い役職手当が設定されているケースが多いでしょう。
また、副主任はクラス担任を持つため、担任手当や処遇改善手当の組み合わせによっては、主任に近い給与水準になる場合もありそうです。
Q2.キャリアアップ研修はどうやったら受けられる?
- 研修の実施主体は都道府県ですが、実際の運営は指定された団体(大学や保育団体など)が行っていることが多いです。
- 自治体のホームページで募集要項を確認するか、園長先生を通して申し込みを行うのが一般的です。
Q3. 「専門リーダー」と「副主任」ならどっちが得?
副主任保育士は園全体の運営に関わるため、将来的に主任や園長を目指す人に有利です。一方、「専門リーダー」は特定の分野(食育など)を極めたい人に適しています。
自分はどっちが向いている?適性チェックしてみよう!
Q4. うちの園は主任がいないけど、副主任を目指せる?
- 通常、副主任は主任の下に位置しますが、小規模保育事業所などで元々主任の役職がない場合、新たに主任を置かなくても副主任(に相当する役職)を設置して手当の対象にすることが認められています。
園の規模や規定によるため、気になる方は、園長に確認してみるとよさそうです。
Q5. 園長から「副主任にならない?」と打診。断ってもいい?
- 副主任は園からの任命ですが、本人の事情を無視して強制されるものではありません。
「今は家庭との両立を優先したい」「リーダー業務よりも現場で子どもと関わりたい」といった理由で、辞退するのは問題ないでしょう。
ただ、断ると手当の対象外になるなどのデメリットがあるのもお忘れなく。
自分にとって、今の仕事内容・給料・将来的なキャリアアップなど、どの優先度が高いか、園長先生や周囲と相談できるとよいかもしれませんね。
Q6. 副主任の要件は満たしてるけど、いま転職したら損?
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手当の金額や働きやすさは園によって大きく異なるため、年度末に向けて今からでも、より待遇がよくなる転職先を探してみませんか?待遇がよくなる転職先を探す
出典:保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ/厚生労働省出典:令和7年度以降の処遇改善等加算について/こども家庭庁出典:施設型給付費等に係る処遇改善等加算について/こども家庭庁出典:処遇改善等加算に関するFAQ(よくある質問)/こども家庭庁
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