沖縄の古くからの文化や芸能が多く残るうるま市。ビオスの丘や果報バンタなどの観光スポットも多くあるこのエリアで、保育士として働きたいと思う人も多いのではないでしょうか。今回は、うるま市を含む沖縄県内の給与事情から保育士不足を解消するために行なっている取り組みなどを詳しく解説しますので、うるま市で働く際の参考にしてくださいね。
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うるま市の保育施設数や待機児童数
沖縄県が公表した特定教育・保育施設等一覧をもとに、うるま市の保育施設数や待機児童数などをご紹介します。
うるま市の保育施設数
うるま市には、2023年4月時点で76カ所の認可保育施設があります。一方、認可外保育施設数は2023年6月時点で28カ所となっていました。
うるま市の待機児童数
うるま市には、令和5年4月時点で2人の待機児童がいます。今でこそ1桁までに減少した待機児童ですが、平成29年にはなんと333人と、3桁にも及ぶ待機児童がいたようです。
たった6年で1桁まで減少しているため、うるま市はまもなく待機児童問題も解消される可能性が高いでしょう
沖縄県の保育士の給料や労働者数
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まずは、厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査をもとに、沖縄県の保育士さんの給料や平均年齢などを、全国と比較してみましょう。
| 沖縄県 | 年齢（歳） | 勤続年数（年） | 労働時間（時間） | 給与 （万円） |
賞与 （万円） |
平均年収（万円） | 労働者数（人） |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 男性保育士 | 35.4 | 10.7 | 170 | 26.36 | 44.63 | 360 | 760 |
| 女性保育士 | 38.3 | 5.8 | 166 | 22.57 | 34.35 | 305 | 11010 |
| 全国 | 年齢（歳） | 勤続年数（年） | 労働時間（時間） | 給与 （万円） |
賞与 （万円） |
平均年収（万円） | 労働者数（人） |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 男性保育士 | 30.5 | 5.7 | 166 | 27.79 | 70.82 | 404 | 16320 |
| 女性保育士 | 38.6 | 8.3 | 167 | 26.61 | 71.23 | 390 | 267870 |
沖縄県の保育士の平均年齢
沖縄県の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.3歳となっていました。
全国の保育士さんの平均年齢は男性が30.5歳、女性が38.6歳であるため、沖縄県の保育士さんの平均年齢は男性が全国平均より上の年齢層の方、女性がほぼ同世代の方が活躍していることがわかります。
沖縄県の保育士の平均勤続年数
沖縄県の保育士さんの平均勤続年数は、男性が10.7年、女性が5.8年です。
全国の保育士さんの平均勤続年数は男性が5.7年、女性が8.3年であることから、沖縄県の保育士さんは男性の勤続年数が長い一方で、女性はやや短い傾向にあります。
沖縄県の保育士の所定内労働時間（残業時間は除く）
沖縄県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が170時間、女性が166時間です。
全国の保育士さんの月平均労働時間は男性が166時間、女性が167時間であることから、沖縄県では男性の労働時間がやや長く、女性が短いことがわかります。
沖縄県の保育士に「きまって支給する現金給与額（給料）」
沖縄県の保育士さんの平均給料は、男性が26万3600円、女性が22万5700円です。
全国の保育士さんの平均給料は男性が27万7900円、女性が26万6100円であることから、沖縄県の保育士さんの平均給料は男女ともに全国平均を下回ることがわかります。
また、「きまって支給する現金給与額」とは手取り額ではなく、所得税や社会保険料などを控除する前の金額です。
沖縄県の保育士の年間賞与その他特別給与額
沖縄県の保育士さんの年間賞与は、男性が44万6300円、女性が34万3500円です。
全国の保育士さんの年間賞与は男性が70万8200円、女性が71万2300円となっているので、沖縄県は男女ともに全国平均を下回ることがわかります。
沖縄県の保育士の平均年収
平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、沖縄県の保育士さんの平均年収は男性が369万9500円、女性が305万1900円となりました。
全国の保育士さんの平均年収は男性が404万3000円、女性が390万5500円であるため、沖縄県は男女ともに全国平均を下回っていることがうかがえます。
沖縄県の保育士の労働者数
沖縄県で働く保育士さんの労働者数は、男性が760人、女性が11010人となっています。
全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万6320人、女性が26万7870人なので、全国に占める沖縄県の保育士さんの割合は男性が約4.6％、女性が約4.1%であることがわかります。
保育施設自体は増加傾向にあるものの、保育士が不足している状況の沖縄県。今後は県全体で、保育士の育成や確保、処遇改善に力を入れていく予定だと公表しています。
ここまで記載した数値は、すべて厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査をもとにした沖縄県の平均給与です。
沖縄県全体でみるとあまり高くない給与ですが、うるま市の求人の中には、「月給 最高35万円」「時給 1200円以上」などの好待遇の施設がいくつかありました。
できるだけ給与の高いところで働きたいとお考えの方は、保育士バンク！にご相談ください。保育士業界に精通した専門アドバイザーが、あなたにあった職場をご紹介します。
うるま市が実施する保育士向けの支援や取り組み
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うるま市が実施している保育士向けの再就職支援や貸付制度などの取り組みをご紹介します。
支援や貸付制度以外にも、保育士としての就労を希望している人向けに行なっている見学ツアーや説明会なども併せて確認しておきましょう。
うるま市保育士等再就職促進支援金
「うるま市保育士等再就職促進支援金」とは、離職している保育士や保育教諭、幼稚園教諭などに対し、保育所などの施設へ再就職することを促進し、人材確保を図るための支援金です。
交付条件は、以下の要件すべてを満たす必要があります。
- 保育所等の施設を離職したあとに1年以上経過したのち、うるま市内の保育所等に再就職した人。または保育士等資格を取得後、一度も保育所等の勤務経験がないまま1年以上経過して、うるま市内の保育所等に就職した人
- うるま市内の保育所等へ再就職したのち、保育士等として6カ月以上継続して勤務した人
- 保育士等として就職後、6カ月が経過するまでの間、1日6時間以上勤務し、かつ、月20日以上勤務している人
これらの条件をすべて満たすことで、支援金として10万円がうるま市から給付されます。詳しくは、うるま市役所の保育こども園課にお問い合わせください。
保育士修学資金貸付制度
「保育士修学資金貸付制度」とは沖縄県社会福祉協議会が行なっている取り組みで保育士養成施設に在学中の人を対象に、就学金を貸し付けることで保育士を確保することを目的にした貸付制度です。
貸付対象は以下のすべてに該当する人です。
- 沖縄県内の保育士養成施設指定学科に在学中の人
- 養成施設卒業後、沖縄県内などの指定保育所等において保育士業務に従事する人
- 優秀な学生であり、かつ家庭の経済状況から貸付が必要と認められる人
これらの条件に該当すれば、修学費や入学準備金、就職準備金、生活費加算などで総額120万円以内の貸付が認められます。
うるま市保育園見学ツアー
うるま市では、保育園見学ツアーを実施しています。（※令和4年度は2月に実施）
保育士として働きたい人のために、市内の認可保育園を訪問し、普段の保育の様子を見学していただくのが目的です。
申込期限までに電話で申し込む必要があるものの、見学ツアーには無料で参加できます。
うるま市保育士合同就職説明会
うるま市では、市内の認可保育施設での就労を希望する人のマッチングを目的とした「うるま市保育士合同就職説明会」を開催しています。（※令和4年度は12月に実施）
市内にある複数の認可保育施設が説明会に参加してくれるため、あらゆる施設のお話を聞くことが可能です。こちらは参加費も、事前申し込みも不要で参加できます。
うるま市で保育士が働ける施設
うるま市では、さまざまな施設で保育士の求人募集を行なっています。求人を探す前に、どのような施設があるのかを確認しておきましょう。
認可保育園
0歳から5歳児までの子どもを預かる認可保育園は比較的歴史が長く、地域に根づいた園が多いです。
園によってそれぞれ異なる特色があり、「一人ひとりの心に寄り添う保育」や「自分で解決する力を育てる」など、さまざまな理念のもとで運営しています。
そのため、「長期的に働きたい」「キャリアアップしたい」など、継続的に勤務したいと考える保育士さんにぴったりな施設です。
認定こども園
認定こども園とは、保育園と幼稚園の保育・教育の両面を併せもった施設です。0歳児から5歳児までの子どもを対象に預かっています。
家事や育児を両立しやすい環境を整える園があるので、子育て中のママは働きやすい施設でしょう。
2023年4月時点で、うるま市の認定こども園は9カ所と少ないため、一度保育士バンク！へご相談ください。
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、障がいのある児童が放課後や夏休み、冬休みなどに利用する施設です。特別支援学校などに通う6歳から18歳までの障がいのある児童が利用します。
少人数制で一人ひとりの障がいにあったプログラムを組むことから、子どもの発達や成長にあわせた支援ができるでしょう。
保育士バンク！ではうるま市内だけでなく、沖縄県内の放課後等デイサービス施設の紹介も可能です。求人の中には、「月給 最高30万円」といった募集もあるので、ぜひ一度ご相談ください。
うるま市の支援を利用して保育士として働いてみよう
うるま市は、支援金や貸付制度、説明会などを実施し、積極的に保育士さんの就職や復職を支援しています。
「景色が美しい沖縄で働いてみたい」という保育士さんも引っ越し費用などの助成が受けられる可能性があるため、チェックしてみてくださいね。
なお、保育士バンク！では、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。もちろん、沖縄県で働く保育士さんの転職も手厚くサポート！
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出典：令和5年4月1日時点における沖縄県の待機児童数（速報値）について/沖縄県
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